【キャンプ場スタッフ監修】夏になると気になる虫刺され。爽快感や清涼感のある匂いのハッカ油の虫除け効果で解決できるのを知っていますか?
効能や体に優しい成分から使い方の注意点はあるものの、夏に欠かせないアイテムとしてアウトドアや普段使いでも注目を集めています。
今回は年間50泊以上のガチキャンパー沖野隆さんが、ハッカ油の効能や使い方、ハッカ油スプレーやワセリンを使った虫除けバームの作り方、虫除け以外の使い方などを詳しく解説してくれます。
おすすめのハッカ油を知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
ハッカ油が虫除けに効果的と聞いたんですが、スプレーなどが自作できるって本当ですか?
ハッカ油の成分が虫除けになるというのは良く聞くよね!ハッカ油さえ手に入れればハッカ油スプレーやワセリンを使った虫除けバームを作ることができるよ♪今回はハッカ油を使ってつくれる簡単虫除けアイテムの作り方を年間40泊以上のガチキャンパー沖野隆さんが紹介するね。
そろそろ虫が本格的に出てくる時期!ほぼ毎週キャンプをしている虫除け対策には詳しい筆者が、実際にハッカ油を使った虫除け対策でキャンプしてきました。皆さんにハッカ油のすごさをお届けします!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
ハッカ油が虫除けになるって本当?
冬が終わり過ごしやすい季節になり、キャンプに最適なシーズンがやってきました。しかし、この時期一番の問題が「虫」。そう、キャンパーと同時に虫の行動も活発になりはじめます。
そのため虫除け対策が必須になってきますが、みなさんは虫除け対策をどうしていますか?虫除け対策と言えば蚊取り線香や虫除けスプレーを使う方が多いと思いますが、なかには煙や薬品のにおいが苦手という方もいますよね。
そこでおすすめしたいのが、ハッカ油を使ったお手製防虫スプレー!
多くの虫たちは、ハッカ油に含まれるメントールの匂いが苦手といわれているため、虫除け効果に期待がもてるんです。
ちなみにハッカ油は虫除けには効果がありますが、殺虫効果はありません。
今回はハッカ油スプレーの作り方や使い方、効果などを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
【ハッカ油とは?何の害虫に効くの?】
ハッカ油は、ミントの一種であるハッカソウ(ハッカ)を乾燥させ、その成分を摘出した植物油です。
ミントはシソ科ハッカ属のハーブの総称で、ハッカはミントの品種のひとつになります。ハッカはミントの中でもメントールの含有量が最も多いといわれていますが、このメントールがミント類の清涼感の正体です。
ハッカ油は、蚊をはじめ、ブヨ(ブユ)、ゴキブリ、ムカデ、カメムシなどの害虫を遠ざける効果があるとされています。
ハッカ油は虫除けに効くけど、シバンムシ(死番虫)には効果がないのでシバンムシを遠ざけるにはヒバ油を使おう!
ハッカ油を小皿などに数滴垂らしたものを、害虫が出そうな箇所に置いておくだけでもOK!虫除けスプレーとして携帯したい場合は「ハッカ油スプレー」を作りましょう。
【妊婦や赤ちゃんにもハッカ油は使えるの?】
もちろん、妊婦や赤ちゃんにもハッカ油は使えます。ただし、虫除けスプレーとして使う際には、通常よりもハッカ油の量を減らし薄めて使わなければなりません。
また、肌に直接かけるのではなく服の上やベビーカーに吹きかけて使えば安心ですね。
ハッカ油の原液は刺激が強いため、原液での使用は絶対に控えましょう。
ハッカ油を使うメリット・デメリットと注意点
気軽に使えそうなハッカ油ですが、使用には注意点もあります。
ここでは、ハッカ油を使う際のメリット・デメリット・注意点を見ていきましょう。
【魅力満点!ハッカ油のメリット】
ハッカ油には虫除け効果だけでなく、消臭効果・抗菌効果、さらにはリラックス効果まで期待できます。
清涼感のある香りが汗ばむ夏でもさわやかにしてくれ、湿気の多い時期には気になる服の生乾き臭も消してくれるなど魅力いっぱい。
また、集中力アップや乗り物酔いにも効果があるとされています。
キャンプでのリラックスタイムでは虫除けもでき一石二鳥です。
【猫を飼っている人は使用時に注意が必要!デメリットを紹介】
猫や一部の小動物は、ハッカ油により中毒症状が出るとされているため注意が必要です。
ハッカ油には猫にとって有害な成分が含まれ、この成分を猫は分解できず中毒症状を起こすことがあります。猫を飼っている方は、ハッカ油を使う際は細心の注意をしてください。
人であっても原液は皮膚につくと炎症が起きてしまう場合も!猫ちゃんにはやめておこうね!
また、油性のため引火の恐れがありますので、火の近くには絶対に置かないようにしましょう。
ハッカ油スプレーの作り方と材料
ハッカ油スプレーの作り方はとても簡単。
さっそく作り方と材料を見ていきましょう。
【材料を揃える】
必要な材料は4つだけ。ハッカ油以外も、気軽に購入できるものばかりです。
・ハッカ油:3〜4滴
・無水エタノール:10ml
・水:90ml
・スプレーボトル:1本(100ml)
*ハッカ油にはポリスチレン(PS)を溶かす作用があるため、ポリスチレン製のスプレーボトルは使用しないでください。
■ハッカ油
■無水エタノール 100ml
■スプレーボトル 100ml アルコール対応
【手順1:無水エタノールとハッカ油を混ぜる】
スプレーボトルに無水エタノール(10ml)を入れ、ハッカ油を垂らしよく混ぜ合わせます。ハッカ油をたくさん入れると刺激が強くなりすぎるため、少しずつ入れていきましょう。
【手順2:水を入れかき混ぜる】
無水エタノールとハッカ油を混ぜたスプレーボトルに水(90ml)を入れ、かき混ぜれば完成!
エタノールはアルコールの匂いがするため苦手……という方は、水だけでもOKです。無水エタノールは、ハッカ油と水の分離を防ぐために使用するだけなので、その場合は水(100ml)で作りましょう。
無水エタノールを使わない場合は、使用前によく振って混ぜてから使用してください。
ワセリンとハッカ油で「ハッカ油バーム」がつくれる!
ハッカ油スプレーは手軽に使えますが、汗で流れやすいため暑い季節には頻繁にスプレーを使用しなくてはなりません。そこでおすすめなのが、ワセリンを使った「ハッカ油バーム」。
こちらも簡単につくれるので、ぜひ試してください。
・ハッカ油:3〜4滴
・ワセリン:10g
・密封容器
・スプレーボトル:1本(100ml)
【ハッカ油バームの作り方】
密封容器にワセリン(10g)を入れハッカ油(5〜6滴)を垂らし、しっかり混ぜ合われれば完成。
ハッカ油バームは長期間保存できないので、2週間くらいで使い切れる量で作りましょう。
■大洋製薬 ワセリンHG クリーム
おすすめのハッカ油5選を紹介
ハッカ油を選ぶ際にチェックしたいポイントは、原産国と容量。
国産のハッカは外国産にくらべ、メントールの含有量が多いとされています。
また、虫除けスプレーで使う場合には量をそれほど使わないため、必要最低限の容量のものを選びましょう。
■健栄製薬 【食品添加物】ハッカ油P 20ml(アロマ・お風呂・虫よけ)
コスパ抜群のハッカ油。
今回のハッカ油スプレー作りも、このハッカ油を使用しました。
虫除けスプレーだけでなく、入浴剤や消臭剤としても最適な商品です。
・容量:20ml
・原産国:中国
■北見ハッカ通商 ハッカ油セット 12ml×2本
明治29年よりハッカの栽培が開始された、北海道北見市で加工され作られている北見ハッカ通商のハッカ油。
北海道物産展で販売されるほど有名で、品質もまちがいありません。
食品にも入れられるため、紅茶やカクテルに垂らして香りを楽しむこともできます。
・容量:12ml×2本
・抽出方法:水蒸気蒸留
・原産国:インド(加工地:北見)
■Kahuro ペパーミント 精油 100ml
合成香料などのを添加物を一切使わない、イギリス産ペパーミントのアロマオイルです。
200kgの原料から、わずか1kgしか抽出されないペパーミントの精油を使用しています。
スポイト式のため使う分量の調整がしやすく、扱いやすいのも特徴です。
ペパーミントは別名「セイヨウハッカ」。同じシソ科ハッカ属で、日本ハッカとは兄弟のようなものだよ!
・容量:100ml
・抽出方法:水蒸気蒸留
・原産国:イギリス
■天然100% ハッカ油 ユーカリブレンド 20ml
通常のハッカ油に加え、レモングラスやユーカリのオイルがブレンドされたタイプも楽しめるハッカ油。
少しちがった香りを楽しみたいときにいいかもしれません。
遮光瓶を使用しているため、長期保存できるのもありがたいですね。
・容量:20ml
・抽出方法:水蒸気蒸留
・原産国:インド
■武内製薬 ハッカ油 20ml
安心の国内工場で生産される国産のハッカ油です。
滴下式のボトルを使用しているため、分量の調整がとても簡単。
ハッカ油スプレー作りにぴったりの一本です。
・容量:20ml
・原産国:日本
虫除け以外のハッカ油の使い方!万能ハッカ油をフル活用しよう
虫除けだけでなく、さまざまな使い方ができるハッカ油。ここではキャンプ以外でも大活躍する、ハッカ油の活用方法を紹介します。
【ハッカ油スプレーをマスクの外側に吹きかけてすっきり!】
マスクの外側にハッカ油スプレーを吹きかければ、花粉や風邪による鼻づまりや喉の痛みを軽減できます。爽やかな香りで鼻がすっきりし、マスクをしているときの息苦しさも感じません。
また、ハッカ油は抗菌効果があるため、風邪の菌やウイルスから守ってくれる効果も期待できます。
【湯船にオイルを数滴たらしてリフレッシュしよう】
ハッカ油を湯船に数滴たらせば、簡単すっきり入浴剤として使えます。
ミントの爽やかな香りと冷んやり感でリフレッシュ効果もアップ。特に、お風呂上がりに汗をかきやすい夏場にぴったりです。
ただ、ハッカ油を入れすぎると寒く感じてしまうので、少量ずつ使いましょう。
【お掃除にも優秀なハッカ油!+αの材料で色々なクリーニングに使える】
ハッカ油は家の掃除でも大活躍。
ハッカ油と炭酸水と重曹を混ぜれば、炭酸の成分が汚れを浮かせハッカ油がカビの増殖を防ぐため、ガラスクリーナーとして使えます。
また、ハッカ油には除菌効果や消臭効果があるため、床掃除や靴箱のにおい消しにも最適です。
【ハッカ油でディフューザー?香りを楽しみつつウイルスにも効果あり】
ハッカ油の香りにはリラックス&リフレッシュ効果があるため、ハッカ油を使ったディフューザーもおすすめ。部屋全体にハッカの香りが広がれば、ワンランク上のリラックスタイムを楽しめます。
メントール成分が鼻の奥にある「線毛」を活発にする効果もあるとか。風邪予防にもなりそうですね。
また、ハッカ油を多めに使えば眠気が冷め集中力がアップするため、仕事や勉強のときにいいかもしれません。
まとめ:ハッカ油スプレーで爽快な虫除け効果を実感しよう
今回は、ハッカ油スプレーの作り方を紹介しました。虫除けにはさまざまな対策がありますが、ハッカ油スプレーは簡単に作れて効果も抜群。
また、ハッカ油には虫除け効果だけでなく、消臭効果や抗菌効果などさまざまなメリットがありますが、どれもキャンプで役立つことばかりです。
手軽に持ち運べてさくっと使えるハッカ油スプレーは、必ず快適なキャンプの手助けとなりますよ。