【キャンプ場スタッフ監修】スモア(s’more)は炙ったマシュマロとチョコレートをクラッカーやビスケットなどで挟んで食べるスイーツで、主にアウトドアシーンで食べられてきました。
最近ではキャンプ以外でもおうちで作って楽しまれており、甘いものが好きな人におすすめです。
今回はスモアの魅力から絶品レシピ、スモアづくりにあると便利なアイテムまでキャンプ歴10年以上ベテランキャンパーHITOMIさんが紹介していきます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプでスモアが食べたいんですが、必要な道具やおすすめのレシピはありますか?市販のクッキーやビスケットでも作れるレシピが知りたいです!
まかせて♪スモアはマシュマロを炙ってチョコレートとビスケットで挟んで食べるスイーツで、炙る作業を楽しみながら食べられることが人気の理由のひとつ!今回はスモアの絶品レシピや便利アイテムをベテランキャンパーHITOMIさんが紹介していくね♪
甘いもの好きならたまらないスモア!お子さんと一緒に、グループでも、ソロでも誰でも楽しめるキャンプならではのスイーツですよ♪
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
スモア(s’more)ってどんなスイーツ?どこの国発祥なの?
スモアは、アメリカやカナダといった北米でキャンプファイヤーのときに食べられる伝統的なスイーツです。
発祥がアメリカ、カナダのどちらかは不明ですが、焼いたマシュマロとほどよく溶けたチョコレートをビスケットに挟んだ甘党にはたまらない組み合わせで、子供から大人まで古くから多くの人に愛されている定番のお菓子です!
スモア(英語表記だとS’more)の歴史は古く、はっきりとした語源は分かっていませんが、「Some more : もっと欲しい」の短縮形からS’moreになったと言われている説が有力のようです。
歴史をさかのぼってみると、1920年代初めにスモアと同じようなデザートが料理本に登場。
その際の表記は「グラハムクラッカーサンドイッチ」と書かれているだけでしたが、その本によると、この頃には既にボーイスカウト・ガールスカウトの間では大人気のスイーツだったようです。
その後、1972年に発行された「Tramping and Trailing with the Girl Scouts」というガールスカウトの本に初めて “S’more” という名前表記でレシピの記述がありました。
約100年も前からこの形のスイーツが存在して、北米で愛され続けてきたんだね。
ガールスカウトやボーイスカウトの子供たちがキャンプ中に食べたクラッカーがあまりに美味しくて、”Give me some more!”ってみんなで言ったところからはじまったのかなぁ〜なんていろいろ想像しちゃうね!
【キャンプや家庭でのスモアの楽しみ方!】
いつでもどこでも皆で楽しめるのがスモアの魅力!
もともとキャンプファイヤーを仲間と囲み、ワイワイ楽しみながらマシュマロを焼いて作るスイーツとして浸透してきたスモアですが、それ以外にも炭火や焚き火、バーナーなどを使ってキャンプ中に作る方が増えてきています。
長い串に刺したマシュマロを焼くのはそんなに難しくないので、大人がサポートすればお子さんもチャレンジすることができ、一気にキャンプでのアクティビティ感が増しますよ!
自宅ではなかなか作れない焦げや失敗も良い思い出。自分で作ったという達成感を味わいながら食べるスモアは格別です♪
もちろん、トースター、電子レンジ、グリルやバーナーを使えばおうちでスモアが簡単に楽しめます。外で作るのとは違い、一気に大量に作ることができるのでパーティーデザートにもピッタリ♪
トースターやグリルを使うときは、万一マシュマロが溶けすぎたときに網に焦げ付かないよう、クッキングシートやアルミホイルを下に敷くと後片付けが楽になります。
電子レンジでもあっという間にトロトロのマシュマロができますが、見栄え的に焦げが欲しい方は最後にバーナーで炙ると香りも立つのでおすすめです。
家庭用調理器具は思っているよりも早く熱がとおるため、調理中は目を離さず、少し焼きが足りないかな?というところで出すのがポイントです。余熱でどんどん膨らんでしまうので微調整してみてくださいね!
アウトドアでもできる!絶品スモアの作り方を紹介
最近では、見た目も異なるさまざまなスモアをキャンプ場で見かけるようになりました。
ベースとなるマシュマロとチョコレートをはさむという形は共通していますが、少しアイディアを加えるだけで全く別のデザートに!
今回は、古くから北米で愛される定番のアメリカ風スモア、はさむビスケットを少し変えた簡単オレオスモアやチョコビスケットスモア、みんなでシェアするのが楽しいスキレットスモア、食パンを使ったお腹にもたまるスモアトースト・スモアサンド、ちょっと変わり種のフローズンスモアの計6品の作り方をご紹介します。
スモアにおすすめなのは、やっぱりロッキーマウンテンマシュマロ!
【①本場の味?アメリカ風スモア】
昔から今まで長く愛され続けている基本の定番スモア「アメリカ風スモア」!
甘すぎない素朴な味の全粒粉クラッカー(グラハムクラッカー)と、甘くとろけたマシュマロとチョコレートが絶妙にマッチする、王道スモアです。
全粒粉のクラッカー
板チョコ
マシュマロ
<アメリカ風スモアの作り方>
1.全粒粉クラッカー1枚の上に板チョコひとかけをのせます。
2.マシュマロ1つをBBQ串に刺し、遠火で軽く色がキツネ色になるまで炙ります。(直接火に当ててしまうとマシュマロ自体が燃えてしまうので注意)
3.1.の全粒粉クラッカーとチョコレートの上に焼いたマシュマロをのせます。
4.最後にもう一枚の全粒粉クラッカーを上にのせサンドしたら完成!
*ポイント*
出来上がりすぐに全粒粉クラッカーを上から押し、マシュマロを少しつぶすと焼きマシュマロの熱でチョコが程よく溶けて美味しくいただけます♪
<家で作る場合>
トースターや電子レンジで作る場合は、全粒粉クラッカーの上にマシュマロだけをのせて焼いてください。チョコが溶けすぎてしまうため、マシュマロが膨らんだあとに板チョコをのせるのをおすすめします。
【②オレオで簡単お手軽!オレオスモア】
もともとクッキー自体にチョコレートが練りこまれているオレオを使った簡単だけど濃厚なスモア!
板チョコを用意する必要がないため、もっと手軽に美味しく作れちゃいます。
オレオバニラクリームクッキー
マシュマロ
<オレオスモアの作り方>
1.合わさっているオレオをはがしていきます。
2.分けた片面にマシュマロをのせ、ご自宅の場合はトースターで、アウトドアの場合はマシュマロ単体をBBQ串に刺し、遠火で軽く色がキツネ色になるまで炙ります。
3.マシュマロがキツネ色になったらOK
4.最後にもう片方のオレオビスケットを上にのせサンドすれば完成!
*ポイント*
オレオをはがすとき、少しの力ですぐにビスケット部分が割れてしまうため、ナイフをゆっくり間に入れながら分けましょう。家で作る場合は、オレオ自体を少し電子レンジで温めればクリームが柔らかくなるので簡単に手で分けることができますよ。
■オレオスモアの簡単アレンジ
マシュマロを焼いた後、トッピングとしてブルーベリーソースやいちごジャム、追加でさらに板チョコをのせて自分だけのオリジナルフレーバーを作ってみるのも楽しいですよ♪
色合いもプラスされパーティーデザートとしてもぴったりです!
生のいちごやブルーベリーを挟んでも良さそうです。
こ、これは美味しそう〜!!!
【③手間いらずな市販のチョコビスケットスモア】
オレオスモアと同じく、板チョコを用意する必要がないのでとっても手軽に作れるのがチョコビスケットスモア。
コンビニやスーパーですぐに手に入るチョコビスケットや、誰しもがご存じアルフォートを使えば、あらかじめチョコがセットされているため簡単に作ることができます。
また、チョコチップクッキーやアルフォート抹茶チョコなどの商品を使えば簡単に味変を楽しめるのもGood!
チョコビスケットまたはアルフォート
マシュマロ
<チョコビスケットスモアの作り方>
1.マシュマロ1つをBBQ串に刺し、遠火で軽く色がキツネ色になるまで炙ります。
2.チョコビスケットのチョコ面に焼いたマシュマロをのせます。
3.最後にもう一枚のチョコビスケットを上にのせサンドしたら完成!
<家で作る場合>
トースターや電子レンジで作る場合は、チョコビスケットの上にマシュマロをのせて焼いてください。特にアルフォートの場合はチョコが多いため、温めすぎるとドロドロに溶けるので注意してくださいね。
【④ディップして食べられる!アウトドアにおすすめスキレットスモア】
スキレットを使い、一気にチョコレートとマシュマロを大量にトロトロにさせるスキレットスモア!
一般的な個々のスモアとは違い、クラッカーやビスケットでディップしながら食べるので、家族や仲間とシェアしながら楽しめますよ。
お好みのクラッカーやビスケット
マシュマロ
板チョコレート(小さいスキレットなら1枚でOK)
<スキレットスモア作り方>
1.スキレットにバラバラに割った板チョコを敷きつめます。
2.チョコレートの上にマシュマロをのせていきます。
(火を通すとマシュマロは膨張していくので、少し隙間が空く程度に並べればOK)
3.焚き火などを使い、弱火でじっくりと火を通していきます。
(強火だとチョコレートが一気に焦げてしまうので要注意)
4.いい感じにマシュマロが膨張し溶けてきたら、お好みでバーナーを使いマシュマロに焦げ目を付けます。
5.用意したクラッカーやビスケットにディップして完成です!
*ポイント*
火を通してから時間がたち冷めてしまうとチョコレートとマシュマロが固まりスキレットにこびり付いてうまくディップできなくなります。できたてアツアツのうちを楽しむのがおすすめです!
みんなでシェアできるスキレットスモアだけど、こびりついた汚れを最後に洗うのがちょっと……という人はどうしたらいい?
確かにこびりつき汚れは、落とすのがなかなか大変ですよね。
なるべく後片付けを楽に済ませたい方は、チョコレートをマシュマロの下に敷くのではなく、シェラカップや使い捨てのアルミカップなどの別容器に入れて溶かすのをおすすめします。
またこの写真のように、マシュマロの下に薄切りの食パンを敷き詰めておくと、マシュマロが直にスキレットに触れるのを防いでくれるので、洗う時の負担がとても減りますよ。
スモアとしてクラッカーにマシュマロと溶けたとろとろのチョコを挟んで食べるのはもちろん、下に敷いた食パンをチョコにつけて、ついでにチョコフォンデュも楽しめちゃう子供に大人気のデザートになりますよ♪
【⑤スモアサンド・スモアトースト】
食パンを使ったお腹にたまるお食事系のスモアトーストとスモアサンド。
使う材料は一緒ですが、自宅で作るならスモアトースト、アウトドアで作るならスモアサンドが焼きやすく作りやすいですよ!
甘いモノが食べたくなった朝食にもぴったりなメニューです♪
カロリー大好き!!笑
■スモアサンド
薄切り食パン2枚(ホットサンドメーカーの規格による)
板チョコ
マシュマロ
<スモアサンドの作り方>
1.食パン1枚をホットサンドメーカーにのせ、その上にマシュマロと板チョコを並べてのせます。(押しつぶされるのでなるべく中心に寄せるように)
2.その上にもう1枚の食パンをのせます。
3.2.から具がはみ出さないように上手くサンドし中火で焼いていきます。
4.食パンに焦げ目がつけば完成!
■スモアトースト
食パン1枚
板チョコ
マシュマロ
<スモアトーストの作り方>
1.マシュマロを半分に切り、板チョコを細かく刻んでいきます
(面倒な方は丸々のせてOK。正し甘さが増しましになります)
2.刻みチョコを食パンにまんべんなくのせます。
3.その上にマシュマロを並べていきます。
4.トースターで焦げ目がつくまで焼けば完成!
(アウトドアで作る場合はバーナーで炙ったら同じようになります)
そのままでももちろん美味しいですが、アレンジとして、甘党の方は上からさらにチョコシロップ、他にもスライスアーモンドやグラノーラなどをまぶすとまた違った食感を楽しめます!
【⑥フローズンスモア】
最後に変わり種スモアをご紹介!
ニューヨークにあるペイストリーショップ、ドミニク・アンセル・ベーカリー発祥のフローズンスモアを再現したアイスを使用した新感覚スモア。
ふわとろマシュマロにパリッとチョコと冷たいアイス、いろいろな食感が楽しい、これからの暑い時期にぴったりのデザートスモアです。
チョコバッキー(またはバニラアイスと板チョコ)
マシュマロ
今回使用したチョコバッキーは板チョコのようなパリッと食感のチョコレートがあらかじめバニラアイスの中にたくさん練りこまれているので、これ1本で完結するとても便利なアイスです。
もちろん、普通のバニラアイスと刻んだ板チョコを使っていただいても問題ありません。
<フローズンスモアの作り方>
1.ココットなどの容器にアイスを適量入れます。(追いチョコをする方はその時に一緒にチョコをイン!)
2.その上にマシュマロを適量並べます。
3.最後にバーナーでマシュマロが溶けて焦げ目が付くくらいに炙れば完成!
キャンプで作りたいときのアイスの持ち運び問題。筆者はワークマンの真空ハイブリッドコンテナを利用してますよ。保冷力抜群なのでおすすめです。
溶けてしまったものを凍らせるのは難しいので、炙るときはサッと!短時間で!そしてすぐ食べるようにしましょう!
<家で作る場合>
トースターで短時間焼けばOK。もしアイスが溶けてしまっても、そのまま冷蔵庫で一旦冷やし、食べる直前に少し温めればマシュマロのトロトロも復活します。
スモアづくりがはかどる!おすすめアイテム4つ
シンプルなビスケットに挟むスモアなら、割り箸や拾った枝を使っても作ることができますが、スムーズに失敗なく焼いたり、先ほど紹介したアレンジスモアにチャレンジするなら調理アイテムは不可欠です!
スモア作りじゃなくても、普段のキャンプ飯に欠かせないギアばかりなので、これから調理ギアを揃える方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【バーベキュー串】
基本の基ともいえる、スモアづくりの必須アイテム!
枝などを使ってマシュマロを焼こうとすると、安定性に欠けたり、火加減が上手くいかず一緒に枝が燃えてしまって肝心のマシュマロが落っこちてしまったり……と失敗がつきものですが、BBQ串を使えばそんな心配はご無用です。
初めてスモアにチャレンジする方は特に揃えておいて損はないアイテムですよ。
【スキレット・鍋】
みんなで一気に食べることができるスキレットスモア作りにぴったりのコンパクト鍋やスキレット。
作りやすさはもちろん、とても写真映えするフォルムなのでデザート作りだけではなく、普段の料理にも活用できます!
【スモア用グリル】
スモア専用に作られたグリル網。
持ち手のハンドル部分が長めなので、お子さんだけで作るときも簡単に、そして比較的安全に使用できるギアになっています。
独特の形をしていますが、挟んで固定をする形状をしているので、スモア程の大きさの冷凍食品や野菜の挟み焼きにも使えそうです。
【ホットサンドメーカー】
既に持っているキャンパーさんも多いであろう、ホットサンドメーカー。スモアサンドがキャンプでもご家庭でも簡単に楽しめます!
食パン2枚で挟むものから1枚で作れるもの、メーカーの焼き印が付いたりと種類は様々なので、用途に応じてご自身にぴったりなものを選んでみてくださいね♪
まとめ:甘くてとろけるスモアをキャンプでも堪能しよう
チョコ、マシュマロ、ビスケットの3つが揃えば誰でもあっという間に作れるスモア。
王道スモアからアレンジを加えたものまで紹介しましたが、子供から大人まで手軽にみんなで作って楽しめるのが魅力のキャンプスイーツです。
キャンプの食後に凝ったデザートを作るのはちょっと面倒……というキャンパーさんには特におすすめします!ぜひ作ってみてくださいね。
仲間とワイワイ火を囲んで作るスモアは絶品!ハマることまちがいなしです♪