【キャンプ場スタッフ監修】秋冬キャンプの暖房アイテムとして人気を集めているホットカーペット。持ち運びが簡単で使いやすいので、初心者キャンパーにもおすすめです。
今回は、北海道キャンパーおとうさんが、キャンプ用ホットカーペットを選ぶ時のコツや、防寒効果を高めて快適に過ごすための使い方を紹介します。
今すぐキャンプにおすすめのホットカーペットを知りたい人は以下のボタンからジャンプ!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
秋冬キャンプの暖房に何を買うか迷っています。ストーブは火事や一酸化炭素中毒が怖いし、持っていくのも大変そうで……。
まかせて!そんな君にはホットカーペットがおすすめだよ!キャンプ使いにおすすめのホットカーペットや、購入時のチェックポイント、さらに暖房効果を高める使い方も紹介するね!
床暖のある家では道民でもふにゃ~ってなってしまいます。自然の中でヌクヌクしましょう!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
秋冬キャンプの新定番暖房アイテム!ホットカーペット
「冬キャンプにホットカーペット?」「ストーブじゃないの?」と思う人もいると思います。
秋冬キャンプに必須の暖房器具。暖房器具と言えば薪ストーブをはじめとした燃焼系のストーブですね。
けれど燃焼系のストーブでは底冷えに対応できません。底冷えって地味に堪えるんです。
そこで秋冬キャンプでの底冷え対策におすすめなのがホットカーペット。
ホットカーペットなら、ストーブでは対応しきれない秋冬キャンプの底冷え対策ができるのでおすすめです。
ホットカーペットがキャンプにおすすめできる5つの理由
北海道に生まれてもうすぐ50年の僕でも古い家の冷たい床は堪えます。
逆に、時々立派なお家や温泉の休憩室にある床暖に出会うと、行儀悪いのは承知でながまってしまいます。(北海道弁で横になってくつろぐの意味)
寝てしまわないようにするのが大変です。
これだけですでにホットカーペットが、キャンプにおすすめできる理由のすべてという気もしますが、もう少し細かく見ていきます。
【簡単に使えるからキャンプ初心者さんでも取り入れやすい】
キャンプでホットカーペットを使う利点の1つが簡単に使える点です。
使い方は、敷いてコンセントを差し、スイッチを入れるだけ。
組み立てる必要も火種を作る必要もありません。
ポータブル電源が必要ですが、初心者キャンパーさんも取り入れやすいのがホットカーペットの特徴です。
【ストーブでは解消できない地面からの底冷えを防いでくれる】
先ほども少し書きましたが、ストーブの火をいくら強くしても底冷えには対応できません。
その点、ホットカーペットは地面からの冷えを防いでくれます。
しかも簡単な操作で。
秋口の日差しのある時間帯なら、ホットカーペットとブランケットだけで過ごせるほどです。
【一酸化炭素中毒や火災の心配がない】
ホットカーペットは電気で暖を取るのでキャンプ中の事故、一酸化炭素中毒や火災の心配がありません。
このメリットは室内で使うホットカーペットの大きなメリットです。
底冷えは起きているときはストーブで温まるのでそれほど気になりません。しかし、寝袋に入ると辛くなります。
だからといって、寝るときに一酸化炭素の発生するストーブを使うのは危険です。
その点、ホットカーペットは一酸化炭素中毒の心配がなく、秋冬キャンプにおすすめなのです。
【他の暖房アイテムに比べて軽量・コンパクト】
ホットカーペットを使う利点の一つに他の暖房アイテムと比べて軽量コンパクトな点が挙げられます。
ストーブは本体と燃料を用意しなくてはいけないので、どうしても重く、かさばってしまいます。
その点ホットカーペットは薄くたため、コンパクトに収納でき、さらに燃料が必要ないので運ぶときも楽です。
荷物が多くなりがちな寒い季節のキャンプでは大きな利点になるでしょう。
キャンプでホットカーペットを使うデメリット
いいことだらけのホットカーペットですが、ホットカーペットならではのデメリットもあります。
デメリットもしっかり把握することで、使ってみたあとの「こんなはずじゃなかった」がなくなります。
ここでは3つ、ホットカーペットのデメリットを紹介します。購入前の参考にしてくださいね。
【電源の確保が必須】
ホットカーペットは電気で暖める暖房器具なので、電源が無いと使えません。
必然的に使えるサイトは整備されたキャンプ場になるでしょう。
野趣あふれるサイトでは使えません。
ただ、電源の無いサイトでも、ポータブル電源があれば使えることもあります。
ホットカーペットを購入する際はポータブル電源の購入も併せて検討してみるとよいでしょう。
【消費電力が大きい】
キャンプで使う電気製品のなかで、ホットカーペットは消費電力が多い部類に入ります。
ホットカーペットの消費電力は400w前後が主流で、電源サイトの電源は1000wの場合が多いので、ほかの電気製品と同時に使う場合は注意が必要です。
起きているときは電気ストーブ、寝るときだけホットカーペットという使い方が良いでしょう。
【テント全体を暖めるのは難しい】
ホットカーペットは床暖のように使う暖房器具なので、テント全体を温めるのは難しいです。
ホットカーペットは補助で使う暖房器具と認識しておきましょう。
ただ、寝るときに感じるヌクヌクは格別で、本当に気持ちの良いものです。
キャンプ用ホットカーペットを選ぶ時のポイント
キャンプ用のホットカーペットはどれも同じように見えますが、選ぶときのポイントがいくつかあります。
キャンプ用ホットカーペットを選ぶときのポイント
- サイズと携帯性
- 消費電力
- お手入れのしやすさ
これらについて深掘りしていきますので、購入の参考にしてくださいね。
【マットのサイズと携帯性】
ホットカーペットはテントの中に敷いて使うものなので、サイズ選びが大切です。
しかし、大きければ良いという訳ではなく、大きければ携帯性が悪くなり、消費電力も大きくなります(消費電力については次項にて)。
サイズについて。ホットカーペットのサイズはお部屋と同じく〇畳と表記されることが多いです。
サイズはだいたい三畳までで、センチ表記では三畳であれば195×240cmとなります。
一畳 | 88×176cm |
一.五畳 | 128×176cm |
二畳 | 176×176cm |
三畳 | 195×240cm |
注意点として荷物を置くスペースにはホットカーペットは必要ないということ。
座るか、横になっているときに暖かみを感じられればいいので、
人のいないスペースを温めてムダに大きなホットカーペットを用意する必要はありません。
【消費電力】
キャンプ場の電源は1000w前後の場合が多いです。
対して一般的なホットカーペットの消費電力は100〜700w。
ほかの電気製品も使うことを考えると注意が必要です。
ほかの電気製品と併用するときは出力を下げるなど工夫しましょう。
【お手入れのしやすさ】
ホットカーペットは横になって使うことが多く、肌に直接触れる場合もあります。
また、敷物として使うので食べ物や飲み物をこぼすこともあります。
ですのでお手入れのしやすさが大切になります。
お手入れは電源ユニットを外して丸洗いできるモデルがおすすめです。
ほかにもダニ退治機能があるモデルもあるのでチェックしてみましょう。
快適さアップ!ホットカーペットの上手な使い方
ホットカーペットの使い方はなにも敷くだけではありません。
ちょっとした工夫で暖房効果や快適さがグッとアップします。
またホットカーペットならではの注意点があるので、併せて確認していきましょう。
【アルミシートやラグの併用はマスト!敷き方を工夫しよう】
ホットカーペットの暖房機能を最大限に引き出すには上下に敷く敷物が大切です。
具体的には
ブルーシート(テントの下)
↓
アルミシート
↓
ホットカーペット
↓
ラグ
この順番で敷くと地面の冷気を防ぎ、ホットカーペットの暖かさを最大限に活かせます。
銀マット(アルミシート)はこちらがおすすめです。
■cukulife 8mm 銀マット 極厚 アルミフィルム ピングシート 両面アルミ 防水 防湿 断熱
通常キャンプで使う銀マットは片面が銀シートですが、この商品は両面銀シートです。
両面銀シートのメリットは以下の2点です。
- 地面からの冷気を遮断する
- 体からの熱を反射する
ですので、裏表両面で効率よく熱を遮断、反射し暖かさを得られるという商品です。
防水機能が高く、結露による濡れを防ぐ機能も併せ持っています。
・サイズ:長さ150cm×幅200cm×厚さ8mm
・収納サイズ:48×35×13cm
・重さ:約500g
・材質:アルミフィルム、発砲ポリエチレン
■キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ラグ レジャーシート マット ラグマット 収納袋付き
テントの中でも外でも使いやすい、保温性にすぐれたラグです。
ホットカーペットの上に敷いてさわった瞬間の冷たさを緩和します。
サイズは大人1人と子ども1人が横になってちょうどよいサイズ感。
ホットカーペットの上に敷くのはもちろん、コットにかけるとコットの下に空気を溜められ、保温効果が期待できます。
・サイズ:約1,800×2,000mm
・収納サイズ:約220×350×厚さ90mm
・重さ:約1㎏
・素材:綿65%、ポリエステル35%
【毛布を組み合わせたこたつスタイルもおすすめ】
ホットカーペットを使った、こたつスタイルもおすすめです。
こたつスタイルの作り方は簡単で、ホットカーペットの上にテーブルを置き、さらに毛布を掛ければ出来上がりです。
本物のこたつを持って行かなくても、寝るときに使う毛布とテーブルがあれば出来るので、簡単にお座敷スタイルが楽しめますよ。
北海道ではこたつを使う家が少ないですが、冬キャンプではこたつを楽しむ人が多いですよ!
■萩原 3WAYクッション 寝袋 こたつ布団 レッド
小さくたたんでクッションに、大きく広げてこたつ布団に。さらにシュラフにもなるアウトドアに打ってつけの3way寝袋です。
こたつ布団はしまう際に場所を取るのが気になる点ですが、この商品なら普段はクッションとして使えるので気になりません。
非常時の持ち出しとしても最適です。
丸洗いできるのでいつでも清潔に使えますよ。(ドラム式洗濯機は不可)
・サイズ:クッション時:約50×50cm、シュラフ時:約95×190cm、こたつ布団時:約190×190cm
・素材:表面:ポリエステル100% 中材:ポリエステルわた100% 裏面:ポリエステル(フランネル)
【低温火傷に注意しよう】
ホットカーペットに長い時間触れていると低温火傷をしてしまうことがあります。
暖かいのでついほっぺをスリスリしてそのまま寝てしまいたくなりますが、やめましょうね。
就寝時は特に注意が必要で、厚みのあるラグを敷き温度を弱めに設定して使うとよいです。
おやすみタイマーが付いているモデルもあるので、活用しましょう。
秋冬キャンプにおすすめのホットカーペット5選
ではここからは有野実苑スタッフがおすすめする、秋冬キャンプに最適なホットカーペットを5つ紹介します。
ソロキャンプからファミリーキャンプまで最適なモデルを紹介しますので、購入の参考になさってください。
【アイリスオーヤマ ホットカーペット 3畳】
底冷えする秋冬キャンプに最適な3畳のホットカーペットです。
座って大人4人、寝転んで大人2人がちょうどよいサイズ感です。
普段はそこまで大人数で使わないという人は、全面、左右で暖める場所を切り替えられるのでムダがありません。
さらに強〜弱まで5段階に温度調節できるので、ムダな電力消費を抑えられます。
・サイズ:3畳
・素材:ポリエステル
・重さ:4.2㎏
・定格消費電力:740W
・消費電力量(1時間当たり):中/約244Wh 強/約424Wh
【山善(YAMAZEN) 小さく折りたためる ホットカーペット本体(3畳タイプ)】
温度調節は3段階、暖房位置の切り替えもありませんが、その分価格が安いので常に3~4人で秋冬キャンプをするよという人には最適なホットカーペットです。
3~4年使うと自然に壊れるというレビューがありますが、この価格なら買い替えも苦ではありませんね。
ダニ退治機能も付いているので十分コストパフォーマンスは高いと言えます。
最高出力500Wなので、ほかの電気製品も安心して使えます。
・サイズ:3畳
・素材:ポリエステル
・重さ:4.1㎏
・定格消費電力:720W
・消費電力量:(中)318Wh(強)500W
【[山善] 洗えるどこでもカーペット (丸洗い可能) 180×80cm】
大人1人が横になってちょうどよいサイズ感。座るなら2人まで対応できます。
形状が長方形なので、ホットカーペット以外にもベンチ型のチェアや、コットに敷いても使いやすいです。
温度調整は無段階で、好みの温度、最適な消費電力を選べます。
・サイズ:タテ80×ヨコ180cm
・素材:ポリエステル
・重さ:約1.3㎏
・定格消費電力:75W
・消費電力量:弱=27Wh、中=46Wh、強=70Wh
【広電(KODEN) ホットカーペット 3畳 グレー 消臭 小さく畳める 省エネ】
無段階に温度が調節でき、さらに3パターンのエリア区分が可能な、省エネ設計のホットカーペットです。
別売りの断熱シートとカバーを使うことでさらに省エネ効果が高まります。
丸洗いはできませんが、独自の消臭機能をホットカーペット本体に持たせているので、素足で歩いても臭いが気になりません。
消臭機能が落ちて来たと感じたら陰干しするか、中性洗剤を染み込ませたタオルで拭くと機能が復活します。
・サイズ:3畳
・素材:ポリエステル
・重さ:4.92㎏
【モフア ホットカーペット 2畳コンパクト】
ソロキャンプに最適な2畳のホットカーペットです。
ソロキャンプには1畳でよいのではと思われるかもしれませんが、1畳では窮屈なので余裕のある2畳が使いやすいのです。
ソロテントで2人用を選ぶのと同じ理由だね
このホットカーペットは消費電力が少ないのが特徴で、強モードで1時間使用しても電気代は約6.6円しかかかりません。
これなら一人暮らしの人ならキャンプだけでなく、家でも使いやすいですね。
丸洗いはできませんが、ダニ退治機能があるので、その点も一人暮らしの方におすすめできるポイントです。
・サイズ:2畳
・素材:ポリエステル
・重さ:約2.3㎏
・消費電力量:400W
ホットカーペットでお座敷スタイルのキャンプを快適に楽しもう!
寒い季節のキャンプといえばストーブですが、テントの中で横になったり寝袋に入ったあとの底冷えは辛いですね。
底冷えがイヤでキャンプが嫌いになる人もいるので、寒い季節のキャンプでは対策が必須です。
そんな時に今回紹介したホットカーペットが最適です。
ホットカーペットを敷けば底冷え対策ができるだけでなく、ゴロゴロ寝転ぶお座敷スタイルのキャンプもできます。
ホットカーペットを敷いてテーブルを置けば、こたつスタイルだって簡単にできちゃいます。
お家使いもしやすい、実はコスパ高めのホットカーペットで秋冬キャンプを楽しみませんか?