【キャンプ場スタッフ監修】オリーブオイルとにんにくの香りが食欲をそそるアヒージョは、キャンプ飯でもおすすめの一品として人気の高い料理です。フライパンやスキレット、シェラカップなどでも調理が可能なため、グループキャンプではもちろんソロキャンプでも楽しめます。
今回は初心者でも簡単に作れる絶品アヒージョの作り方から、アレンジ方法などをファミリーキャンパーMIYAさんが紹介していきます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプでアヒージョってお洒落で憧れるけど、作るのが難しそう……初心者でもできるアヒージョの作り方やおすすめの具材があったら教えてください!
まかせて!アヒージョの基本はオイルとにんにくをベースに好きな具材をいれて煮ること。今回は絶品アヒージョを有野実苑スタッフとファミリーキャンパーMIYAさんで一緒に選んだおすすめアヒージョのレシピをランキング形式で紹介するよ♪
アヒージョの素や缶詰を使って作ることもできるから、意外と簡単に作れますよ!アヒージョを作る時に使える器具や具材についてもまとめたので、アヒージョ作りの参考にしてくださいね!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
アヒージョとは?どんな意味なのか
アヒージョは、簡単にいうと「オリーブオイルとにんにくで食材を煮込む料理」のことです。
スペイン料理の小皿料理であるタパスに分類される、バルで提供される定番のおかず。スペインのマドリードより南の地域で親しまれている代表的なスペイン料理のひとつです。
アヒージョとは、スペイン語で「刻んだにんにく(小さなにんにく)」という意味があり、そこから、にんにくとオリーブオイルで魚介類や野菜を煮込む料理のことを指す言葉として使われています。
“アヒージョ”はにんにく自体のことを表すので、料理名としては「⚪︎⚪︎(具材名)+アヒージョ」とされることが多いです。
【アヒージョに外せない調味料は「オイル」と「にんにく」】
上記のようにアヒージョはオリーブオイルとにんにくで食材を煮込む料理なので、オリーブオイルとにんにくは必須です。
また、必須ではないですがアンチョビを入れることで味に深みが出て本格的に仕上がったり、鷹の爪を入れることでよりピリッとアクセントがでて風味をよくしてくれます。
基本のオリーブオイルとにんにく以外は、使う材料で特にこれといった決まりはありません。ですが本場スペインのレシピをみると魚介類が豊富に取れる国柄、アヒージョの材料に魚介類が中心に使われることが多いです。
逆に日本ではその季節にあった食材を使うことが多く、春には「アスパラ×あさり」、夏には「トマト×ナス×ベーコン」など、その旬にあった食材の相性がよいのがアヒージョの魅力です。
【キャンプでアヒージョをつくるのにおすすめの調理器具】
アヒージョは調理してそのままテーブルに出していただけます。
基本的に耐熱容器であればなんでも調理可能ですが、キャンプでアヒージョを作る際の調理法と一緒にご紹介していきます。
■ココット(グラタン皿)
ココットといえばオーブン調理!と想像する人も多いと思いますが、ココットの中には「直火対応」のモノもあります。直火対応のものであれば、バーナーや炭火を使って調理することが可能です。
ココットは小さめのものが多いので、ソロキャンプや違う味のアヒージョをいくつか作って食べたい時におすすめ。
特に子連れキャンプだと、辛い系は子どもたちが食べれないので、そういった時に小さめのココットで大人用に別で辛みのあるアヒージョを作ることもできますよ。
■スキレット
スキレットとは全体が鉄製でできたフライパンのことです。
熱伝導率がよく保温性もあるので、食材に均等に火が通り調理後も冷めにくいのが特徴。まさに外で食事をするキャンプに最適です。
見た目もおしゃれで、焚き火での調理も可能なので、アウトドアでの調理に重宝します。
■たこ焼き器
たこ焼き器でアヒージョを作るときに嬉しいのが、油を多く使わなくても作れること。
また穴がたくさんあるのでいろんな具材を味わえるのもおすすめです。
子どもと一緒に楽しめますが、油がはねることもあるので子どもと一緒の際には十分注意して行いましょう。
■アルミ皿
外での食事に嬉しいアルミ皿。アルミ皿は網の上で調理し、食べたら捨てるだけ。後片付けが楽なのがキャンプでは強み!アルミ皿はダイソーやセリアなどの100円ショップで手軽に購入できます。
また、買い忘れてしまったときにはぜひ参考にしてほしいのがオリジナルアルミ皿のこちら。↓
【MIYA家特製アルミ皿】
- シェラカップよりも2回りくらい大きいアルミホイルを2枚用意
- シェラカップ2つでアルミホイルをはさむ
- はみ出たところをくるくる巻いて持ち手を作る
- シェラカップから取り出して、形を整える
これで簡単!即席アルミ皿ができます♪
■フライパン
家庭用フライパンやキャンプ用フライパンでもアヒージョが作れます。
フライパンで作るなら鉄製が熱伝導率が高くおすすめ。大人数で食べたいときや一緒にバケットも焼いちゃうこともできるので、グルキャンなどの際に便利です。
我が家はマルチグリドルの真ん中でアヒージョを作りつつ、周りでバケット焼いてます!
有野実苑スタッフがおすすめするアヒージョをランキング形式でレシピと共に紹介!
有野実苑キャンプ場のスタッフとファミリーキャンパーのMIYAがすすめするアヒージョをランキング形式にしました。
実際にキャンプで作るときに必要な材料や作り方もあわせて紹介します!
ニンニクの量に決まりはないので、好きなだけ入れてくださいね!
刻まずに粒ごと入れとほくほくして美味しいですよ!
【6位「タコとほくほくじゃがいものアヒージョ」】
タコ(刺身用か茹でダコ):足1本
じゃがいも:1〜2個
にんにく:1粒
オリーブオイル
塩こしょう:少々
レモン汁:少々
糸唐辛子:10本
■作り方
*下準備*
じゃがいもとタコは茹でておく(刺身用タコはそのままでOK)。
- タコとじゃがいもを一口サイズに、にんにくは半分あらみじん切り、半分は皮をむくだけにカットする
- 具材ぜんぶをアルミ皿へ入れる
- アルミ皿の8分目くらいまでオリーブオイルを入れ、塩こしょうを少々
- 弱火で加熱して、にんにくに火が通ったら仕上げにレモン汁少々と、糸唐辛子をトッピング
【5位「香ばしさが売り!砂肝と長ネギのアヒージョ」】
砂肝:15個程度
長ネギ:1本
にんにく:1〜2粒
オリーブオイル
塩こしょう:少々
糸唐辛子:10本
■作り方
*下準備*
砂肝は下処理(白い部分を削ぎ落として、切込を入れる)、長ネギは緑の部分は小口斬りにしトッピング用、白い部分は食べやすいサイズに切っておく。
- 全ての具材をスキレットに入れる(長ネギのトッピング用は最後に)
- オリーブオイルをスキレットの8分目くらいまで入れる
- 塩こしょうで味付け
- 弱火で加熱し、にんにくや砂肝に火が通ったら、仕上げに糸唐辛子をトッピング
【4位「牡蛎を使った海のうまみたっぷりアヒージョ」】
牡蠣:8〜10個
ブロッコリー:4分の1
にんにく:1〜2粒
オリーブオイル
塩こしょう:少々
鷹の爪:ひとかけ
【作り方】
*下準備*
牡蠣は水でよく洗い、ぬめりや汚れを落とし水気を切っておく。ブロッコリーは茹でておく。
- にんにくはみじん切りにし、スキレットへ
- オリーブオイルをスキレットの半分入れ、鷹の爪を入れて弱火で加熱
- にんにくの香りがしてきたら、牡蠣とブロッコリーを入れる
- 牡蠣に火が通ったら完成
【3位「まるごと?!とろけるカマンベールチーズのアヒージョ」】
まるごとカマンベール:1個
ウインナー:7〜8本
ミニトマト:4〜5個
にんにく:2〜3粒
オリーブオイル
塩こしょう
バケット1/2本
【作り方】
- にんにくをみじん切り、ウインナーは一口サイズにカット
- バケットはできるだけ薄切りにする
- にんにくとオリーブオイルを弱火で加熱し、にんにくの香りがしてきたらカマンベールを真ん中に、ウインナー、ミニトマトをチーズの周りに、バケットはその周りで焼けるようにおく
- 具材に火が通り、チーズが溶けてきたら完成
- 周りのバケットは焦がさないよう、適度にひっくり返してください!
【2位「唐辛子のアクセントが効く3種のきのこアヒージョ」】
マッシュルーム:8個
しめじ:半分
エリンギ:1本
にんにく:4粒
糸唐辛子
オリーブオイル
塩こしょう
【作り方】
*下準備*
きのこ類は一口サイズにカット。
- にんにくは半分はみじん切り、半分はそのまま
- スキレットににんにく、オリーブオイル、糸唐辛子を入れ、弱火で加熱
- にんにくの香りがしてきたら、きのこを入れ、きのこに火が通ったらトッピングに糸唐辛子を追加で!
【栄光の1位は「大定番!ぷりぷりの食感が楽しめるエビのアヒージョ」】
えび:10尾
ブロッコリー:4分の1
にんにく:4粒
オリーブオイル
塩こしょう
【作り方】
*下準備*
えびは殻付きなら殻をむき水でよく洗い、水気をよく拭き取る。冷凍を使うときでも、水気はよく拭き取っておく。ブロッコリーは一口サイズで茹でておく。
- にんにくとオリーブオイルをスキレットへ入れ、弱火で加熱
- にんにくの香りがしてきたら、ブロッコリーとえびを入れる
- えびに火が通ったら完成
マッシュルームも入れると美味しいですよ!
アヒージョの市販の素ってどうなの?
よくスーパーに売っている「アヒージョの素」って簡単に作れるの?
もちろん!超簡単で手軽なのでおすすめですよ!
アヒージョの素には「粉末タイプ」と「液体タイプ」があります。
粉末タイプは好きな具材とオリーブオイルを用意する必要があり、液体タイプは具材と液体タイプの素を入れて煮込むだけで簡単にアヒージョが作れます。
簡単に作れるんだね!でも味はどうなんだろう?
アヒージョの素には、にんにく多めのものやハーブ系、レモン風味などいろいろな種類がでているんです!だから自分の好みにあったものを使うと、本格的で自分好みのアヒージョが作れていいですよ。
いろいろな種類が味わえて、それぞれのハーブを全部揃えなくていいから手軽なんだね!初心者でも失敗せずに作れそう!
【缶詰を使えばもっと簡単にアヒージョがつくれる】
食材を用意したり切る必要がないから、缶詰をつかったアヒージョも時短ができておすすめです。もう1つおつまみがほしいときなどに覚えておくと便利。
アヒージョにおすすめの缶詰は、サバ缶、ホタテ缶、マッシュルームです。焼き鳥缶など、事前に味付けがされているものは避けましょう。
今の缶詰は種類が豊富で、スーパーでアヒージョにあいそうなものを探してみると楽しいかもしれませんね。
アヒージョの残りは別の料理にチェンジ!
アヒージョを食べた後に残るオイルは旨味たっぷり。捨ててしまうのはもったいないので、別の料理にアレンジするのがおすすめです。
そこで残ったオイルのアレンジ方法をご紹介します。
【アヒージョとパスタは追加の具材で味や色どりが一気に変わる!】
オリーブオイルとにんにく+パスタといったら「ペペロンチーノ」ですよね。
アヒージョの残りのオイルを使って作る場合は、パスタを茹でるときの塩を少なめにするのがポイントです。どんな具材とも相性良いですが、なかでもきのこ系や野菜たっぷりなアヒージョを使うのがおすすめです。
【海鮮系アヒージョの後はパエリアにして2度楽しもう】
海鮮系アヒージョはパエリアにすると、お米がオイルにでた旨味をたっぷりと吸ってくれて最後まで楽しめます。
できればお米から炊くのがおすすめですが、パックご飯で代用しても美味しく仕上がりますよ。
具材が残っていたら先に取り除いて、オイルとご飯をあわせると具材が崩れず見た目も綺麗です!
【アヒージョにご飯とチーズを加えて締めのリゾットに】
チーズを使ったアヒージョはぜひリゾットに。
パックご飯や別で炊いたご飯をアヒージョの中に入れて混ぜるだけの簡単アレンジ。
混ぜた上から追いチーズし、バーナーで炙るとより絶品になります。
チーズ系アヒージョはオイルが少なくなってくると焦げつきやすいので注意しましょう。
【アヒージョとキャベツでペペロンチーノ風おつまみキャベツ】
アヒージョを食べ終わって、まだ少しおつまみが欲しいなと思ったらこれがおすすめ。
お肉系のアヒージョの残りでアレンジすると、旨味がより出ていて満足感もあるおつまみになります。キャベツは手でちぎると断面が多くなり、より味が染み込みやすくなるのがポイントです。
まとめ:アレンジもできる万能アヒージョはキャンプ飯でぜひ食べてほしい一品!
アレンジ抜群のアヒージョ。みなさんもキャンプで作ってみたいなと感じたのではないでしょうか?
アヒージョは、調理器具1つでできる手軽さや片付けの楽さなど、キャンプ飯での魅力的なところがたくさんあります。手持ちの調理器具でできるのも嬉しいですよね。
お酒のおつまみにも、ご飯のおかずにもなるアヒージョ。
ぜひ次のキャンプで作ってみてください〜!