【キャンプ場スタッフ監修】冬のキャンプは寒さとの勝負。車のヒーターを使って暖を取るのもいいけれど、一酸化炭素中毒のリスクが気になる方も多いのではないでしょうか?
寒い季節の車中泊やキャンピングカーでの宿泊で注目を集めているのが、FFヒーター(燃料式ヒーター)。車内を効率的に暖められるうえ、安全性も高いことから、多くのキャンパーに支持されています。
この記事では、キャンパー歴10年のスタッフZenさんが、車中泊で使えるFFヒーターの選び方や、特におすすめの6アイテムをご紹介します。寒い冬の車中泊を快適にするためのヒントが満載です!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
冬の車中泊は寒くて辛い!いろいろな暖房グッズを使ったけど車内の空気ごと暖かくなるアイテムが欲しいです。エンジンを切っても使えるというFFヒーターは実際どうですか?
FFヒーターは車のヒーターを使うよりも安全に使用ができて、燃費もいいから車中泊する人におすすめのアイテム♪FFヒーターの魅力や選び方、おすすめ6選を紹介してもらうね
エンジンをかけて車のヒーターを長時間使用すると一酸化炭素中毒の恐れがあります。FFヒーターだとそのような心配ありません。冬の車中泊を快適にしてくれるアイテムなんでおすすめですよ。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
FFヒーターとは?車中泊でも使える燃料式ヒーター
FFヒーターとは、燃料(主に軽油やガソリン)を使用して車内を温めるヒーターのことです。
FFとは「Forced draught balanced Flue systems(強制給排気式)」の略で、排気ガスを外に排出しながら暖房を行う仕組み。換気不要でエンジン停止中でも使える燃焼式ヒーターです。
FFヒーターの特徴として以下の3点があげられます。
①:安全性が高い
▷ 燃焼により発生する排気ガスは車外に排出されるため、車内で一酸化炭素中毒の心配が少ない。
②:効率的な暖房
▷ 車のエンジンをかけずに使用でき、静かで燃費も良い。
③:燃料を利用
▷ キャンピングカーや車両の燃料タンクをそのまま使用するタイプが多く、手軽に運用できる。
車中泊やキャンピングカーに最適な暖房器具として人気があり、日本RV協会でも過去に「装着して良かった装備」No.1に選ばれたことも。
寒い日でも快適に過ごせ、一年中キャンプを楽しむことができます。
【一酸化炭素中毒の心配はないの?】
FFヒーターは、一酸化炭素中毒のリスクを極力抑えた設計が特徴です。
その理由は、燃焼に必要な空気を外部から取り込み、燃焼後の排気もすべて外部に排出する「密閉型燃焼システム」を採用しているため。
これにより、燃焼用の吸排気回路と車内の暖房用空気回路が完全に分離され、一酸化炭素(CO)中毒のリスクが極めて低い、安全な構造となっています。
燃焼によって発生した排気ガスはすべて車外に排出されるため、適切に設置されていれば、車内に有害なガスが侵入する心配はありません。
また、室内の空気を燃焼に使わない設計のため、酸素が減少することもありません。
【取りつけはプロに任せるのが安心】
FFヒーターを車に取りつける際は、プロに任せることを強くおすすめします。
なぜなら、FFヒーターの設置には専門知識と技術が必要だからです。
取りつけ時には、燃焼用の吸排気回路や燃料配管の設置、電気配線の接続など、複雑な工程が含まれます。一つでもミスがあると、性能が発揮できないだけでなく、火災や一酸化中毒など安全性にも影響を及ぼす可能性があります。
車種や環境に応じた最適な取り付けが行われ、一酸化炭素中毒のリスクも防げます。作業は保証付きで安心、時間と手間も節約できるでしょう。
費用は3万〜10万円程度です。DIYする人もいますが、安全安心のためには専門業者に相談するのがおすすめです。
FFヒーターの選び方
車中泊やキャンピングカーで大活躍するFFヒーターを選ぶ際には、使用環境や車種に合わせて最適なモデルを選ぶことが重要です。
ここでは、選び方のポイントを詳しく解説します。
【燃料の種類から選ぶ】
FFヒーターは燃料で動きます。数種類ありますので、それぞれの特徴を知っておきましょう。
■走行用燃料を利用するタイプ
車の燃料(ガソリンまたは軽油)をそのまま使用するタイプは、燃料補給の手間が省ける便利な選択肢です。
燃費も良く、一晩使用しても1~2L程度の消費量で済むため、ガス欠の心配がほとんどありません。
使用できる燃料にはガソリンと軽油の2種類があります。
• ガソリン:凍結のリスクがなく、寒冷地でも安心。
• 軽油:ガソリンより安価で経済的。ただし、寒冷地では専用の「寒冷地用軽油」を使用する。
ガソリンは凍結の心配がないため、どんな環境でも安心して使用できます。
一方、軽油はガソリンよりも安価で経済的ですが、寒冷地では凍結のリスクがあるため、寒冷地用軽油を使用する必要があります。寒冷地用軽油は寒冷地のガソリンスタンドで入手可能です。
■LPガス
LPガスを使用するタイプは、専用タンクが必要ですが、走行用燃料と分けて使用したい場合におすすめです。
特に、アメリカ製の車両では標準装備されていることが多いです。
【燃費から選ぶ】
FFヒーターを選ぶ際には、燃費も重要なポイントです。
燃料消費量は一晩使用して1〜2L程度のものが一般的ですが、燃料の種類やヒーターの性能によって異なります。
燃費を考慮しつつ、使用環境や燃料の入手しやすさやランニングコストをチェックして選びましょう。
【車にあわせてサイズを選ぶ】
FFヒーターは、車のサイズに合わせて選ぶことが大切です。
小型車やバンには小型のヒーター、ミニバンやキャンピングカーには中型のヒーター、大型キャンピングカーには大出力のヒーターが適しています。
車内空間に合ったモデルを選ぶことで、効率的に暖められ、快適性と燃費性能を両立できます。
【機能性から選ぶ】
FFヒーターを選ぶ際は、温度調節機能やタイマー機能、静音設計、多燃料対応などの機能にも注目しましょう。FFヒーターには、さまざまな便利機能が搭載されています。以下の機能があるとさらに快適です。
• 温度調節機能:車内の温度を細かく設定可能。
• タイマー機能:使用時間を調整して燃料を節約。
• 静音設計:車中泊時でも快適な睡眠をサポート。
• 多燃料対応:使用環境に応じた燃料の選択が可能。
これらの機能があると、車内を快適に保ちながら燃料の節約や柔軟な使い方が可能になります。
専門業者にも相談しながら決めるといいですよ!
キャンプ場スタッフおすすめのFFヒーター7選
数あるFFヒーターの中から、おすすめなアイテムを紹介します。
コスパの良いものを選んでいますが、取り付けに不安がある方は、専門業者に相談してから購入を決めてくださいね!
【iFormosa FFヒーター 2KW 12V】
iFormosaのオリジナルFFヒーターは、コスパ抜群の暖房機器!軽キャンパーやバンコン、キャブコン、キャンピングトレーラーなど、幅広い車種に対応しています。
ヒーターのサイズも選べるので、車内スペースにピッタリなものをチョイス可能。肌寒い季節から寒さが厳しい真冬まで、効率よく車内をポカポカに暖めてくれます。
さらに送風機能を活用すれば、夏場にも使えて1年中大活躍!これ1台で快適な車中泊ライフを実現しましょう!
・サイズ:32.3×12.0×12.1cm
・重さ(約):2.6kg
・燃費:120〜240mL/時間
・燃料:ガソリン
【Qbey FFヒーター 5KW 12V】
コンパクトで頼れる寒冷地仕様のFFヒーターです!液晶ディスプレイとリモコンが付属しており、操作も簡単で便利。
さらに、動作音が静かなため、快適に過ごすことができます。
軽量設計で積載しやすく、寒い場所でもしっかり暖かさをキープ。
冬の車中泊やキャンピングカーでの旅にピッタリのアイテムです!
・サイズ:幅17×奥行き42×高さ31cm
・重さ(約):4.5kg
・燃費:230~510mL/時間
・燃料:ガソリン
【LOPADE FFヒーター 2KW/8KW】
LOPADEのFFヒーターは、高速加熱と使いやすさが特徴の車中泊やアウトドアに最適な暖房機器です。燃料消費量は1時間あたり0.1〜0.2Lと経済的で、LCDディスプレイで燃料量や温度を簡単に設定可能。障害エラーコードの表示機能も搭載しており、トラブル時も安心です。
低排出で環境に配慮した設計で、コンパクトなデザインはスペースを節約。-40℃〜80℃の環境で使用可能で、リモコン操作にも対応しています。
・サイズ:幅14×奥行き35×高さ28cm
・重さ(約):ー
・燃費:100~200mL/時間
・燃料:軽油(ディーゼル)
【SUDOO FFヒーター 5KW 12V】
SUDOOのFFヒーターは、急速加熱機能で車内を瞬時に暖め、窓ガラスの霜や氷を取り除いて安全な視界を確保できます。
コンパクト設計のため、狭いスペースにも設置でき、新しい車両への移設も簡単!さらに、サイレント設計により、動作音を抑え、快適な使用感を実現。
燃料はディーゼルを使用し、低燃費(1時間あたり0.18〜0.64L)で環境基準をクリア。寒冷地対応設計で、-40℃の厳しい環境でも安定して使用可能です。
・サイズ:38.8×14.5×14.5cm
・重さ(約):8.5kg
・燃費:180〜640mL/時間
・燃料:軽油(ディーゼル)
【LVYUAN(リョクエン) 分体式FFヒーター 5KW 12V】
LVYUANの分体式FFヒーターは、省エネ暖房機器。一晩の燃料消費はわずか0.1L、10Lタンクで長時間使用可能。静音設計と急速暖房機能により、快適でとても温かいです。
付属のLCDディスプレイで簡単に操作でき、日本語の取扱説明書も付いているため取り付けも安心。
コンパクト設計でキャンピングカーやボートなど幅広い車両に対応します。経済的で環境にも優しいこのヒーターで、寒い冬を快適に過ごしましょう。
・サイズ:幅14.5×奥行き38.0×高さ14.5cm
・重さ(約):4.5kg
・燃費:110~640mL/時間
・燃料:軽油(ディーゼル)
【LVYUAN(リョクエン) 一体式FFヒーター 5KW 12V】
寒い季節の車中泊に便利なLVYUAN(リョクエン)FFヒーター。エンジン不要で使え、燃料消費は1時間あたりわずか0.1リットルと経済的です。静音設計と急速暖房機能で快適に車内を暖められます。
LCDディスプレイで稼働状況を確認でき、リモコン操作やタイマー機能も搭載。
日本語の説明書付きで取り付けも簡単です。
自動車やキャンピングカーなど幅広い車両に対応し、冬の車中泊を暖かく快適にしてくれる頼れるアイテムです。
・サイズ:幅16.6×奥行き39×高さ41.5cm
・重さ(約):6.47kg
・燃費:110~640mL/時間
・燃料:軽油(ディーゼル)
【GlobalYa FFヒーター】
狭いスペースにも設置しやすいコンパクトなデザインで、車両交換時には取り外して新しい車両に移設することも可能です。
燃料消費量は1時間あたりわずか100〜240mlと非常に経済的で、電力消費も少ないため、長時間の使用にも安心!リーズナブルな価格設定でコスパ重視の方にもおすすめ。
低騒音設計を採用しているため、使用中も快適。動作状況はLCDディスプレイで簡単に確認でき、リモコンを使えば遠隔で操作や予熱の調整も可能です。
効率的かつ快適な暖房を求める方に最適な選択肢といえるでしょう。
・サイズ:39×15×14cm
・重さ(約):8kg
・燃費:100〜240mL/時間
・燃料:軽油(ディーゼル)
まとめ:FFヒーターで車中泊でも寒さを感じずに快適に!
冬の車中泊をぽかぽかにしてくれるFFヒーターを紹介しました。
車中泊の暖房器具はたくさんありますが、FFヒーターほど効果的なものは他にありません。
これから車中泊をやってみたい人は、今回紹介したことを参考にしてお気に入りのFFヒーターをゲットしてみてくださいね。
取り付けの際は、安心&安全のために必ず専門業者に相談してくださいね!