【キャンプ場スタッフ監修】自転車でサイクリングを楽しんだり、普段の生活で使う人は多いと思いますが、自転車で旅をして回ったことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
自転車で旅をしながら色々な景色をみたり、目的地までひたすら走らせて着いた先には計り知れない達成感があることでしょう。
旅の途中でキャンプをしながら回るのも醍醐味ということで、自転車旅をしながらキャンプを楽しむ人もいます。
今回は、実際に北海道を自転車で旅した経験のあるキャンプ歴5年の山好きソロキャンパーおとうさんに自転車旅のコツや持ち物などについて紹介してもらいます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
自転車で旅をしながらキャンプって憧れます!実際に自転車旅をするときに気を付けるポイントや持ち物などありますか?
自転車旅ってロマンがあるよね♪自転車で旅をする時のコツや実際に必要な持ち物などを、北海道旅の経験があるキャンプ歴5年の山好きソロキャンパーおとうさんに聞いてみたよ!ぜひこれから自転車旅をする時の参考にしてね♪
北海道縦断経験もある筆者が、自転車旅のノウハウを伝授します!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
自転車で各地を巡る!自転車旅の醍醐味
自転車旅。その魅力は圧倒的な自由です。
車や電車、飛行機の旅だと「この景色きれいだな」と思ってもすぐには止まれません。
その点、自転車だと「お、ここいいじゃん」と路肩に止まってしばし眺めることができます。
その反面、自転車旅でも一人旅だと何となく気乗りしないという理由で観光スポットを見ない事もあります。
どこに行くのか、どこまで行くのか。どこで寝て、何を食べるのか。
これらすべてを自分で選び、決断し、責任を取るのが自転車旅の醍醐味です。
【自分の好きなルートで旅できる】
好きなルートで自由気ままに旅ができることもあり、自転車旅は一人で行くことが多いと思います。
「あの観光地に行きたいな、あの店のあれが食べたい。」
そればかりでなく目的地そのものも自由に決められます。
僕は「〇日に帰る」とだけ告げて旅にでたことがあります。その時は家を出て最初の交差点すらどっちに曲がるか決めていませんでした。
それくらい自転車旅のルート決めは自由なのです。
【たどり着いた先で休むのもよし!自分のペースで行動できる】
その日どこで寝るかも自由です。
キャンプ場やホテルだと安心ですが、体力と時間の関係でそれらの場所まで辿り着けないこともあるでしょう。
そういう時はやむなく公園で寝ることもあります。
僕は無人駅で寝たこともあります。
ホテルで寝るのが一番安全で、疲れもとれますが、せっかく自転車で旅をしているなら非日常を味わいたいですね。
実際に自転車を路肩に停めて寝る人もいるけど、防犯面も考慮して楽しい自転車旅にしよう!
【普段ゆっくり見れないような景色に触れ合いながら移動できる】
旅をしていると言わずもがな、あちこちで素晴らしい景色が待っています。
広い空とどこまでも続く大地、それらを染める夕日とテントのすき間から見える朝日を実際に見ると息をのみます。
そればかりではなく旅の始まり、特に初日は普段通っている道を進むことになりますが、その道すらも刺激的に写ります。
路側帯の狭さ、工場のにおい、道路標識の錆び。
見慣れている風景も、「旅に出た」興奮でどれも色鮮やかに映し出されるでしょう。
【ルートによっては地元の人との交流も】
旅をしていると地元の人に声を掛けられることがあります。
「どこから来たの」から始まり、世話焼きのおじさんおばさんに身の上話をしたりして盛り上がったり「あんたもたいへんだね、これ持って行きなさい」とオロナミンCをもらったり。
自転車旅ならではの経験だと楽しみながら旅先で出会った人と交流をすることで、きっと記憶に残る素敵な体験になるでしょう。
とはいえ全く知らない人と過度に交流することが危険な場合もあるから、自分の身は自分で守りつつ、何か会った時に連絡がすぐに取れるような環境を作っておこう!
自転車旅のプランのたて方
帰る日だけ家族に告げて行く方向すら決めずに旅をした事がありますが、それも3〜4日が限度でしょう。
長期になればなるほどしっかりとしたプランをたてるのが、心配する気持ちを隠して笑顔で送り出してくれる家族への誠意です。
ここでは自転車旅をするときのプランのたて方について解説します。
【期間を決める】
まず初めに期間を決めましょう。
期間はイコール移動距離とも言え、事前に自分が一日何キロ走れるかを知っておきましょう。
基本的に100㎞前後が目安で、それを目的地までの距離で割れば期間が決まります。
また3日に一度のペースで休息日を入れると、疲れが溜まったり雨で停滞したりしたときに対応しやすくなります。
【ルートや目的地を決める】
期間が決まったらルートや目的地を決めます。
休暇を利用して旅をする人は移動できる距離の範囲で目的地を決めましょう。
よくある目的地は〇〇一周、最北端、最東端を目指すなど。これらはやはり達成感がありますが、例えばむかし住んでいた隣の市まで行くなどでも十分自転車旅です。
目的地が決まったらルートを決めましょう。
目的地に向かいつつ観光地を訪れると効率よく進めます。
観光優先でルートを決めると、日数と予算がいくらあっても足りなくなるので注意が必要です。
【自転車旅の目標を決める】
自転車旅はどこに行くかよりも、なぜ行くかの方が大切かもしれません。
よく目標にされるのが「自分探し」です。
長い時間一人で自転車を漕いでいると自問自答する時間が増えるので、たしかに自分探しには最適かもしれません。
他にも、もっと気軽な目標もおすすめです。「転校した〇〇に会いに行く」「あそこの蕎麦が美味いらしい」「紅葉を見に行く」「果ての景色が見たい」などの目標だと旅が一気に楽しくなります。
確かに車や公共交通機関を使えばすぐに達成されることかもしれませんが、自転車で大変な思いをしたり、旅の途中でいろんな経験をすることに意味があるでしょう。
いつか、あの時は自転車で色々回ったなぁと思い返すのも楽しみだよね♪
【予算をあらかじめ決める】
予算はかけようと思えばどこまでもかけられます。
美味しい物を食べて観光地を巡るなどをしていけば、予算はどこまでも膨らみ思ったよりもかかってしまったなんてことも。
実際に、ある程度予算を節約した旅の方が充実度は上がることを知っておいてください。
人にはよりますが、自転車旅をする際の平均規準は以下の通りで、
- 自炊:一食500円=1日1500円
- 外食:一食1000円=1日3000円
- トラブル代=5日毎に3000円
あとはこれらをなるべく節約しながら、やりくりします。それも旅の楽しみだと知りましょう。
繰り返しますが、予算は際限なく膨らむものです。
この予算はキャンプ道具を持っていて、テント泊をすることが前提です。
お風呂は多くて2日に一回。普段はバーナーでお湯を沸かしてタオルで拭いて終わりということもありますが、意外とスッキリしますよ。
ちなみにトラブルのメインはパンクです。パンクもチューブがダメになる以外は自分で対応します。
そういった節約を含めれば、これくらい予算を見ておけば大概のことに対応できるでしょう。
【経験者が語る】自転車旅をする時の注意点とコツ
注意点とコツ。それは安全第一です。
まず走る場所。
自転車は車道の左側を走るのが【原則】です。
しかし交通量が多かったり路側帯の状況が悪かったりする時は、歩道に『自転車通行可』の道路標識や道路標示がある場合もあります。そんな時は安全のため歩行者優先で歩道を通っても良いと僕は思います。
無事に家に帰ることが何より大切ですから。
歩道では自転車を押して歩くと安全に通れますよ。
それから、パンクなど軽微なトラブルは自分で対応できるようにしておきましょう。
田舎に行くと向こう50㎞、何もないということもあるので、パンクくらいで詰むことの無いように事前に練習しておくことをおすすめします。
自転車旅に持っていく基本の持ち物
自転車旅といえば荷物をたくさん積んで走るイメージがあるかと思いますが、正直カッコイイし憧れますよね。
ではあのバッグの中には何が入っているのでしょうか?
以下に基本的な道具をピックアップします。
- テント:一人用の山岳テントが理想
- 寝袋:北海道を旅するなら夏休みでも春秋用を使おう
- マット:軽量なフォームマットで十分
- ヘッドランプ:ランタンは荷物になるのでヘッドランプがおすすめ
- バーナー:自炊しなくてもあると便利
- 食器類:洗顔用のお湯を沸かすのに使う
- 食料:パスタが重さの割に栄養価が高い
- 着替え:3日分を洗濯しながらローテーション
- 風呂道具:タオルとボディソープがあれば十分。ボディソープは洗濯にも使える
- パンク修理キット:事前に練習しておこう
荷物は軽い方がいいので、軽さを規準に選んでいます!
【荷物の余裕があればこれも!あったら嬉しいアイテム】
前述した道具は、旅生活する上で最低限必要な道具です。
以下ではあると辛い自転車旅にうるおいが出るという道具を紹介します!
■コーヒー
ドリップコーヒーと言いたいところですが、重たくなるのでインスタントで我慢。
そのかわり少しいいコーヒーを持って行きます。
夕日を見ながらコーヒーを飲むと「旅してるな」という気分になれますよ。
■ラジオ
ラジオはスマホアプリでも聞けますが、ここはあえてダイヤルでチューニングするタイプを。
雑音の向こうに聞こえるパーソナリティの声が不安な夜に心強く感じます。
ラジオと懐中電灯がセットになった物もあるので、電気類をまとめたい人はセットになったタイプもおすすめですよ!
■モバイルバッテリー
10000mA以上の物を用意しましょう。
これくらいあればナビゲーションなどでフルに使っても2日は持ちます。
モバイルバッテリーを持っていく際には充電ケーブルも忘れずに。
まとめ:自転車と自分の手足で行く自転車旅は達成感に溢れている
僕は旅の充実度は移動する速さと反比例すると思っています。
それはその旅が目的地に着くだけでなく、移動そのものに意味があるからです。
向かい風を抜け、坂を登り、痛む手足で前に進む。
その先には、きっと充実感と言うフィルターを通して素晴らしい景色が見えることでしょう。
あなたも自転車に乗って、あなただけの旅に、あなただけの冒険に出かけませんか?