【キャンプ場スタッフ監修】キャンプで使う、カセットボンベCB缶とOD缶どう違うのかご存知ですか?
今回は、CB缶について、キャンプ歴10年以上のベテランキャンパーAtsuさんが、CB缶とOD缶の違いや選び方のコツを解説します。CB缶の種類や使用中・保管・処理する時の注意点もまとめました。
おすすめのカセットボンベ(CB缶)7選と、あわせて使いたいカバーも紹介しますので、早速次回のキャンプに取り入れてみてくださいね!
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こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプで使うカセットボンベ選びに迷ってます!CB缶とOD缶があるみたいですが、違いはなんですか?とりあえず安いのを買っちゃだめでしょうか?
まかせて!CB缶とOD缶には色んな違いがあるけど、結論、キャンプにはどちらも使えるよ!自分の目的に合わせて使い分けるのがおすすめだね。キャンプの調理に使うカセットボンベの選び方やおすすめアイテムを紹介するよ!
キャンプでは欠かせない燃料、筆者はCB缶を使っています。CB缶とOD缶の違いとそれぞれのメリットデメリットを説明します。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
CB缶とOD缶は何が違う?キャンプにはどちらがおすすめ?
CB缶のCBとは、「Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)」略でカセットコンロに取り付けて仕様するガスボンベのことをいいます。
一方OD缶のODとは、「Out Door(アウトドア)」の略で、名前の通りアウトドア向けの商品ということになります。
だからといって、CB缶はキャンプでは使えないかというと決してそんなことはありません。
どちらにもメリットデメリットがあるので、メリットを活かせはCB缶も十分キャンプで使用することができます。
ユニフレームをはじめCB缶で使用できるキャンプギアは多くあり、これからキャンプギアを購入する場合は、燃料を統一したギアを購入することをおすすめします。
調理器具以外にもヒーターやランタンなど燃料を必要とするギアはたくさんあるので、統一していないとどちらの燃料も準備が必要になり、余計な荷物が増えてしまうことになるので注意しましょう。
【CB缶(カセットボンベ)のメリット・デメリット】
- メリット:安価でコンビニなどどこでも手に入る
- デメリット:寒さに弱く、火力の安定性が欠ける
CB缶のメリットは、安価ですぐに手に入るということです。
ホームセンターや100円均一、コンビニなどでも販売されていて、急に必要になってもいつでも購入することができます。
デメリットは、火力の弱さです。
家庭用カセットコンロでの使用を目的として作られているために火力が弱く、外気温が低い場合は着火できないこともあります。
しかし、CB缶にも種類があり、アウトドア用や寒冷地用として作られているものを選べば外気温が低くても使用することができます。
【OD缶(アウトドア缶)のメリット・デメリット】
- メリット:寒さに強く屋外でも火力が安定
- デメリット:高価で、手に入りにくい
OD缶のメリットは、アウトドアでの使用を目的としているので、寒さにも強く火力が安定しています。
また、アウトドアの必需品であるバーナーやランタンに対応している種類が多いのも魅力です。
デメリットは、CB缶と比較すると高価で、アウトドアショップ等の特定の店舗でしか購入できないという点です。
CB缶にも種類がある!燃料による違いを解説
実はOB缶の中にも種類があり、中に入っている液体ガスの成分率が異なります。
それにより、寒冷地向きかどうかを確認することができます。
ガスの種類 | 沸点 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|
ノルマルブタン | -0.5度 | 安価 | 安価で手に入りやすい 寒いところでは使えない |
イソブタン | -11.7度 | 高価 | アウトドア・寒冷地向き |
プロパン | -42.9度 | 高価 | アウトドア・極寒地向き |
【液体ブタン(ノルマルブタン・イソブタン)のCB缶の特徴】
CB缶に使用されている「液体ブタン」とよばれる液体ガスは、ノルマルブタンとイソブタンに分けられます。
ノルマルブタンの沸点は-0.5度、イソブタンの沸点は-11.7度です。気圧の影響なども受けるため、ノルマルブタンだと10度を下回ると火力の低下が生じます。
100円均一などで販売されているような安価なCB缶は、中に入っている燃料のほとんどがノルマルブタンで、屋外や寒い場所では着火しません。
ノルマルブタンとイソブタンの成分率で、イソブタンが多いほど寒冷地での仕様に向いていますが、その分値段も高くなる傾向にあります。
【プロパンガスのCB缶の特徴】
液体ブタンに加え、プロパンガスも含まれているCB缶もアウトドアショップなどで販売されています。
プロパンの沸点は-42.9度と、ノルマルブタンやイソブタンよりも格段に沸点が低いのが特徴で、雪中キャンプや、登山などの使用にも耐えられるCB缶ということになります。
値段も高価になるため、目的地や季節によって使い分けをするとよいでしょう。
CB缶を使う時・保管する時の注意点
CB缶をキャンプギアに使用するときは、メーカー推奨のCB缶を使うことをおすすめします。
日本で販売されているCB缶は「JIS認証規格」の商品になるので、形状も同じでメーカーが異なっても使用することは可能ですが、あくまで自己責任となります。
保管する場合は40度以下で必ずキャップを閉めて保管しましょう。
夏場に車内に放置すると爆発の危険性があるので要注意です。
また処分するときは、必ずガスを使い切ってから、各自治体の指示にしたがって処分しましょう。
キャンプにおすすめのCB缶(カセットボンベ)8選
ここからは、キャンプにおすすめのCB缶をご紹介します。
【Iwatani イワタニ カセットガス オレンジ CB-250-OR】
カセットガス関連商品で圧倒的なシェアを誇るイワタニの、カセットガスオレンジ。
温かい時期のキャンプであれば、価格とのバランスの取れた商品でとてもおすすめです。
イソブタンの比率は30%と低く、外気温10℃以上での使用を推奨しています。
【イワタニ カセットガス パワーゴールド】
イワタニから発売されている、寒い時期での屋外使用を想定して作られた低温対応ガスです。
イソブタンの比率は70%と高く、外気温5℃以上での使用を推奨しています。
【UNIFLAME(ユニフレーム)プレミアムガス650042 HTRC 2.1】
日本のアウトドアメーカーを代表するユニフレームのガス燃焼機器は、すべてCB缶を使用。
プレミアムガスは、ユニフレームから販売されている寒冷地用のCB缶です。
イソブタンの比率は95%と非常に高く、-10℃の外気温でも着火し、燃焼し続けることが可能です。
【FORE WINDS(フォアウィンズ)カセットガス FWノルマル 3P FW-250-3NR】
FORE WINDS(フォアウィンズ)は、「機能的で良質なデザイン」をコンセプトに作られたイワタニのアウトドアブランドです。
FORE WINDSのCB缶「ノルマル」はデザインがスタイリッシュで、キャンプテーブルや、棚にそのまま置いていてもおしゃれです。
液体ブタンの成分率は明記されていませんが、ノルマルという名前がついているので、ノルマルブタンの比率が高く温かい時期のキャンプに向いたCB缶ですね。
【FORE WINDS(フォアウィンズ) イソ 3本パック FW-250-IS】
FORE WINDSのCB缶「イソ」は、ノルマルのデザインはそのまま、イソブタンの比率を高めた低温時対応ガスで、冬キャンプにはこちらを選ぶと安心です。
こちらも成分率の明記はありませんが、「イソ」という名前の通りイソブタンが多く含まれています。
【CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) ガスカセットボンベ M-762】
キャプテンスタッグから販売されているCB缶。
イソブタンのグリーンのパッケージが非常におしゃれでコストパフォーマンスにも優れています。
寒冷地仕様ではないので、温かい時期のキャンプに使用しましょう。
【アイリスオーヤマ カセットボンベ 250g 2022年モデル IGB-250】
家電から日用品までそろうアイリスオーヤマから販売されているCB缶。
こちらも寒冷地仕様ではないので、温かい時期のキャンプに使用しましょう。
【ソト(SOTO) パワーガス CB缶 カセットガス】
プロパン入りで寒冷地でもパワーのある火力が最後まで持続するSOTOのCB缶。
雪中キャンプに、登山に大切なパートナーとして信頼できる相棒です。
安全性を高めるならCB缶カバーを使おう
CB缶はカバーなしでも使用することができますが、より安全性を高め、機能性をアップさせるにはCB缶カバーを使いましょう。
CB缶カバーを使用するメリットを紹介します。
【輻射熱を防ぐ】
輻射熱とは、調理機器などから伝わってくる熱のことで、輻射熱でCB缶が高温になりすぎることがあり、時には爆発の危険性もあります。
CB缶カバーを付けることでCB缶が高温になるのを防ぐことができます。
使用していないときでもうっかり炎天下に置いてしまった場合、太陽からの輻射熱から守ってくれる役割も果たしてくれるでしょう。
【ガス缶の温度低下を和らげる】
CB缶は温度が低下すると着火や燃焼しづらくなるので、保温力の高いCB缶カバーを付けておくことで温度低下を和らげる効果もあります。
寒冷地仕様のCB缶ではない場合は、特にカバー装着をおすすめします。
【衝撃から守る】
うっかりCB缶を落としてしまったり、移動中に他のギアと接触し続けたりすると缶が破損してしまう場合があります。
CB缶が破損すると思わぬ事故につながりますので、CB缶カバーで破損のリスクを軽減させましょう。
【おしゃれになる】
CB缶カバーを装着することで、おしゃれにドレスアップさせることができます。
レザーのものや木製のものなど、周りのギアとテイストを合わせることでサイトがより魅力的に。
また、使用中のCB缶にカバーを付けると、ひと目で使いかけの物を見分けることができますね。
OD缶のおすすめカバーがみたい人は下記の記事を参考にしてみてね!
おすすめCB缶カバー
ここからは、おすすめのCB缶カバーをご紹介します。
キャンプサイトに彩を加えてみてはいかがでしょうか?
【DUCKNOT CB缶レザーカバー CB缶 カバー ガスボンベ ケース 本革 日本製 (ブラウン/牛革)】
本革のカバーに真鍮のスナップボタンが映える牛革レザーカバーです。
革の風合いは使い込むほどに味わい深い表情になるでしょう。
スナップボタンは転がり防止の役割もあります。
【オレゴニアンキャンパー CB缶カバー マルチカモ OCB2059CM】
オレゴニアンキャンパーのマルチカモ柄のCB缶カバーです。
ハンドストラップ付きで、ガストーチ使用をする際や、持ち運びにもとても便利です。
【THE NORTH FACE(ザノースフェイス) CB Can Cover 250 CBカンカバー】
THE NORTH FACEから発売されているCB缶カバー。
ポリエステル素材でとても軽量なので持ち運びにも便利です。
おしゃれなカラーが豊富にあり、色違いで揃えたくなりますね。
【What Will Be Will Be ヌメ革 CBガス缶カバー】
山梨県に実店舗をもつSTANDARD pointからは、使用するにつれて飴色に変化するのを楽しめる国産のヌメ革CB缶カバーです。
野球ボールの縫い方と同じベースボールステッチが、シンプルながらも存在感があり魅力的です。
キャンプ調理の必需品!CB缶(カセットボンベ)を賢く選ぼう
OD缶のほうがなんとなくベテランキャンパーっぽくてかっこいいというイメージがありますが、筆者はキャンプ歴10年以上。今でもCB缶を使ってキャンプをしています。
何といっても手に入れやすいことが魅力!
寒冷地仕様のCB缶は家にある程度ストックしておいて、ノーマルのCB缶はキャンプ出発の時にもし足りなければコンビニやホームセンターに寄って買うことができます。
安価で手に入りやすいCB缶を賢く選んで、キャンプ調理を一緒に楽しみましょう。