【キャンプ場スタッフ監修】近年「バンライフ」という注目を集めているライフスタイルをご存じですか?自分たちで改装したバンを住居として、旅をしながら暮らす人のことをバンライファ―と呼びます。
利便性や快適度などはバンライファ―によって優先順位が違いますが、自由度の高いそのスタイルに憧れる人も多いです。
今回はそんな注目のバンライフについて徹底解説していきます!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
日本一周旅行やキャンプなどのアウトドアシーンでも活躍するバンライフ、憧れるけどやっぱりハードルは高いですか?
バンライフって聞くと自分には難しいかも……と考える人も多いけど、そんな人は車中泊キャンプから少しずつシフトチェンジするのがおすすめ!まずは自分の持っている車でオートキャンプ場やRVパークを使って車中泊に挑戦してみよう♪
少しずつ経験を増やしていくことで、バンライフへの不安も解消できるといいですね!自由な時間と場所を選ばないライフスタイルは、今の時代ならではの生き方に合ってるかもしれません。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
バンライフとは?今注目のライフスタイル
ちらほら耳にするようになったバンライフという言葉。実際バンライフとはどのようなものでしょうか。
バンライフ(Vanlife)とは、特にキャンピングカーや改造したバンを利用して、移動しながら自由気ままに生活するライフスタイルのことです。
そもそもバンライフとは、バン(車)で生活するという意味で「VAN」と「LIFE」を組み合わせてつくられた造語。
バンライフの始まりは、1960年代のカウンターカルチャー運動(※)に遡るとされています。
※カウンターカルチャー運動とは、1960年代後半、アメリカの若者に広がった、既存の社会や制度、文化に対する反発を行う集団が作った文化運動のことです!
この時期には、ヒッピー文化が隆盛を迎え、多くの若者たちが自由で開放的なライフスタイルを追求していました。
バンやキャンピングカーに乗って自由気ままに移動しながら楽しむ生活によって広まり始めたとも言われています。
その後、2011年、有名ファッションブランド「ラルフローレン」を辞めた元デザイナーのFoster Huntington(フォスター・ハンティントン)氏が、家を手放して必要最低限なものだけをバンに詰め込み、自由気ままな旅に出かけたその様子をインスタグラムをはじめとするSNSで発信したことがきっかけで爆発的に広まりました。
しかし「バンライフ」という造語が流行る前から、もともとバンライフを過ごしている人もいましたが、近年のキャンプブームで、バンライフはより注目を集めるようになりました。
バンライフやキャンピングカーをはじめとした車が主体のキャンプフェスなども開かれるようになり、バンライフを送る人がどんどん増えてきています。
バンライフを送る人をバンライファーと呼ぶようになったり、最近ではバンライフについて配信するYouTuberとして活躍されている方も多いよね!
【車中泊とバンライフってどう違うの?】
車中泊とバンライフとでは、どのような違いがあるのでしょうか。
車中泊とは字の通り、車の中で寝泊りをするという意味。
通常キャンプではテントで就寝するのが常でしたが、最近では車中泊という宿泊スタイルでキャンプを楽しむキャンパーも増えてきています。
車中泊はあくまでレジャーでキャンプをするときに車内に泊まることを指し、バンライフは生活拠点そのものを車にしてしまうライフスタイルのことを言います。
車中泊は手段で、バンライフはライフスタイルなんですね!
しかし車で寝泊りすることをざっくりとバンライフと呼ぶこともあり、必ずしも家を手放さないといけないということではありません。
週末や連休だけバンライフを楽しむというキャンパーも多いよ♪バンライフって自由度が高いんだね!
バンライフの魅力を追求!憧れと生活の両立
なかなかハードルが高そうなバンライフですが、その魅力を知ってしまうと、もう虜になってしまうかもしれません。
車を停めるとそこが住処。生活必需品だけを愛車に積み込み、自由気ままに旅にでる。
そんなバンライフの魅力に迫っていきます。
【自由度が高い】
バンライフの1番の魅力は、とにかく自由度が高いということです。
家も持たず、田舎暮らしでも都会暮らしでもない。行先も決めずに旅にでられるのがバンライフの醍醐味。
何にも縛られない暮らしってなかなかできないから、バンライフに憧れる人が多いのも納得。
状況や都合にあわせて臨機応変なスタイル変更が可能であり、何にも縛られずに生活ができるこの暮らしは大きな魅力のひとつになります。
【生活拠点として移動しながら好きな場所に住める】
基本は家を持たない暮らしなので、移動しながら生活拠点を決められます。
旅に出ることを目的にしてもよし、生活拠点を決めるために移動しても良し!
見知らぬ場所に行ってみるとその土地に魅了され、そこに住処を構える人もいます。行ってみないと分からない……そんな悩みを解決してくれるのがバンライフでもあります。
【必要なものだけを持ったミニマリストの生活】
持てる荷物は、バンに積み込める分だけ。
物があふれているこの時代に、自分にとって必要なものを残し不必要なものは捨てる。
バンライフを送ることにより取捨選択が自然とできるようになるので、ミニマリストの生活も実現することができます。
ミニマリストを目指さなくても、空間が決まっていると自然と必要なものだけを選ぶ力が養われるのかも。
【家賃を払わなくていい】
家賃は給料の3分の1を占めるとも言われているので、家賃を払わなくてもいいというのは金銭面においてはかなりのメリットになります。
ガソリン代などの車の維持費はかかってしまいますが、家賃という固定費がかからないことは大きなメリットです。
週末や連休の旅にバンライフを楽しむにしても、宿泊費は浮くことになりますね。
それこそが移動手段と休む場所を同時に手に入れられるメリット!仮住まいにもおすすめ。
しかし日本は「住所なし」というわけにはいかないので、実家や友人宅に住民票を置かせてもらっているというバンライファーがほとんどです。
バンライフ自体は楽しそうだけど問題もある
バンライフ自体は楽しそうで魅力いっぱいに感じられますが、実際にバンライフを送るとなると解決しなくてはいけない問題点がいくつかあります。
どんな問題点があるか、確認していきましょう。
【バンライフの住民票や郵便問題って実際どうなの?】
バンライフでの1番の問題は、やはり住民票や郵便問題です。
日本で生活している限りは住所がないというわけにはいきません。郵便物の届け先も必要になります。
バンライフだと住所が不特定になるから、住民票や郵便受け取りの際に困るのかな?
多くのバンライファーは、実家や仮住まいを契約してそこに住民票を置いているようです。
実家がなかったり、どうしても住民票を置く場所が無い場合は、シェアハウスにも住民票を置くことができます。実際に住むことが目的ではなく、住民票を置くという意味合いが強いシェアハウスも探せばたくさんあります。
バンライフのためだけではなく、海外勤務などで長期間日本を離れている人のための住所や便物受け取り先として登録できるサービスも色々あるので探してみてはいかかでしょうか。
Amazonや楽天市場などは商品によってコンビニ受け取りの指定ができるみたい!
【バンのDIYは車検のルールをしっかり学んでやろう】
バンをDIYするにあたって、車検のルールはしっかり学んでおく必要があります。
好きなようにDIYしてしまうと車検に通らず、車検前にせっかく作った物を取り外して元の状態に戻さないといけないという残念なことになってしまいます。
車の幅や高さが変わるような物を取りつける場合は、車検に通るサイズ以内に収めることが大事です。車内に元からついているものを取り外す場合などは、取り外しても問題ないかを必ず確認する必要があります。
その他にも車検のルールはたくさんあるので、確認してからDIYに取り掛かりましょう!
【バンライフがしたいけど、仕事はどうする?】
バンライフがしたくても、仕事があるからできないと考えている人も多いのではないでしょうか。
バンライフを送っている人で多いのは、リモートワークやインターネットを使った仕事をしている人です。コロナ渦でリモートワークもぐんと進んだため、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができる時代です。
また、バンライフの様子をyoutubeでやSNSで配信して、バンライフそのものを仕事とするバンライファーも多く見られるようになってきました。
だからといって、毎日出社する必要がある場合でもバンライフを諦める必要はありません。バンライフは、駐車場があればそこを拠点にして通勤することも可能です。
バンライフは、通勤するための移動手段と住処を兼ね備えた究極のライフスタイルともいえるでしょう。
バンライフを始めるならこの車タイプがおすすめ
バンライフの車選びは、ミニバンやワンボックスバン、ワゴンタイプがおすすめです。
特にトヨタハイエースや日産キャラバンは、バンライフや車中泊専用のキットなどが多く販売されています。このような車種は、これからバンライフを考えている人には非常におすすめの車種です。
ソロでバンライフを考えている場合は、軽バンもおすすめ。コンパクトな軽バンは、女性でも運転しやすいでしょう。
また、本格的に長期のバンライフを目指している人は、バンコンや軽キャンピングカーなどの生活することを目的とした車も選択肢に入れるといいですね。
バンコンや軽キャンピングカーなら、本格的なキャブコンよりは手ごろな価格で手に入れることができます。
いきなりバンライフに挑戦するのが不安なら
バンライフに憧れがある人でも、いきなり自宅を手放してバンライフに挑戦するにはかなり不安があると思います。
そんな時は、まずは車中泊キャンプから始めてみるのがおすすめです。一泊の車中泊から体験し、次には長期の連休に車中泊で旅に出てみましょう。
それでもハードルが高い人は、家の駐車場に車を停めて寝てみることから始めてみよう♪
車での生活がどんなものかを身体で感じることで、バンライフに挑戦できるかもしれませんね。
まとめ:アウトドアを超えてライフスタイルを選択する時代へ
車を停めるとそこが住処。家を持たず、行き先を決めずに旅にでる。
インターネット環境さえあれば世界中どこにいても仕事ができるこの時代に生まれ育った私たちは、趣味ともいえるアウトドアを超えてライフスタイルも選択できるようになってきたのかもしれません。
バンライフという究極のアウトドアに、いざチャレンジしてみましょう!
インターネットが普及しているこの時代に、インターネットの世界では見えなかった景色が目の前に広がり、その経験が心に刻み込まれるに違いありません。