【キャンプ場スタッフ監修】ロケットストーブは、高火力で一気に燃え上がることから手軽に火を起こして楽しめるストーブとして人気の高いアイテムです。
持ち運びやすいコンパクトなモデルから燃焼効率の高い大きめのモデルまでさまざまなため、自分のキャンプスタイルにあったものを選ぶことが大切になってくるでしょう。
この記事ではロケットストーブの魅力や選び方、基本の使い方などを解説しながらおすすめのロケットストーブを紹介していきます。
おすすめのロケットストーブをいますぐ知りたい人は、下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
薪ストーブに似ているロケットストーブを選ぶメリットはなんですか?また、ロケットストーブのおすすめはありますか?
ロケットストーブは薪ストーブのように薪をはじめとした炭や紙、枝などさまざまな燃料で火を効率よく燃やしてくれるよ♪一気に高温になることから、高温調理にも使えて災害時などでも使えるのが魅力!
今回はキャンパーのZenさんにロケットストーブについてくわしく紹介してもらうね
低燃費で使用できるロケットストーブは近年注目されている道具です。薪以外の燃料を使用できるので、災害時のアイテムとしても使えます。
今回は、そんなロケットストーブをピックアップするので、参考にしてくださいね。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
そもそもロケットストーブって何?
ロケットストーブとは、特徴的な構造により、少ない燃料でも強い火力を生み出せるストーブのことです。
基本構造から、薪ストーブとの違いを解説していますのでチェックしてください。
【ロケットストーブの基本構造】
ロケットストーブは、煙突状の排気管であるヒートライザーと、燃焼管であるバーントンネルが基本構造です。
薪を燃料として使用し、ヒートライザーがしっかりと断熱されていることで、煙突内の温度が高温に保たれ、強力な上昇気流が発生します。
この現象をドラフト効果と呼び、このドラフト効果を活用できる設計がされているのが、ロケットストーブです。
【薪ストーブとの違い】
ロケットストーブと薪ストーブは、キャンプで人気のストーブです。実は全く異なる特徴があり、煙突から排気する構造は同じですが、燃焼室の広さによって燃え方が異なります。
ロケットストーブは燃焼室がほぼなく、煙突内で激しく炎が噴き出す仕組みなので、屋外やキャンプでの使用に向いています。
しかし、煙突先からの火による火災のリスクがあるため、室内での使用は避けるべきです。
一方、薪ストーブは広めの燃焼室があり、穏やかに燃えます。安定した燃焼が長時間続くため、換気や燃えやすいものを近くに置かないなど、安全面に注意して設置すれば室内の暖房器具としても使用可能です。
ロケットストーブの魅力とは?メリット・デメリットを比較
ロケットストーブには、キャンプで使うべき魅力とメリットがあります。
しかし、デメリットもありますので、購入前に確認しておく必要がありますので、チェックしておきましょう。
【メリット①排気から煙があまりでない】
ロケットストーブは燃焼効率が良く、火の粉が少なく、燃焼ガスは二次燃焼されます。そのため、煙やススがほとんど出ませんのでクリーンです。
しかし、燃料を入れすぎてしまうと酸素が少なくなり、逆に燃焼効率が悪くなるので注意してください。
【メリット②手入れがしやすく片付けが楽】
アフターケアが簡単なのもロケットストーブの良いところです。
燃焼効率が良いので、ほとんどの薪が燃え尽きて灰になります。
使用後は灰を捨てるだけなので、片付けは本当に簡単です。
【メリット③手軽に火起こしができるため災害時にもおすすめ】
ロケットストーブは身近な燃料で効率よく高火力が得られるため、災害時に電気やガスの供給が止まった際にも役立ちます。
燃料は落ちている枝や松ぼっくりなどでもOK!
しかし、煙突部分などが非常に高温になるため、安全のためには室内では使用せず、庭などの屋外で使用することが重要です。
災害時には十分な換気と、安全な場所で使用しましょう。
【メリット④高火力のため高温調理にも向いている】
ロケットストーブは少ない燃料で強力な火力が得られるため、薪ストーブと比べると、火力が高く、お湯を沸かすのも短時間です。
この強力な火力は高温調理にも向いており、七輪の代わりにバーベキューや、ダッチオーブンでの煮込み料理など、さまざまな調理に利用することができます。
【デメリット①火事の危険性から室内では使えない】
勢いよく炎がロケットストーブから出ますので、室内では火事の危険性があるため使用はできません。
外部の気流によっては、煙突から下にむけて煙が逆流することもあり、ススや炎も一緒に下から排出される場合もあり、危険なため室内やテント内での使用はしないでください。
【デメリット②ガードがないため火傷などのリスクがある】
本体が熱くなるロケットストーブは、直接触れてしまうと火傷のリスクがあります。
ガードできるようなものがありませんので、小さいお子さんがいる場合は注意が必要です。
気になる方は網や柵などでガードを作るのもありですね。
【デメリット③暖房効果は期待できない】
ロケットストーブは、短時間で勢いよく燃えるので、暖房効果は期待できません。
暖かさを求めるなら薪ストーブのほうがいいでしょう。ロケットストーブは、調理器具としての活躍が多いキャンプ道具です。
ロケットストーブの選び方
ロケットストーブは、種類が多いので購入するときは悩むかもしれません。
そんな人のために選び方を紹介していますので、参考にしてください。
【サイズで選ぶ|持ち運びやすさ重視なら小型がおすすめ】
ロケットストーブの火力は、そのサイズに比例し、大きいものほど高火力です。
ファミリーやグループで利用する場合は、大型のL字型タイプが適しています。ソロキャンプや少人数で使う場合は、小型タイプがいいでしょう。
また、ダッチオーブンやフライパンなどの調理器具を使用する場合は、ある程度の大きさと強力な火力が必要です。一方で、小枝や松ぼっくりなどを燃料として火遊びギアとして使用する場合は、小型のロケットストーブでも十分に満足できます。
肝心なのは、使用目的や人数に応じて適切なサイズのロケットストーブを選ぶことです。
【煙突の高さで選ぶ|用途にあわせて高さをチェックしよう】
ロケットストーブには煙突があるモデルとないモデルがあります。
初心者には安定性の高い煙突なしのモデルがおすすめ。煙突なしのモデルは火力は劣りますが、安全性が高く設営も簡単です。大きな鍋が置ける点や食材の調理がスムーズなのがメリットです。
一方、火力を重視する場合は煙突のあるモデルが適しています。煙突が高いほど高い火力が得られますが、安定性は下がり、本格的な調理には向かない場合もあります。
【機能面で選ぶ|断熱性の高いものや取っ手付きなどさまざま】
本体が高温になるロケットストーブは、触ってしまうと火傷することもあります。
断熱性の高い素材を採用したロケットストーブを選べば、危険を回避できるでしょう。取っ手やハンドルが付いているものなら、本体が高温になっても持ち運びしやすくなります。
【手入れのしやすさで選ぶ|分解できるものや素材にも注目】
手入れがしやすいのは、錆びにくいステンレス製がいいでしょう。一方、スチール製は錆びやすいので、手入れが難しく、初心者には適していません。
分解できるロケットストーブは、収納がコンパクトになり持ち運びも便利です。パーツが細かく分解できると、洗いやすく手入れしやすいメリットもあります。
有野実苑スタッフおすすめロケットストーブ9選
おすすめのロケットストーブをピックアップしました。
個性的なものから、扱いやすいものまでありますので、購入するときに一度検討してみてください。
【PETROMAX(ペトロマックス)ロケットストーブ rf33】
ペトロマックスのロケットストーブは、これひとつで煮炊きができて、暖も取れるすぐれものです。
上部には重量感のあるゴトクがありますので、ダッチオーブンやスキレットを置いても安定感があります。
7.5kgと少し重たいですが、ハンドルが付いてますので持ち運びは簡単です。
1台あればなにかと便利なアイテムになります。
【Ecozoom(エコズーム)EcozoomVersa Gray】
13,000時間使用しても耐えうるほど頑丈なロケットストーブです。
断熱性が高い本体なので、もし誤って触っても火傷の心配は少なくなっています。
ハンドルが付いていますので、安全に移動することが可能です。
【BUNDOK(バンドック) ロケット ストーブ BD-497】
長い薪をそのまま入れることができ、火起こしも簡単で初心者にもおすすめなBUNDOKのロケットストーブです。
燃焼室と煙突の二箇所で同時調理できます。燃焼室が完備されており、3段階の空気調整が可能で、火力を自由に調整可能です。
組み立て式でコンパクトにまとめられ、重量も3kgと比較的軽量なので持ち運びできます。
【Rikopin(リコピン)ロケットストーブ OD-047】
B5サイズとコンパクトで、収納ケース付きの持ち運びしやすいロケットストーブです。
シンプルな構造なので、初心者でも短時間で組み立てることができます。
ドラフト効果で炎が勢いよく燃え、追加の薪は継ぎ足しやすい構造です。
【テンマクデザイン マキコン 3】
テンマクデザインの人気ロケットストーブ、マキコン3です。
3世代目になり、中のステンレスの板厚をアップすることで、蓄熱性が向上し、立ち消えがしにくくなりました。
キャンプだけでなく、災害時にも瓦礫を利用して暖をとったり、温かい食事をすることができます。
【焚火アタッシュ「わんこ」ロケットストーブ】
わんこロケットストーブはL字型なので、煙が少ない特長があります。
下段は弱火、上段は強火のツインコンロ式で、煙突の上に五徳を乗せて使用可能です。
燃料投入口が傾斜しており、燃えカスが自動的に燃焼室に落下するため、燃焼効率が高く手間が省けます。
防災安全協会の推奨商品であり、専用のアタッシュケースに収納すれば防災グッズとしてもおすすめです。
【UPF 薪ストーブ 新昇級】
大きなガラス窓が薪の状態を確認しやすいミニロケットストーブです。
窓ガラスは耐高温1000度の耐熱ガラスなので、黒くならずにきれいな状態を保つことができます。
広い天板は調理がしやすく、揺れる炎を見ながら、ゆっくり過ごしてください。
【VIRE STOVE(バイヤーストーブ)Mini VIRE Stove VS002】
ユニークなデザインが特徴の革新的なロケットストーブです。
重量はわずか900gと軽量で、コンパクトに収納できますので、バイクキャンプなど荷物を少なく、軽くしたい場合にもおすすめなアイテムになります。
ゴトク付きで調理もできるので、いろんなシーンで活躍すること間違いなしでしょう。
【LIFTOFF ロケットストーブ「焚火缶」】
自作式を楽しみたい人におすすめ。
工具不能、ペール缶に組み込むだけで自作ロケットストーブを楽しめるアイテムです。
20Lペール缶が付属していますので、買い足す必要はありません。
ゴトクもありますので、火力が必要な調理はもちろん、天板を利用すれば、温めたり煮炊きも可能です。
ロケットストーブの使い方と注意点
ロケットストーブを使用する際の注意点は、火災や一酸化炭素中毒に気をつけることです。
ロケットストーブは薪ストーブと異なり、短時間で高い火力が得られるため、火災や一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
煙突から火が高く上がることもあり、屋内での使用は控え、外気の状況によっては煙や火が逆流する可能性があるため、十分な換気と安全な使用場所の確保が必要です。
また、周囲に可燃物を置かず、耐火シート(焚き火シート)を敷くなどの安全対策を行い、本体が高温になるので子供が触れないように注意しましょう。
まとめ:ロケットストーブで手軽に高温調理を楽しもう
ロケットストーブは、暖房効果よりも調理器具として活躍してくれるギアです。
高温調理から、ダッチオーブンを使った煮込み料理もできる万能なクッキングアイテムになります。
キャンプで思う存分、料理を楽しみたい人におすすめです。