【キャンプ場スタッフ監修】ソロキャンプに持っていく暖房器具といえば、小型の灯油ストーブや折りたたみ式の薪ストーブが定番。
ただ、「人とかぶらない一味違ったものが欲しい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回、年間50泊以上キャンプをしているガチキャンパーの沖野隆さんにご紹介していただくおすすめストーブは、レトロなデザインが目を引くストーブ。
その名も「TACO STOVE(タコストーブ)」。
「TACO STOVE」は、調理ができ暖もとれ、持ち運びも楽々。ソロキャンプの新定番としてとってもおすすめです。
明治の鉄道ストーブが現代に復活!新生TACO STOVEがソロキャンプに最高でした!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
明治の鉄道ストーブが現代に復活!TACO STOVEの特徴
明治中期から昭和40年頃まで国鉄の客車や車掌室では、暖をとるために鋳物の鉄道ストーブ(タコストーブ)を使用していました。
今回ご紹介する「TACO STOVE」は、当時の鉄道ストーブを忠実に修理・再生させ、新生「TACO STOVE」として蘇らせたものです。
「TACO STOVE」最大の特徴は、さまざまな燃料を使えるところ。薪・ペレット・石炭・バイオエタノールに対応しています。
薪を使えば、直火で豪快に調理ができます。気軽に使いたいときにはペレットを。石炭を使えば、当時の鉄道ストーブの気分を味わえます。
バイオエタノールを使用すれば、テント内での使用が可能。
メイドインジャパンならではの性能と美しいデザインは、唯一無二の存在です。
TACO STOVEについて、「新生TACO STOVEがかっこよすぎ!明治時代のタコストーブを体験」の記事で詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。
TACO STOVEがソロキャンプに最適な理由
「TACOSTOVE」がソロキャンプに最適なのは、「TACO STOVE」一台あればストーブも焚き火台もいらないところです。
使い方も簡単。気軽に行きたいソロキャンプに、「TACO STOVE」は最適なんです。
【コンパクトで持ち運びやすい】
「TACO STOVE」はコンパクトで、持ち運びに便利。取り外しできる持ち手が付いているため、片手で持ち運べます。
本体サイズは高さ489mm・直径358mm、重さは約10kg。これは、大きめの対流型石油ストーブよりも小さく軽量です。
徒歩やツーリングでのキャンプでは厳しいですが、オートキャンプなら持っていっても邪魔になりません。
専用の収納ケースがあるとさらに便利ですね。今後、発売されることに期待です。
【クッキングストーブとして最適】
「TACO STOVE」はクッキングストーブとして使用できます。
天板を外せば、直火での調理が可能。ツノ(五徳)部分に調理器具をのせれば安定感抜群です。
耐荷重に優れ、スキレットやダッチオーブンなど重い調理器具にも対応します。
また、天板を外した部分に1合釜がジャストフィット。一人前のご飯や釜飯が楽しめます。
風の影響を受けにくく火力調整しやすいのも、調理に適していますね。
【薪がよく燃え、暖かい】
「TACO STOVE」は燃焼効率がよいので、薪をガンガン燃やして暖をとれます。
ソロキャンプなら、「TACO STOVE」からの熱を独り占め。
煙突があるので、煙を浴びにくいのもうれしいですね。
難点は本体がコンパクトなので25cmくらいまでの薪しか入らないところ。短めの薪を購入するか、事前に薪を短く切るようにしましょう。
【バイオエタノールを使えば、テント内でも使える】
燃料にバイオエタノールを使えば、テント内での使用が可能です。
バイオエタノールは燃焼しても、煙や煤を排出せず一酸化炭素といった有害物質を排出しません。
二酸化炭素は出るので1~2時間ごとの換気は忘れないでください。
専用の「TACO陣笠煙突」を装着しても、高さは約700mm。ソロ用の小さいテントにも十分入ります。
狭いソロ用のテント内で使えば、まさに極暖です。
【レビュー】TACO STOVEをソロキャンプで使ってみた!
実際に「TACO STOVE」をソロキャンプで使ってみました。
今回は、薪での使用。「TACO STOVE」と過ごすソロキャンプの、魅力をお伝えします。
【激旨!TACO STOVEでキャンプ飯を作る】
本体上部の天板を外して、直火で調理しました。
スキレットを使った、「カマンベールチーズのアヒージョ」。重たい調理器具も問題ありません。
調理の際には、あまり薪を入れすぎない方が良いと感じました。少しづつ薪を足さないと、あっという間に火力が強くなりすぎます。
小さな火でも、調理には十分な火力を確保できましたよ。
【焚き火台不要!TACO STOVEで暖をとる】
「TACOSTOVE」で薪を燃やすと、炎+本体からの熱でかなり暖かく感じました。
これは、「TACO STOVE」が蓄熱性に優れている鋼板(こうはん)製のためです。
本体が長時間にわたって熱いので、周りも暖かくなります。リフレクターを使えば、輻射熱でさらに暖かくなりそうです。
かなり燃焼効率が良いので、薪が燃えすぎないように給気調整をしながら使いましょう。
火傷に注意!薪を補充する際には、本体に触れないように気をつけてくださいね。
【至福のひととき!TACO STOVEでリラックスタイムを過ごす】
「TACO STOVE」は扉を開ければ、炎を眺められます。
ゆらめく炎と絶景を眺めながらのリラックスタイム。至福の時間でした。
炎は風の影響を受けにくく、つねに安定していました。また、煙突から煙が出るので、焚き火にくらべ煙を浴びにくいのもうれしいところです。
風の影響は少ないですが、強風時での使用は控えましょう。
ソロキャンプで使って気になった点
「TACO STOVE」を使って気になったのは、薪ストーブあるあるですが煤で汚れること。
燃焼効率がよいので灰はほとんど残りませんが、煤汚れを落としにくく掃除が大変です。
専用のほうきやブラシみたいなもので、煤を落とせるとありがたいなと感じました。
とはいえ、デザイン、使いやすさなど総合的に見てもソロでのストーブにおすすめですよ。
まとめ:TACO STOVEで一味ちがうソロキャンプを
暖をとり調理ができる焚き火は、キャンプに欠かせない楽しみのひとつです。
多くのメーカーから焚き火台や薪ストーブが発売されていますが、「TACO STOVE」はかなり個性的なアイテムではないでしょうか。
見慣れないフォルムに、圧倒的な存在感。「TACO STOVE」に合わせて、サイトをレトロな雰囲気にコーディネイトするのもいいかもしれませんね。
「TACO STOVE」なら、一味ちがうキャンプを楽しめますよ。