【キャンプ場スタッフ監修】ナンガのシュラフは日本製ということもあり、高品質はさることながら使用後のアフターケアサービスも充実しており多くのキャンパーに愛されています。
シリーズもかなり多く、使用用途にあわせて選ぶことができるため利用者のニーズにあったシュラフを手に取ることが可能です。
今回はナンガのシュラフの選び方からおすすめのものまで、キャンプ歴8年以上のベテランキャンパーZenさんが紹介していきます。
いますぐナンガのおすすめシュラフが知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてみてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
ナンガのシュラフを購入したいんですが、シーズンごとにおすすめのものを教えてください
まかせて!
ナンガのシュラフは種類が豊富で、それぞれのキャンプスタイルにあったシュラフを手に入れることができるよ♪
今回はキャンパーのZenさんに、ナンガのシュラフを選ぶ際のポイントやおすすめ16選を紹介してもらうね
ナンガは、キャンパーなら知らない人はいないぐらい人気のシュラフメーカーです。
寝袋だけでなく、ウェアもおしゃれで人気があります。
そんなナンガの特徴から選び方、おすすめ品も紹介しますので参考にしてくださいね
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
NANGA(ナンガ)のシュラフはなぜ人気?
なぜナンガのシュラフがここまで人気なのか?
その秘密を解き明かします。
【ヨーロッパ産の羽毛に国内洗浄・精製を施した最高品質のものを使用】
ナンガに使用しているダウンは、すべてスペイン産の成長した水鳥の羽毛を採用しています。
ナンガのダウンは、羽毛独特の臭いを抑えるために国内で洗浄と精製を行っており、温湿度調整機能がとても高いです。
最高品質のものだからこそ、使い心地も納得の仕上がりです。
【自社工場・国内生産で取り扱うので仕事が丁寧でこだわりが感じられる】
国内生産にこだわっているのがナンガの特徴です。
原材料である羽毛はスペインから輸入していますが、河田フェザーとの連携により、国内で洗浄したもののみを厳選し自社工場で作られました。
熟練された職人の手によってひとつひとつ丁寧に製造されています。
噛み込み防止のために、YKKの特殊パーツを使ったファスナーを使用することで生地を痛めにくくしてくれます。
さらに素材を樹脂にして蓄光機能を付加したことで、暗闇でも開閉操作をしやすい様なこだわりも見られます。
職人の手でしっかりと作られているのはナンガの強み!
【アフターケアサービスが充実しており、なにより永久保証で安心】
ナンガのダウンスリーピングバッグは国内メーカーなのでアフターケアが充実しています。
クリーニングはもちろん、羽毛の増量も可能です。
永久保証ってなかなかないだけに、自社の製品に絶対の自信が感じられますね
申し込み方法は、直接店舗に持ち込むかインターネットからの申し込みの2種類あります。
アフターケアについては公式サイトに詳しく載っているので、以下のボタンからジャンプしてみて下さい。
ナンガのシュラフを選ぶ際のポイント
ナンガのシュラフは種類が豊富なので、初めて購入する人は選ぶのに迷うことがあるかもしれません。
どのような点に注目して選べば良いのか解説します。
【フィルパワー(FP)とダウンの種類をチェック】
選ぶ際のポイントは、フィルパワー(FP)とダウンの種類を確認しましょう。
フィルパワー(FP)とは羽毛のかさ高性を表す数値で、高くなるほど空気をたくさん含むことができるため暖かくなります。
ナンガが採用しているダウンは5種類あり、どれも産地や製法に優れた質の高いものです。
ダウンの種類 | 特徴 |
---|---|
ハンガリー産シルバーグース【930FP】 | ナンガのダウンで保温性が最も高いです。 国内で洗浄したものだけを使用しています。 |
SPDX【860FP】 | ポーランド産ホワイトグースを国内洗浄したダウンです。 高い保温性を備えています。 |
UDD 【770FP】 | 水に弱いダウンですが、DXの羽毛に撥水加工を施したのがこちらになります。 フィルパワーも高く、高品質な優れたダウンです。 |
DX 【760FP】 | コストパフォーマンスに優れたダウンです。 ヨーロッパ産ホワイトダックを使用しています。 |
【使われている素材などシリーズごとに特徴がある】
ナンガのシュラフは、素材によりシリーズが分かれています。
それぞれ特徴がありますので、選ぶときの参考にしてください。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
オーロラライト(AURORA LIGHT) | ナンガを代表するモデルがこちらになります。 小型で軽く持ち運びしやすく、保温性にも優れているのが特徴。 |
オーロラスクエアフット(AURORA SQUARE FOOT) | マミー型と封筒型を組み合わせた斬新なモデルです。 保温性と快適性を備えた注目商品。 |
マウンテンロッジバッグ(MOUNTAIN LODGE BAG) | 荷物をコンパクト、軽量化したバイクツーリングや自転車キャンプに最適なのがこちらです。 収納サイズが500mlペットボトルほどになり持ち運びしやすくなっています。 |
ウルトラドライダウンバッグ(UDD BAG) | 超撥水加工を備えたダウンの弱点を克服したシリーズ。 軽量であることも特徴で、持ち運びしやすくなっています。 |
ミニマリスム(MINIMARHYTHM) | 保温性を損なわずに携帯性を追求したモデルです。 3シーズン対応ですが、地域によってはオールシーズン使用することができます。 |
ラバイマバッグ(RABAIMA BAG) | 封筒型のモデルです。 サイズはシングルとダブルがあり、車中泊でも使いやすいシュラフになります。 |
レベルエイト(LEVEL 8) | ナンガのモデルで1番高価で高機能なシュラフです。 ナンガの技術が集結されたハイパフォーマンスなモデルになります。 |
【快適使用温度でどのシーズンに適しているかわかる】
快適使用温度とは、一般的な女性や代謝の低い人を基準にした「寒さを感じずに寝ることができる温度域」のことで、シュラフを選ぶポイントのひとつです。
メーカーによって表記の仕方に違いがでてくる場合もありますが、ナンガでは「EUROPEAN NORM(ヨーロピアン・ノーム)」という温度表記を導入しています。
ヨーロピアンノームとは、EU諸国における統一規格として制定されている規格の総称のことだよ!
キャンプで使用するシーズン・気温に適しているものを選んでください。
この温度を参考に使用する場所の気温がどれぐらいなのか調べておけば、問題ないでしょう
有野実苑スタッフおすすめ!ナンガのシュラフを用途別に紹介
使用するシーンや季節によっておすすめのモデルを紹介します。
【春・夏・秋の3シーズン使用可能モデル】
■AURORA(オーロラ)500
AURORA(オーロラ)は、ナンガシュラフのベーシックモデルです。
シンプルな構造でコストを抑え低価格を実現。
登山からキャンプまで使えるため幅広い用途で重宝されます。
サイズ | 最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ21×28cm |
重量 | 1,185g |
快適使用温度 | 1℃ |
下限使用温度 | -4℃ |
生地 | 表地:オーロラテックス 裏地:40dn ナイロンタフタ |
ダウン | スパニッシュダックダウン(650FP) |
■AURORA light(オーロラライト)350SPDX
オーロラライトシリーズの中でも最軽量モデルの350SPDX。
収納力はもちろん、軽さと保温性も備えた優秀なシュラフです。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ13×25cm |
重量 | 約730g |
快適使用温度 | *SPDXは下限使用温度のみ |
下限使用温度 | -6℃ |
生地 | 表地:15D オーロラテックス裏地:15D リップストップナイロン |
ダウン | ポーリッシュグースダウン(860FP) |
■AURORA light(オーロラライト)450DX
耐水性と透湿性を備えた、結露や雨の日の濡れを気にせずに使えるシュラフです。
天候を気にせずに使えるスリーピングバッグをお求めの方におすすめ。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ14×25cm |
重量 | 約865g |
快適使用温度 | 0℃ |
下限使用温度 | -5℃ |
生地 | 表地:15D オーロラテックス裏地:15D リップストップナイロン |
ダウン | スペイン産ダックダウン(760FP) |
■AURORA SQUARE FOOT(オーロラスクエアフット)400
マミー型と封筒型を融合させたハイブリットタイプ。
両方の特性がいかされており、快適な眠りにつけます。
保温性と快適性の両方を求める人向け。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅85cm |
収納サイズ | φ14× 30cm |
重量 | 966g |
快適使用温度 | 8℃ |
下限使用温度 | 6℃ |
生地 | 表地:40Dオーロラテックス®裏地:40Dナイロンタフタ |
ダウン | Re:CYCLE DOWN(650FP) |
■UDD BAG 280DX
UDDとはULTRA DRY DOWN(ウルトラドライダウン)のことで、ナンガ独自の超撥水ダウン加工技術の名称です。
そしてこちらは超撥水加工でダウンの弱点である水濡れを克服したシュラフ。
シングルキルト構造で軽量かつコンパクト、携帯性に優れています。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ13× 20cm |
重量 | 550g |
快適使用温度 | 8℃ |
下限使用温度 | 4℃ |
生地 | 15dnナイロンシレ撥水加工 |
ダウン | スペイン産ダックダウン(770FP) |
■MINIMARHYTHM ZERO(ミニマリスム ゼロ)
無駄なものを削ぎ落とし、なんと約325gで収納サイズもかなりコンパクトになる最軽量シュラフ。
登山やツーリングなどで荷物を減らしたい人にもおすすめできるシュラフです。
軽量ですが保温性と快適性も備えています。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ13× 20cm |
重量 | 約325g |
快適使用温度 | 表記なし |
下限使用温度 | 0℃(NANGA基準:エキスパート向けの下限使用温度目安になります。) |
生地 | 表地:7×7D リップストップナイロン裏地:7×7D リップストップナイロン |
ダウン | スペイン産ホワイトダックダウン(770FP) |
■NANGA RABAIMA BAG(ラバイマバッグ)S600
フード付きのゆとりある封筒型寝袋です。
1人用と2人用の2サイズを展開しており、ファミリーキャンプで子供と使いたい時やカップルキャンプなど用途にあわせて選ぶことができます。
サイズ | 最大長215cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ26× 40cm |
重量 | 約1,600g |
快適使用温度 | 指定なし |
下限使用温度 | 指定なし |
生地 | 15Dリップストップナイロン |
ダウン | Re:CYCLE DOWN(650FP) |
■AURORA light(オーロラライト)350DX
NANGAオリジナルの防水透湿素材を採用したモデル。
春から秋の3シーズン使用できる使い勝手の良いシュラフです。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ13× 25cm |
重量 | 750g |
快適使用温度 | 5℃ |
下限使用温度 | 0℃ |
生地 | 表地:15D オーロラテックス裏地:15D リップストップナイロン |
ダウン | スパニッシュダックダウン(760FP) |
【真夏のキャンプにおすすめ薄手で快適なモデル】
■NANGA MOUNTAIN LODGE BAG(マウンテンロッジバッグ)120
夏のキャンプや登山に最適な軽量でコンパクトな寝袋です。
収納サイズはφ11×18cmとかなり小さくなるため、荷物がかさばらずに持ち運びしやすく、キャンプツーリングにもおすすめ。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ11×18cm |
重量 | 約435g |
快適使用温度 | 表記なし |
下限使用温度 | 表記なし |
生地 | 20Dナイロンタフタ |
ダウン | スペイン産ダックダウン(650PF) |
■KAKE-FUTON DX 760FP
インドアからアウトドアまで通年使えるカケフトンです。
ボタンを留めれば寝袋としても使えるので、夏キャンプなどシュラフまではいらないけど肌寒かった時にくるまれるタイプが欲しい人におすすめ。
サイズ | 155×215cm |
収納サイズ | 60×50×30cm |
重量 | 約1,780g |
快適使用温度 | 表記なし |
下限使用温度 | 表記なし |
生地 | 合掛け:15Dリップストップナイロン肌掛け:【表生地】ポリエステル、アラミド繊維金剛【裏生地】15Dリップストップナイロン |
ダウン | スペイン産ダックダウン(760FP) |
【登山や冬キャンプ用の寒さにも負けない防寒モデル】
■AURORA light(オーロラライト)600DX
優れた耐水性を備えながら、極薄で軽量なモデルです。
どんな天候にも対応できるシュラフをお求めならおすすめ。
ダウンの量によって種類があり、最も多いモデルでは-19℃まで対応可能です。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ17×31cm |
重量 | 約1,100g |
快適使用温度 | -4℃ |
下限使用温度 | -11℃ |
生地 | 表地:15dn オーロラテックス裏地:15dn リップストップナイロン |
ダウン | スパニッシュダックダウン(760FP) |
■AURORA light(オーロラライト)750SPDX
厳冬期環境でも使用できる高機能なシュラフ。
下限使用温度は-22℃とかなりの保温性をほこっているため、登山や冬場のキャンプでも快適な寝心地を実現してくれます。
サイズ | レギュラー最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ19×31cm |
重量 | 約1,280g |
快適使用温度 | 設定なし |
下限使用温度 | -22℃*SPDXは下限使用温度のみ(NANGA基準) |
生地 | 表地:15D オーロラテックス裏地:15D リップストップナイロン |
ダウン | ポーランド産グースダウン(860FP) |
■AURORA SQUARE FOOT(オーロラスクエアフット)800STD
保温性と快適性を備えたマミー型と封筒型の良いところ取りしたモデルです。
マミー型は苦手なのに冬キャンプはしたい人向け。
サイズ | 最大長210cm×最大肩幅85cm |
収納サイズ | φ19×38cm |
重量 | 約1,586g |
快適使用温度 | -6℃ |
下限使用温度 | -14℃ |
生地 | 表地:オーロラテックス裏地:40Dナイロンフタ |
ダウン | Re:CYCLE DOWN(650FP) |
■UDD BAG 630DX
超撥水加工を施した水に強く、軽量で携帯性に優れたスリーピングバッグ。
ダウン量によってサイズが変わります。
サイズ | 最大長210cm×最大肩幅80cm |
収納サイズ | φ17×31cm |
重量 | 約1,045g |
快適使用温度 | -5℃ |
下限使用温度 | -10℃ |
生地 | 15dnナイロンシレ撥水加工 |
ダウン | スパニッシュダックダウン(770FP) |
■レベル8 オーロラライトシリーズ
日本の冬ならどんな寒いところでも対応できるシュラフです。
種類は-13と-23の2ラインナップなので、キャンプ先の気候や温度にあわせて選ぶといいでしょう。
サイズ | 最大長220cm×最大肩幅90cm |
収納サイズ | φ17×31cm |
重量 | 約1,260g |
快適使用温度 | -8℃ |
下限使用温度 | -13℃ |
生地 | 表地:15D オーロラテックス裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 |
ダウン | スペイン産ダックダウン(770PF) |
■レベル8 UDDバッグシリーズ
冬の登山を想定したハイクラスのモデルです。
高い保温性だけでなく持ち運びしやすい軽さも実現。
下限使用温度によって2種類のラインナップがあります。
サイズ | 最大長220cm×最大肩幅90cm |
収納サイズ | φ17×31cm |
重量 | 約1,140g |
快適使用温度 | -5℃ |
下限使用温度 | -10℃ |
生地 | 表地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 |
ダウン | スペイン産ダックダウン(770PF) |
NANGAのシュラフお手入れ方法と注意点
長くナンガのシュラフを使用するには手入れが重要です。
基本的な選択方法を説明しますが、羽毛へのダメージが無いことはありませんので自己責任でお願いします。
- 製品を裏返す。
- ロール状に畳んで、洗濯ネットに入れる。
- 中性洗剤(エマール)を使用する。
- 洗濯機の手洗いモード、毛布洗いコースで洗濯。
- 脱水はしっかり行う。
- 余分な水分は取り除く。
- 直射日光は避け、風通しの良い場所で乾かす。
- 乾燥後、満遍なく叩いて、羽毛をほぐす。
- 最後にキルトに防水スプレーをする。
以上が基本的な洗濯方法です。以下の点に注意しましょう。
*洗剤はダウン専用洗剤を使用するのもいいでしょう。
*洗濯のコースは、通常のコースだと生地へのダメージが大きくなる可能性があります。
*梅雨の時期は湿度が高いので洗濯はしないでください。
まとめ:ナンガのシュラフは自分にあったものを選べば長く愛用できる優れもの
ナンガのシュラフは種類が豊富なので、ご自身のニーズに合ったものが見つかるでしょう。
少し高価ですが、メンテナンスをしっかり行えば長い間使用することができます。
アフターサービスが充実しているのもナンガの魅力ですよ。
今回紹介したことを参考にしていただき、お気に入りのアイテムを見つけてくださいね。