【キャンプ場スタッフ監修】ロープワークは、キャンプでのテントやタープの設置、山登りなどのアウトドア活動にとても役立つ技術です。
今回は、キャンプなどアウトドアシーンでよく活用するロープワークをご紹介します!
ロープの結び方は数えきれないほどたくさんあり、どれを使えば良いか迷うこともありますよね。今回学ぶロープワークを覚えて、それぞれのシチュエーションでうまく使いこなしてみてください。
いますぐおすすめのロープワークを知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプでロープワークを使いこなしていたらかっこいいですよね!僕もそんなロープワークスキルを身につけたいんですが、何から覚えたらいいのか、どう役立つのかわかりません!教えてください!
まかせて!今回は、キャンプで本当に役立つロープワークスキルを伝授するよ!次回のキャンプで実践してみよう♪
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
ロープワークとは?どんな時に役に立つの?
テントを張ったり、タープを立てたりと、キャンプではロープの登場機会が多いものです。
薪や小枝をまとめて縛っておいたり、ランタンを吊るしたり、結び方によってはハンギングチェーンを自作することもできますよ。
万が一ロープが切れてしまっても、適切な結び方がわかれば強度を維持したまま新しいロープをつぎ足せます。
ロープワークをマスターしておけば、ロープを使うときにササっと結べますよ。
ロープワークは身につけると便利だしカッコいいよね!
キャンプや登山などのアウトドアはもちろんですが、人命救助や緊急時にも役立ちます。
防災グッズに1本入れておけば、役立つことも多いのでおすすめですよ。
キャンプに役立つロープワーク7選!
ロープワークと言っても用途によってさまざまな種類があります。
結び方の難易度や解きやすさなど、それぞれ特徴があるのもの。
今回は、特にキャンプに役立つロープワークを7つご紹介します。
難易度と所要時間も記載したので参考にしてください。
覚えておいて損はないロープワークを紹介していくので、スキマ時間に練習しておきましょう!
【汎用性No.1!「もやい結び(ボーラインノット)】
■ もやい結び(ボーラインノット)
難易度:★★★☆☆
所要時間:~10秒
ロープワークの基本かつ定番、もやい結び(ボーラインノット)です。
とても頑丈に結べるうえ、解くのも簡単で汎用性が高く、ロープワークの王様と呼ばれています。
もやい結びの名の通り、船のもやいをつなぐときに使われているロープワークですが、クライミングや人命救助にも役立ちます。
キャンプではフライシートを張るときやロープを木に結ぶとき、ハンモックの設営時などに使ってみてくださいね。
詳しい手順はこちらの「もやい結びの手順を簡単解説!ロープワークの基本を身につけよう【写真手順付き】」記事を参考にしてください。
【自在金具がない時に!「自在結び」】
■ 自在結び(トートラインヒッチ)
難易度:★★★☆☆
所要時間:~10秒
ロープの長さを自在に操れる自在結び(トートラインヒッチ)です。
ロープの長さ調節には通常、自在金具を使いますが、自在結びが出来れば金具はいりません。
荷物を少しでも軽くしたい人はマスターしておきましょう。
自在金具の代用としてテントやタープ設営に使えるのはもちろん、ロープをピンと張りたいときに重宝します。
ピンと張ったロープがあれば、濡れた服を乾かすこともできるね。
詳しい手順はこちら「自在結びってどんな結び方?ロープワークに役立つ自在結びの使い方解説【写真手順付き】」をチェック
【簡易的に結びたい時に!「引き解け結び(スリップ・ノット)」】
■ 引き解け結び(スリップ・ノット)
難易度:★☆☆☆☆
所要時間:~5秒
簡単に結べてスルッと解けるロープワーク、引き解け結び(スリップ・ノット)です。
ロープワークと言うと難しく感じる人もいるかもしれませんが、靴ひもやゴミ袋の口を縛るときに良く使われているんですよ。
片結びを解きやすくしたものだね!
キャンプでは、寝袋やギアの収納袋の口を縛るのに使えます。
強度が心もとない引き解け結びですが、ほかのロープワークと組み合わせれば薪を固定して持ち運んだり、バケツに結んで使うこともできますよ。
簡単に結べて応用もできる万能なロープワークです。
詳しい手順はこちら「引き解け結びの結び方!ロープワークでキャンプはもちろん普段使いにもおすすめ【写真手順付き】」から!
【ロープの連結技!「一重継ぎ結び(シングルシートベント)」】
■ 一重継ぎ結び(シングルシートベント)
難易度:★★★☆☆
所要時間:~10秒
ロープとロープをつなぐときは一重継ぎ結び(シングルシートベント)を使いましょう。
ロープの長さが足りない場合に重宝します。
なんとこの一重継ぎ結びは、石器時代から網を編む方法として使われていたとか。
サイズや材質が違うロープでも、一重継ぎ結びならしっかりつなげるので、ロープが切れてしまったというアクシデントでも大丈夫。
強度を上げたい場合は、二重継ぎ結び(ダブルシートベント)がおすすめです。
合わせてマスターしておきましょう!
詳しい手順はこちら「一重継ぎ結びの結び方解説!紐と紐を繋ぎ合わせてロープワークを使いこなそう【写真手順付き】」!
【ロープをキレイに収納したい時に!「棒結び」】
■ 棒結び
難易度:★★☆☆☆
所要時間:~20秒
棒結びはロープを棒状にまとめるロープワークです。
ロープ購入時の形ですね。
かさばるロープもスッキリまとめられるね!
収納・携帯に便利で、ロープを使うときに絡まりを解く時間も不要。
時間の節約にもなるので、ぜひマスターしておきましょう。
詳しい手順はこちら「棒結びを覚えて簡単キレイに持ち運び!ロープワークを豊かにするための結び方【写真手順付き】」をご覧ください。
【ストッパーに!「8の字結び(エイトノット)】
■ 8の字結び(エイトノット)
難易度:★☆☆☆☆
所要時間:~10秒
8の字結び(エイトノット)はその名の通り、8の字のように結ぶロープワークです。
十分な強度がありながら結び目をほぐせば解きやすいのが特徴。
安全に登山やクライミングをするために必須のロープワークですが、キャンプでも使えます。
タープのグロメット(ハトメ)に通してストッパーにしたり、先端に輪っかを作ってポールやペグに引っかけたりするときに便利。
シンプルなロープワークなので、サクッと覚えてしまいましょう!
詳しい手順はこちら「エイトノット(8の字結び)の結び方!キャンプに使えるストッパー【写真手順付き】」から!
【余ったロープをキレイに魅せる!「チェーンノット(鎖結び)」】
■ チェーンノット(鎖結び)
難易度:★☆☆☆☆
所要時間:~20秒
チェーンノットは余ったロープをスマートに魅せられます。
テントの端に余ったロープをただ垂らしておくより、断然カッコいいですよ。
コッフェル君「だらんと垂れたロープが風にあおられると、思わぬ事故につながることもあるよ!」
鎖状に編み込んでいくロープワークなので、ロープの長さを約1/3にすることができます。
好みの紐で結べば、ブレスレットやチェーンなども作れます。
ロープワークだけでアクセサリーが完成しますよ。
複雑そうに見えますが、引き解け結びを連続させるだけ。
簡単に解くこともできるのが特徴です。
詳しい手順をはこちら「チェーンノット(鎖結び)で長いロープもかっこよくスマートに魅せよう!結び方や解き方を解説」をチェック!
ロープワークにおすすめのロープ
ロープワークの活用シーンはさまざまですが、キャンプやアウトドアならパラコードとガイロープを使うのが一般的です。
キャンプ用のロープは、パラコードやガイロープという商品名で売られていることがほとんどだよ!
キャンプやアウトドアでロープワークをする場合、太さ4~5㎜のロープを選ぶのがおすすめです。
■ ロゴス(LOGOS) 30m・ガイロープ (直径4mm×30m) オレンジ
ガイロープとして売られているこちらの商品。
太さ4㎜のロープで強度も十分なうえ、扱いやすいのが特徴です。
ロープ本体がオレンジ色で目立つのもポイント。
■ DaLaCa パラコード 反射材入り
こちらはDaLaCaのパラコードです。
太さ5㎜で耐荷重は350㎏以上と安心して使えるスペック。
反射材が入っているので、夜間利用にもおすすめです。
【オートキャンプ場ではロープは目立つ色がおすすめ】
オートキャンプ場で使うなら、パラコードやガイロープは目立つ色にしましょう。
背景に溶け込む色のパラコードだと、張った本人はわかっても周りの人が気づかず引っかかってしまうかも知れないからです。
特に家族連れやペットも多いオートキャンプ場では、目立つ色にしておくと安心ですね。
また、目立つ色のパラコードやガイロープだと、落としたときに見つけやすいというメリットもあります。中には暗闇で光るものもあるので、夜に使うパラコードは白や発光するタイプを選ぶのがおすすめです。
■目立つおすすめなパラコード・ガイロープ
白がベースなので、暗くなっても目立ちます。
オートキャンプ場でも安心ですね。
豊富なカラーがあるので、テントやタープに合わせて選べます。
目立つ色を選べば安全です。
■目立たないパラコード・ガイロープ
グレーのロープなので、目立ちません。
人から離れた大自然の中でおこなうキャンプにおすすめです。
自然に溶け込ませられるので、こだわりのキャンプサイトが作れますね。
アースカラーのロープなので目立ちにくいです。
こちらも野営など、自然に馴染ませたい時におすすめのロープです。
日中は目立たせたくないけれど、夜に目視できるようにしたい場合は、発光するロープがおすすめ。
【テントやタープに適切なパラコードの太さと長さ】
テントやタープ設営に使うことが多いキャンプでのパラコードやガイロープ。
色はもちろん、太さや長さもさまざまです。
太ければ耐荷重が増しますが、重くなるので適切なものを選びたいところ。
キャンプに適切な太さは4~5㎜のものです。
耐荷重は250~340kgほどあるので、安心して使えますよ。
長さはテントの大きさに比例します。
ソロキャンプや少人数用の小型テントに使う場合は、3~4mあれば十分。
ファミリーやグループで使う大型テントでは、20m以上必要な場合もあります。
パラコードやガイロープは1m単位で購入できるので、用途に応じて必要な長さを準備しましょう。
【ガイロープとパラコードの違い】
キャンプやアウトドアで使うロープには、ガイロープとパラコードがあります。
それぞれ違いはありますが、実は同じものを指す場合が多いのはご存知ですか?
パラコードはパラシュートコードの略で、本来はパラシュートに使うロープのことです。
一方、ガイロープはテントやタープ設営に使うロープのこと。
しかし、パラコードをテントやタープ設営に使えばガイロープと呼ばれます。
パラコードとガイロープは販売しているメーカーによって商品名が違う場合もあります。
どちらを選ぶ際も色や太さ、長さなど、利用シーンを想定して購入しましょう。
まとめ:ロープワークは練習あるのみ!かっこよくキャンプで使いこなそう
ササッと結べるとカッコいいロープ。
ロープワークがスムーズだと、テントやタープの設営スピードも上がりますよね。
トラブルや緊急時にも、ロープワークを知っていれば役立ちます。
今回は数あるロープワークからキャンプに役立つ7つの結び方を厳選してご紹介しました。
どれもキャンプでの使用シーンが多く、覚えておけば使えるものばかりです。
見た目は難しそうでも、少し練習すればマスターできるものが多いもの。
カッコよくキャンプで使いこなすために、ぜひ練習してみてくださいね!