有野実苑オートキャンプ場をご利用頂き、誠にありがとうございます。
冬キャンプで、薪ストーブや灯油ストーブなどをテント内で使用される場合、改めて下記を必ずご注意ください。※有野実苑のレンタル薪ストーブをご利用のお客様も必ず御覧ください。
一酸化炭素中毒の危険性
薪ストーブ及び灯油ストーブを利用したキャンプは暖かいですが、テント内で使用する場合、一酸化炭素中毒の危険性があります。
症状としては、めまいや吐き気、意識がぼんやりする、気分が悪くなる、などから始まり、最悪死に至ります。
ですので、必ず下記の注意点について、今一度ご確認頂ますよう、よろしくお願い致します。
テントを完全に締め切らない
まず、テント内で利用の際、テントを完全に締め切らないように気をつけましょう。
ベンチレーション(換気口)がついているテントについても、必ず吸気口として数箇所開けておくことをおすすめします。
2ヶ所以上開けることで、排気口・吸気口できます。風の通り道を作るイメージを持っておきましょう。
必ず換気を
先の風の通り道を作ることと同義にはなりますが、60分毎など、定期的に換気をするようにしましょう。5分程度換気をするだけでもテント内の空気がガラリと変わります。
せっかくの暖かい空気が逃げてしまいますが、命よりも大事なものではありません。
一酸化炭素チェッカーを必ず準備する
また、これは薪ストーブや灯油ストーブを利用した冬キャンプに必須のアイテムでありますが、一酸化炭素チェッカーを必ず準備しておきましょう。
これは空気中の一酸化炭素が一定値になるとけたたましくブザーがなるものです。
テントの内に必ず吊り下げておきましょう。
Amazonなど大手通販サイトで1,000円程度のものが多く販売されており、DODなどのキャンプメーカーからも専用のものが販売されています。
命を守るためには絶対に準備しておきましょう。
火災の危険性も
また、そもそも薪ストーブや灯油ストーブをテント内で使用することについて、一部例外はありますが、原則各メーカーは推奨していません。
理由としては上述の一酸化炭素中毒の危険性に加え、火災の危険性があるためです。
テントの多くは化学繊維を利用しており、素材としても非常に燃えやすい性質です。また、コットン100%のテントもありますが、何にせよ防火性のあるテントはほぼありません。
また、テント以外のキャンプ用品も同様に素材として燃えやすいものが多いです。
以上、薪ストーブ及び灯油ストーブをご利用頂く上での注意喚起でした。
数年前に関西のキャンプ場で一酸化炭素中毒死と思われる事故が発生していました。また、毎年冬キャンプでのテント内での火器使用でテントが全焼する事故が起きています。
自己責任のもとでの利用となりますが、周囲のキャンパーさんの安全を守るためにもなります。そして、何よりお客様ご自身の命のためにも、必ずご確認頂き、十分にご注意を頂いた上でのご利用をお願い致します。
皆様の冬キャンプの思い出が楽しいものになりますように。