【キャンプ場スタッフ監修】キャンプを重ねていくと、だんだんと凝っていきたくなるのがキャンプ飯。キャンプ飯のバリエーションを広げるのに必須なのが調理器具の存在です。
ダッチオーブンは、アウトドアで使える調理器具の中でも凝った料理を作りたい人におすすめ。
基本の鋳鉄製ではシーズニングが面倒と思われがちですが、今はシーズニング不要なモデルも多くあります。
今回はキャンプ歴10年以上、ダッチオーブン愛用者のキャンパーAtsuさんにおすすめのダッチオーブンや選び方、シーズニングなどの手入れ方法について紹介します。
いますぐおすすめのダッチオーブンを知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
今度のキャンプでダッチオーブンを使ってみたいと考えてるんですが、使う前のシーズニングから、使用後の手入れまでどうすればいいのか不安です。手入れの仕方やおすすめのダッチオーブンを教えてください!
まかせて♪ダッチオーブンは本格的な料理をキャンプで楽しめ、ローストチキンやローストビーフからパンまで焼ける万能調理器具!手入れが心配な人はシーズニング不要なタイプがおすすめだよ♪おすすめのダッチオーブンに合わせて、選び方のコツや手入れ方法も紹介するね!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
ダッチオーブンとは?
ダッチオーブンとは、分厚い金属製の蓋つきの鍋のことで、一台で焼く、煮る、蒸す、揚げるといった様々な調理をすることができます。
また、蓋に炭火を直接乗せることができるので、上下から火を通すオーブン料理にも適しています。
もともとは、アメリカ合衆国の西部開拓時代などで使用されていた鍋ですが、近年ではキャンプなどのアウトドアシーンで活躍し、キャンパー達の食事のバリエーションや質を高めるため、人気を集めています。
【同じ金属製の調理器具スキレットとの違い】
ダッチオーブンとスキレットの違いは、鍋かフライパンかの違いという事になります。
どちらも、分厚い金属性で作られており、扱い方やメンテナンスは同じです。
ダッチオーブンの特徴とその選び方
ダッチオーブンの最大の特徴は、一台で様々な調理方法が出来るということです。
蓋の上に炭火を乗せることで、上下から食材に熱を加える事ができ、パンやピザ、ローストチキンなどが作れます。
また、蓋に重量があるので、圧力鍋のように使えたり、食材の水分のみで調理する、無水料理も楽しむことが出来ます。蓋を外せば、フライパンにもなり、ダッチオーブンで作れない料理はないのではないでしょうか。
そんな万能鍋ともいえるダッチオーブンですが、色んなメーカーから発売されています。
サイズや素材も様々なダッチオーブンは、どのように選べば良いのでしょうか。
【①メンテナンス方法も変わってくる?素材から選ぶ】
ダッチオーブンは、基本は鉄素材のため、メンテナンスが不可欠です。
しかし最近は、メンテナンス不要な、ステンレス製のダッチオーブンも発売されています。
■鋳鉄製
ダッチオーブンの王道とも言える鋳鉄製。
高温で溶かした鉄を型に流し込んで作る過程から、もっとも分厚く、重量感があります。
蓄熱性と保温性が他の材質より高く、旨味が凝縮した料理が期待できます。
鋳鉄製のダッチオーブンは、使い始めには「シーズニング」という作業が必要になります。
また、材質上、サビやすく、洗剤が使えません。
調理の度に、たわしで汚れを落とし、空炊きして乾燥させ、オイルを塗っておくという手間が必要です。しっかりメンテナンスすることで、油がなじみ、焼きムラやこびりつきがなくなり、どんどん使いやすくなる、「育てる」楽しみのあるダッチオーブンです。
■ステンレス製
ステンレス製のダッチオーブンは、メンテナンスフリーで使用することが出来ます。
家庭にある普通の鍋と同じように、洗剤で洗うことも出来ます。
また、ステンレスはサビに強いので、余った料理を別のお皿などに移し替える必要もなくそのまま保存し、再加熱も可能です。
もちろん、使用前のシーズニングも必要ありません。
ただ、ステンレスの熱伝導率は鉄に比べると劣るので、食材に熱が入りにくいという欠点もあります。
■黒皮鉄板製
黒皮鉄とは、酸化被膜をまとった鉄のことを言います。
製造工程中に鉄が1000℃以上の高温で加熱されて、酸化鉄になった黒皮鉄は、サビを防止する効果があります。
洗剤を使用してゴシゴシ洗えますが、完全にサビないというわけではないので、使用後のメンテナンスは欠かせません。また、使い始めのシーズニングも必要です
■ライトステンレス製
ライトステンレスは、3層構造で作られており、ステンレスとステンレスの間に熱伝導率のよいアルミを入れて、食材に熱が入りやすくなっています。
表面はステンレスなので、洗剤で洗えてメンテナンスも必要なく、シーズニングも不要です。
【②用途に合わせた容量から選ぶ】
次に、容量を見ていきましょう。
小さいものは6インチから大きいものは14インチ以上のサイズがあるダッチオーブンですが、自分に合ったサイズでないと、使いづらいものです。
- 8インチ以下:ソロキャンプ
- 10~12インチ:4人ほどのファミリーキャンプや家庭用
- 14インチ以上:6人以上やグループキャンプに
また、料理によってもサイズが変わってきます。
鶏一羽まるごとローストチキンを作るには、12インチ程度のダッチオーブンが必用になります。
【③脚付きかどうか確認する】
足つきのダッチオーブンもあります。
足が付いていることで、炭の上や焚き火に直接置いて調理する場合も安定します。
しかし、足があることで家庭では使えなくなるので、家庭でも併用して使いたい場合は注意が必要です。
ステンレス製に多いのですが、IHに対応しているダッチオーブンもあるので、キャンプだけでなく自宅で使う場合はIH対応かも確認が必要です。
ダッチオーブンのシーズニング方法
ダッチオーブンを初めて使う際、シーズニングという工程が必要です。
シーズニングは、表面に付いているサビ止めワックス(薬品)を取り除くことと、サビや焦げ付きを防ぐことが主な目的です。
シーズニングが必要ない場合もあるので購入前にチェックしてみてくださいね!
必要ないとはいえ、表面のざらつきが気になる人はシーズニングしてもOK!しなくてもOK!
【シーズニングの方法】
①食器用洗剤とたわしで、表面の汚れを落とす。
②水分が蒸発するまで火にかける(空焚き)。
③食用油を塗る。
④再度火にかけて、煙が出て、油分が消えたら火を止めて冷ます。
⑤油を塗る→空焚きを2〜3回繰り返す。
⑥野菜くずを炒め、焦げ付く一歩手前で野菜を捨て、最後に全体に食用油を塗る。
▽シーズニングの詳しい方法はこちら▽
有野実苑スタッフおすすめダッチオーブン11選
有野実苑オートキャンプ場のスタッフが厳選する、おすすめのダッチオーブンをご紹介!
【キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ダッチオーブン】
シーズニング済み、IH対応の鋳鉄製ダッチオーブンです。
コンパクトでコストパフォーマンスも良く、初めてのダッチオーブンには最適です。
・サイズ:約直径205×高さ120mm(内径)
・重量 :約3kg
・素材 :鋳鉄製
【キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 角型ダッチオーブン】
ソロやデュオ向けのコンパクトな鋳鉄製ダッチオーブンです。
小さくても性能は十分で、料理の幅が広がります。
ミニサイズとノーマルサイズの2つあり、ノーマルサイズの中にミニサイズがすっぽり入ります。
シーズニング済み、IH対応で、蓋の裏が凸凹と溝になっており、焼肉グリルとしても使用できることが特徴です。
・サイズ(:約)幅270×奥行170×高さ120mm
・製品サイズ(:約)幅205×奥行130×高さ90mm(mini)
・満水容量(:約)2.3L
・満水容量(:約)750ml(mini)
・製品重量(:約)4.4kg
・製品重量(:約)2kg(mini)
・材質:本体・ふた/鉄鋳物(表面加工:油焼き=焼付塗装)、つる/ステンレス鋼
【コールマン ダッチオーブンSF(12インチ) 】
シーズニング済み鋳鉄製ダッチオーブンです。
少し足がついているのでIHは非対応ですが、薪や炭の上など不安定な場所でも使用できます。
また、蓋を持ち上げる為のリッドリフターが付属で付いています。
無水料理も焼き芋やじゃがバターなどの蒸し料理もバッチリほくほくできますが、10kgと重たいので重量は選ぶ時に確認してくださいね!
・サイズ:約直径310×高さ190㎜(外径)
・サイズ:約直径290×高さ120㎜(内径)
・重量 :約10㎏
・素材 :鋳鉄製
【LODGE(ロッジ) キャンプオーブン 深型 L12DCO3 12インチ】
シーズニング済み鋳鉄製のダッチオーブンです。
スキレットでも人気なロッジはサイズ展開が豊富で、自分にぴったりなサイズが見つけやすいです。
中でも12インチがちょうど良く使いやすいのでおすすめ!
足つきなので直に火にかけても安定します。
・サイズ:約長さ353×幅340×高さ218㎜(外径)
・サイズ:約直径300㎜×高さ125㎜(内径)
・重量 :約9㎏
・素材 :鋳鉄製
【LODGE(ロッジ) キッチンオーヴン ループハンドル10 1/4インチ ダッチオーブン L8DOL3】
シーズニング済み鋳鉄製ダッチオーブンです。
キッチンオーブンと呼ばれるだけあり、IHだけでなく、家庭用キッチンの様々な熱源に対応しており、食洗機にも対応しているところが大きなポイントです。
もちろんキャンプでの使用もバッチリです!
・全長:約32cm ・内径:25.7cm ・深さ:10cm ・高さ:約18cm
・重量 : 6㎏
・素材 :鋳鉄製
【ロゴス SLダッチオーブン 10インチ】
シーズニング済み、IH対応の鋳鉄製ダッチオーブンです。
嬉しい専用キャリーバッグ付き。
サイズは9、10、12インチと3種類でご飯や鍋など用途に合わせて選べます。
ロゴスのアイアンクワトロポッドを合わせて吊り下げて使うのも気分が上がりますよ!
・サイズ:約直径260×高さ135㎜(外径) ・サイズ:約直径237×高さ105㎜(内径) ・重量 :5.5㎏ ・素材 :鋳鉄製
【スノーピーク(snow peak) コンボダッチ デュオ CS-550】
リッド×1、スキレット×1、ポット×1、プレート×2、ハンドル×2、収納ケースがセットになったお得なダッチオーブンのセットです。
スタッキングも出来てコンパクトに収納できるのがポイント。
スノーピークのフィールドクッカー、200ビリーポットにも綺麗に収納できます。
ポットには炊飯用の目盛りがついていて、これ一つで炊飯、キャンプ飯も3品作れます。
・サイズ:
リッド/直径164×高さ39mm
スキレット/幅196×奥行168×高さ148mm
ポット/幅188×奥行172×高さ101mm
プレート/幅196×奥行168×高さ35mm
ハンドル/幅30×奥行120×高さ9mm(突起含まず)
・重量:総重量:3.9㎏(リッド/0.5kg、スキレット/0.7kg、ポット/1.2kg、プレート/0.6kg、ハンドル/0.1kg)
・素材 :鋳鉄製
【ユニフレーム UFダッチオーブン12インチ】
黒皮鉄製のダッチオーブンなので鋳鉄製よりはメンテナンスは簡単ですが、シーズニングと、日ごろのメンテナンスは必要です。
手をかけた分、愛着あるダッチオーブンになることは間違いなしです!
こちらもIH対応となっています。
・サイズ:約長さ355×幅345×高さ185㎜(外径)
・サイズ:約直径305×高さ130㎜(内径)
・重量 :約9kg
・素材 :黒皮鉄板
【BUNDOK(バンドック) ダッヂ オーブン リッドリフター付 4.2L】
鋳鉄製ダッチオーブンで、シーズニングも、メンテナンスも必要です。
IHは非対応なので注意。
コストパフォーマンスは非常に良いので、アウトドアシーンで気兼ねなく使えます。
・サイズ:約直径255x高さ140mm(外径)
・サイズ:約直径240X高さ95mm(内径)
・重量 :5.4㎏
・素材 :鋳鉄製
【ソト (SOTO)] 日本製 (燕三条産) ステンレスダッチオーブン 10インチ】
ダッチオーブンの面倒な部分を全て取り去ってくれる、オールステンレスのダッチオーブンです。
シーズニング不要はもちろんのこと、洗剤を使って洗うこともでき、日々のメンテナンスも不要です。
使用後に油を塗らなくてもサビないので、油を塗っての保存に抵抗のある場合はこちらがおすすめです。
・サイズ:約長さ365×幅280×高さ160㎜(外径)
・サイズ:約直径259×高さ115㎜(内径)
・重量 :5.0㎏
・素材 :ステンレス
【TSBBQ ライトステンレス ダッチオーブン(無水鍋) 10インチ ミラー仕上げ 燕三条製】
ステンレスとアルミの三層鋼でできた、ライトステンレスという素材のダッチオーブンです。
ステンレスの間にアルミを挟むことによって、ステンレスよりも軽量化され、熱伝導率もアップしました。
表面はステンレスなので、シーズニングやメンテナンスはフリーです。
ダッチオーブンで、ライトステンレスの採用は世界初です。
・サイズ:約長さ365×幅262×高さ150㎜(外径)
・サイズ:約直径255×高さ155㎜(内径)
・重量 :4.18㎏
・素材 :ステンレス三層構鋼(ライトステンレス)
ダッチオーブンをより扱いやすくするおすすめアイテム
【コールマン ダッチオーブンスタンド】
ダッチオーブンは調理後は非常に熱くなり、その熱さが持続します。
通常の鍋敷きでは対応しきれない部分もあるので、専用のスタンドがあると便利です。
【キャプテンスタッグ スリーウェイ ダッチオーブンスタンド】
通常のバーベキューコンロでは、ダッチオーブンの重量に耐えられません。
バーベキューコンロの上にこちらのスタンドをセットすれば、ダッチオーブンを乗せることができる上に、スタンド単体でも使用できます。
直火不可のサイトでも、これがあるとバーベキューが手軽に楽しめますね。
【キャプテンスタッグ リッドリフター30cm M-5703】
リッドリフターは炭火や焚火でダッチオーブンを使うには必需品と言えるでしょう。
炭をかぶせたダッチオーブンは想像以上に高温です。
グローブのみでは耐えられないことも多いです。
そこで、リッドリフターがあるとローストチキンやピザなど、炭を存分にかぶせるオーブン料理も楽しめます。
【ロゴス(LOGOS) ウッドグリップリフター】
持ち手が木製になっていて、熱が手に伝わりにくいリッドリフターです。
使わない時はフックに引っかけて置いておくことができるのもよいポイント。
持ち手の木製のデザインもステキですね。
【耐熱グローブ】
ダッチオーブンやスキレット、焚き火の火いじりをする時にはかならず耐熱性のあるグローブを着用しましょう。
着火後に薪を触ったり、ダッチオーブンの向きを変えたりするためには必須のアイテムです。
まとめ:ダッチオーブンを使ってキャンプ飯の幅を広げよう!
キャンプにはまってくると、どんどん新しいキャンプ飯にチャレンジしたくなります。
焼きたてのパン、具だくさんピザ、ローストビーフなど、家庭ではなかなか味わえない特別な料理を作れるのがダッチオーブンの魅力。
キャンプで出来上がりのイメージをして、家で下準備している時間もワクワクしますね。
お気に入りのダッチオーブンを手に入れて、キャンプ飯に新たな彩りを加えましょう。