【キャンプ場スタッフ監修】カブトムシの幼虫の育て方や飼育に必要なものを解説します。オスとメスの見分け方や、他の昆虫の幼虫との見分け方もまとめました。
有野実苑オートキャンプ場でも捕獲できるカブトムシの幼虫を、ぜひ自宅で育ててみてください。
夏休みの自由研究にも最適ですよ!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
カブトムシの幼虫を成虫まで育ててみたいです!必要なものと育て方を教えてください。
まかせて!カブトムシを幼虫から成虫まで育てる方法を紹介するよ。飼育に必要なものや幼虫のオス・メスの見分け方も解説するね!有野実苑オートキャンプ場でもカブトムシや幼虫が捕れるから、気になる人は自宅で飼育を試してみてね♪
カブトムシをオスメスで飼い、卵を20個ほど産卵させ、幼虫から成虫に育てたことがあります。かわいいかわいい幼虫の魅力や育て方をお伝えします
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
カブトムシ幼虫の飼育に必要なもの
カブトムシの幼虫の飼育に必要なものは、
- 昆虫ケース(ペットボトルでも可)
- 昆虫マット(幼虫用)または昆虫用の腐葉土
- 霧吹き
この3つです。
カブトムシの幼虫の飼育はそんなに難しくはありません。
昆虫ケースの中に、たっぷりの幼虫用の昆虫マットや腐葉土を10㎝ほど敷いて管理するだけでOK。
成虫用の昆虫マットは栄養分が少ないので、必ず幼虫用を使用しましょう。
複数の幼虫を飼育する場合は、衣装ケースなどの大きな容器で飼育することも可能ですが、できれば1匹ずつで飼育するのがおすすめ。
1.5L以上のペットボトルの上をカットし、コバエ防止用の不織布を被せて飼育することもできます。
カブトムシの幼虫の育て方(幼虫~成虫まで)
カブトムシの一生はとても短く、幼虫期間を含めて約1年です。
約1年間のカブトムシの生涯の中では幼虫の期間がいちばん長く、約8か月もの間幼虫として土の中で過ごすのです。
9月頃に卵から孵化し、翌年の5月ごろに蛹になるまでの間腐葉土をたくさん食べて大きな幼虫へと成長します。
5月頃から約1か月ほど蛹の期間があり、6月上旬ごろには成虫として土から出てきます。
私たちがよく目にする成虫のカブトムシとして生きるのは6月下旬ごろから8月下旬ごろまでの約2か月間で、思ったより短いと思いませんか?
9月頃にメスは産卵し、その後に寿命を迎えます。
オスは産卵しないのでメスよりも先に寿命を迎えることが多いです。
カブトムシの短い生涯のなかでいちばん長く過ごし、大きく成長する幼虫の期間が飼育する上でとても大切な期間と言えるでしょう。
カブトムシの幼虫から成虫までの育て方を順番に説明します。
【幼虫のときの飼育方法】
幼虫のときのカブトムシは、ずっと土の中で過ごしています。飼育ケースに、幼虫のエサとなる幼虫用の昆虫マットか腐葉土を10cmほど敷いて幼虫を入れてあげましょう。
マットの水分量は、手で握った時に形が残る程度が丁度いい状態です。
市販の昆虫マットの場合は、開封した時に適切な水分量になっていることが多いので、そのまま使用することができます。開封時の状態を維持するように土の表面が乾燥してきたら霧吹きで水をかけてあげます。
置き場所は、暖房などの温度変化が少なく直射日光が当たらない玄関や日陰のあるベランダなどがベスト。
マットの交換時期は、マットの表面に幼虫の糞がたくさん目立つようになってきたら新しいものに入れ替えます。秋の間は2か月に1回程度、冬の間は活動も鈍くなるのでマット交換はしなくても大丈夫です。
暖かくなる3月〜4月頃にマットを交換すれば、だんだんと蛹になる時期に近づくのでマット交換はしない方がいいでしょう。
カブトムシは、実は成虫になってからはほとんど成長しません。幼虫の期間でどれだけ大きく成長できるかで、成虫の時の大きさが決まります。
たっぷりのマットでたくさん栄養分を食べられるようにしてあげましょう。
【サナギのときの飼育方法・注意点】
春になれば、幼虫から蛹へと変化します。幼虫の白い身体が少し黄色くなってきたら蛹になる合図。
幼虫たちをなるべく刺激しないようにマット交換はストップしましょう。
しっかりと成長した幼虫は、土の中に蛹室を作り始め蛹になっていきます。この時期は非常にデリケートなので、動かさずに観察しましょう。
運よくケースやペットボトルの端で蛹室を作ると、蛹から成虫になる経過をケース越しに見ることができて、とてもラッキーです。
蛹は最初は綺麗な飴色をしていて、蛹の中でだんだん成虫の身体ができていくにつれて黒くなって形も変化していくのでしっかりと観察しましょう。
通常は、蛹室はマットの中で作り、その中で蛹になります。しかし、もしマットの上で蛹になってしまった場合は、トイレットペーパーの芯を蛹の上に立てて、倒れないように周りにマットを被せて固定して人工蛹室を作ってあげてください。
5月頃には蛹室の中で蛹になり、2週間から1ヶ月程度で羽化して成虫となり、遂にマットの上に出てきます。
【羽化した後の成虫の飼育方法】
羽化したばかりの成虫の体はまだ柔らかく数日間はじっとしてるので、この時期もなるべく触らずに観察します。
体が硬くしっかりしてきて、動き回るようになってきたら成虫用の飼育セットに切り替えましょう。
ある程度の大きさのケースに成虫用の昆虫マットを敷き詰めます。成虫もマットの中に潜ることもあるので、潜れるだけの深さにしてあげる必要があります。
マットを敷きつめたら、止まり木などを入れていきましょう。周囲に落ち葉はチップなどを入れるとより素敵な環境が整います。
エサとなる昆虫ゼリーを食べやすい場所に置いて、切らさないように交換が必要ですが、減っていなくても腐敗するので3日くらいが交換の目安です。
カブトムシのオスはよくケンカをします。1ケースに1匹で育てたほうがケンカもなく少し長生きできるかもしれません。
成虫になって体もしっかりとして環境に馴染んできたら、オスとメスを同じケースに入れて飼育してみましょう。
カブトムシはペアリング率が高く、1週間ほど同じケースで飼育すると交尾し、産卵してくれることが多くあります。
カブトムシの幼虫の見分け方
カブトムシの幼虫のオスとメスの見分け方や、野外で捕獲した幼虫がカブトムシの幼虫かどうかを見分ける方法を紹介します。
【オスとメスの見分け方】
カブトムシの幼虫のオスとメスの見分け方はとても難しいです。
幼虫になってから約7か月ほど経って、大きくなったらお腹の部分を見てみましょう。
おしりから少し上の2番目と3番目の線の間に「V」の模様が入っていたらオス、模様がなかったらメスです。
しかし模様が分かりづらい場合もあります。
また、オスの方がメスより少し大きいことも特徴ですが、それぞれ個体差があるので大きさで判断するのは難しいでしょう。
カブトムシの幼虫はオスメスの判断が難しいので、成虫になってからのお楽しみにしておいてもいいかもしれませんね。
【クワガタなど似ている他の昆虫の幼虫との見分け方】
野外で捕獲した幼虫の場合は、カブトムシかどうかしっかり見極めてから連れて帰りたいですよね。
よく似ているのは「クワガタ」の幼虫です。
カブトムシの幼虫とクワガタの幼虫との見分け方は、幼虫のお尻の割れ目がヨコに割れていればカブトムシ、タテに割れていればクワガタです。
また、「ハナムグリ」や「カナブン」も幼虫の姿がカブトムシとよく似ています。
見分け方は、平らな地面に置くとカブトムシの幼虫はお腹を下にして歩き出しますが、ハナムグリやカナブンの幼虫は背中を下にして背面歩行をするので見分けることができます。
カブトムシの幼虫はどこで入手する?
カブトムシの幼虫の入手方法は、「店舗で購入する」か、「野生で捕まえる」かのどちらかになります。
カブトムシは秋から春先までが幼虫で過ごす時期ですが、ホームセンターなどの店頭では夏前の5月〜6月頃から入荷されることが多いようです。
ネットショップで購入する方法もありますが、健康な幼虫かどうか見極めることができないので、信頼できるショップで購入しましょう。
カブトムシの幼虫は野生のものを捕まえることで入手することもできます。採取時期は、11月から3月中旬くらいまでが採取しやすい時期になります。
カブトムシの幼虫がよくいる場所は、クヌギやコナラ・シラカシなどの広葉樹が多い場所のふかふかした腐葉土の中か、倒木の下などです。
有野実苑オートキャンプ場にも広葉樹がたくさんあり、カブトムシの幼虫や成虫がたくさんとれますよ。
有野実苑オートキャンプ場でもカブトムシの幼虫・成虫がとれる!
有野実苑オートキャンプ場は、千葉県にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場です。
広葉樹もたくさんあり、夏にはカブトムシの成虫が獲れるので夜や早朝にカブトムシ採取を目的にあたりを散策する人も。期間限定ですが、「ムシキング」イベントを開催していることもありますよ。
成虫がたくさんいる広葉樹の下のフカフカした腐葉土の中には幼虫もたくさんいます。
夏には成虫を、春頃には大きくなった幼虫を採取できるので、ぜひとりにきてくださいね。
幼虫がいる場所は、キャンプ場のスタッフに確認してみてください!
カブトムシだけでなく、クワガタも取れますよ!
▽有野実苑オートキャンプ場をチェック!
まとめ:カブトムシの幼虫を自宅で育てて羽化させてみよう!
カブトムシの幼虫を育てることは難しいことではありません。
幼虫から蛹になり、蛹から成虫になり、成虫になったカブトムシが産卵して羽化に成功すると、また幼虫を育てる。このようにカブトムシの生涯を観察することも可能です。
アウトドアを通して、子どもたちに生き物を育てることや命の大切さを学んでほしいですよね。
有野実苑オートキャンプ場にはたくさんのカブトムシやカブトムシの幼虫がいます。
春にはカブトムシの幼虫を探しに、夏にはかっこいいカブトムシをぜひ獲りに来てください。