【キャンプ場スタッフ監修】冬を中心に一年中楽しむことができる大根は、サラダや煮物から薬味まで使える万能野菜のひとつ。
色々な料理につかえる大根ですが、その大きな葉の部分も食べられるのでしょうか?
今回はベテランキャンパーAtsuさんが、大根の葉が食べられるのかどうか、食べることで得られる栄養素や調理法、葉っぱに関する注意点などを紹介します。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプでの大根レシピを探している時に気になったんですが、大根は葉っぱも食べられるんですか?
大根の葉が食べられるのか疑問に思う人も多いよね!
シュウ酸含有量など気になるという話も聞くけど、実際どうなのかなど詳しく解説してもらうよ♪
大根は白い部分だけではなく、葉もとても美味しいですよ。
大根葉ふりかけが我が家では人気です!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
栄養豊富で調理の幅が広い大根
冬の寒い時期に美味しい大根。スーパーでは、1年中手に入れる事ができますね。
大根は豊富な栄養素が含まれていて、調理の幅がとても広いことも特徴です。
生でシャキシャキとサラダで食べたり、しっかり味の染みた煮物にしても美味。照り焼きや切り干し大根などもあり、どんな食べ方でも美味しく食べられます。
普段は大根と言えば白い部分(根)を食べるもので、スーパーでは葉は切り落とされていることが多いです。
しかし、大根の葉の部分も栄養豊富で、美味しく食べられることをご存じですか?
食べるには少し注意しなければならないこともあるので、その点もお話します。
【「主食部分」大根の根の主な栄養素】
まずはいつも食べる大根の白い部分に含まれる栄養素を説明します。
白い部分は大根の根っこになるのですが、その栄養素は以下のとおり!
【大根の根の主な栄養素】
・ビタミンC
・葉酸
・カリウム
・食物繊維
ビタミンCは、抗酸化作用と免疫機能を高める効果が期待できるので、風邪を引きやすい季節には意識して摂取すると良いでしょう。
また健康維持だけでなく美容にもいいのが特徴です。
葉酸は、貧血や動脈硬化の予防効果が期待でき、妊活中の人や妊娠中の人が特に積極的に取りたい栄養素。カリウムには高血圧の予防やむくみの解消に効果があります。
■消化酵素などにも注目!おすすめの大根の食べ方は「生食」
大根には消化酵素がたくさん含まれているので、食事の消化を助けてくれる役割があります。
しかし、加熱すると消化酵素の働きが失われるので、サラダや大根おろしなど生で食べるのがおすすめです。
後で解説しますが、大根の葉には「シュウ酸」という成分があるため生食には向いていません。大根の白い部分を生で摂取しましょうね!
【大根の葉の部分の主な栄養素】
大根の葉の部分の主な栄養素は、以下のとおりです。
【大根の葉の部分の主な栄養素】
・βカロテン
・ビタミンC
・ビタミンK
・鉄分
・カリウム
・カルシウム
・食物繊維
見てわかるとおり、こんなにも多くの栄養素が含まれています。
根の部分よりも多く含まれているのは、βカロテン・ビタミンK・鉄分・カルシウムです。
βカロテンは、新陳代謝を活発にし、健康や美容にも効果があります。ビタミンKは、出血した地を止める働きがあり、カルシウムと一緒に摂取すると吸収力をあげてくれるでしょう。
鉄分は貧血予防、カルシウムも言うまでもなく、骨の形成に重要な栄養層です。
大根の葉は結局食べられるの?おすすめの食べ方
このように、私たちがいつも食べている根の部分よりも栄養価が豊富な大根の葉。
実は調理次第で美味しく食べられるのです。
捨ててしまうのは非常にもったいないですよね。
次に大根の葉のおすすめの食べ方を紹介します。
【油でさっと炒めて食べるのがおすすめ】
大根の葉は、油で炒めたら美味しく食べられます。
筆者のおすすめはごま油炒め。
ごま油でサッと炒めてニンニクしょうゆを回しかけると絶品です。
【おひたしや味噌汁にも適している】
シャキシャキと、しっかり歯ごたえがあるので、おひたしや味噌汁にも適しています。
大根の葉と豆腐・うすあげの味噌汁がおすすめ。
おひたしにもうすあげを入れて少し甘めに味付けをすると子どもも喜んで食べてくれます。
【細かく刻んで炒めてふりかけや混ぜご飯にも】
大根の葉は、美味しい手作りふりかけにもなります。
細かく刻んでごま油で炒め、しんなりしたら酒・みりん・しょうゆなどで味付け。
仕上げに白ゴマとかつお節を入れれば美味しい大根葉ふりかけができあがります。
大量に作っておいても冷凍保存が可能。1食分づつ冷凍しておけば使う時も簡単です。
ふりかけだけでなく、ご飯に混ぜて混ぜご飯おにぎりにしてもおいしいですよ。
大根の葉を食べる時の注意点
ここまでで、大根の葉は美味しく食べられて、栄養価も高いことがわかりましたね。
健康に良さそうな大根の葉ですが、そのまま大量に食べると、健康を害する場合もあるのでしっかり確認しましょう。
次に、食べる時の注意点をお話します。
【大根の葉にはシュウ酸が含まれている】
大根の葉には、「シュウ酸」という成分が含まれています。
シュウ酸は、一般的には「アク」と言われていて、食べる時にえぐみを感じる原因に。
シュウ酸はえぐみを感じるだけではなく、他の栄養素の吸収を阻害し、多量に摂取することで尿路結石などの病気を引き起こすおそれもあるといわれているのです。
とはいえ、普通の食事から摂取するシュウ酸の量は健康に大きな問題を引き起こすことは少ないです。あくまでも取りすぎに注意しましょう。
シュウ酸は、ほうれん草やチアシードなどに多く含まれているよ!
シュウ酸は熱に弱く、サッと下茹でして流水に流すことで簡単に排除できます。
大根の葉を調理して使う場合は、下茹でをすることでシュウ酸も排除でき、えぐみもなく美味しくいただけるでしょう。
【残留農薬がついている場合もあるため調理前にしっかりと洗う】
大根の葉は、残留農薬にも注意が必要です。
調理前にはしっかりと洗いましょう。
流水で洗うだけだと、全体的にしっかりと洗えていないので、ボールに水を張ってその中でじゃぶじゃぶ洗うというのを数回繰り返すことでしっかりと農薬を洗い流すことができます。
【生食にはあまり向いていないので火を使った調理法がおすすめ】
このように、シュウ酸や残留農薬のことを考えると、大根の葉は生食には向いていません。
火を通した料理に使用することをおすすめします。
前述したおすすめの食べ方を参考に、調理してみてくださいね。
大根を買ったらすぐに根と葉を切り離して保存しよう
新鮮な葉がたくさんついている大根が手に入ったら、まずは大根と葉を切り落としましょう。
葉がついたまま保存すると、葉を通して大根の栄養素がどんどん吸い上げられてしまいます。
栄養素が吸い上げられると、大根の根の部分(いつも食べる部分)がしなびてきたり、スが入ったりしてしまいます。
大根は購入したらすぐに根と葉をカットをすること。
その時には、葉の根本からカットするのではなく、本体が少し付いた状態でカットします。大根は、葉と根を別々に保存することで大根が長持ちしますよ。
【調理法にあわせて保存方法を変える】
カットした大根の葉は、すぐに使いきれる場合は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
大根のカットした部分にキチンペーパーを巻き、ビニール袋に入れて野菜室になるべく立てて保存します。
野菜室では、2〜3日は日持ちしますが、日に日に鮮度は失われていくのでなるべく当日中に使い切るのがベスト。もしすぐに使い切れない場合は、冷凍保存もおすすめです。
冷凍保存する場合はいったん下茹でをし、しっかり水気を切ったら一回に使い切る量に分けて冷凍すると解凍するときに使いやすいですよ。
有野実苑オートキャンプ場で大根が収穫できる!
Arizineメディア監修の千葉県にある有野実苑オートキャンプ場で、無農薬の大根の収穫体験ができます。
こんなに大きな大根が採れるよ!葉っぱもしっかり♪
収穫状況によっては販売だけの場合もありますので、気になる方はお問い合わせください!
販売の場合は、状態が良ければ葉っぱつき、微妙な場合は取って販売しています。
採れたての新鮮な大根で、葉っぱも根の部分を使ったあなただけのキャンプ飯を作ってみてくださいね!
まとめ:大根の葉は下処理さえすれば栄養満点の食材!
大根の葉は栄養価抜群です。
大根の根の部分も葉の部分もすべていただくことで食品ロスを少なくすることにもつながりますよね。
しかし最近のスーパーでは、葉はカットした状態で販売されていることも多いのも事実。
産直や道の駅などでは、立派な葉が付いている大根もたくさん見かけます。
筆者は、葉がついた大根が販売されていたら「ラッキー!」と即ゲットします。
栄養満点の大根の葉。
下処理をしっかりして美味しくいただき、食品ロスを少しでも減らしていきましょう。