【キャンプ場スタッフ監修】キャンプやアウトドアシーンで電源が必要な場合に役に立つのがポータブル電源。これ1つあれば自然の中でも電気機器を使うことができ、使えるギアの幅も広がります。
また、停電などの被害にあった時も、これひとつあればしばらくの間凌ぐことができるので、防災用に用意するのにもおすすめです。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプで電気毛布やドライヤーなどを使いたいのですが、今流行りのポータブル電源の中でもおすすめのものはなんですか?
まかせて!ポータブル電源があれば大自然の中でも電気を使うことができるから、電気を使う道具もふんだんに使えて快適に過ごせること間違いないよね♪今回はおすすめのポータブル電源を紹介していくよ!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
目次
アウトドアの強い味方!ポータブル電源って何?

ポータブル電源とは、AC出力やUSBポート、シガーソケットなどがついた、高性能・高出力な大容量の給電機器です。自分で電気を作る発電機とは違って、ポータブル電源は電気を充電し、蓄えた電気を給電する仕組みで、リチウムイオン電池内蔵が今は多いです。
一般的なモバイルバッテリーと比べ、より多くの容量・定格出力があるため、スマホなどのモバイル端末からヘアドライヤーや扇風機などの家電にまで使えます。
キャンプや車中泊などにはもちろん、庭仕事やバーベキュー、緊急の災害時などでも使いどころが多く、電源のない場所でも電気を使って快適に過ごすことができます。
【モバイルバッテリーとは何が違うの?】
モバイルバッテリーとポータブル電源の違いは、簡単にまとめると以下の通り。
■モバイルバッテリー
- USB出力ポートのみ
- スマホやタブレットの充電や、ミニ扇風機などを使うときのみ
- かなりコンパクトな設計で、軽量のため鞄などに入れて持ち運びやすい
- 蓄電量は平均で10,000mAh以下が多い
■ポータブル電源
- AC出力やシガーソケットなどもついている
→電源のない場所でも自宅のコンセントのように使える
- パソコンはもちろん、ヘアドライヤーや電気毛布、出力や容量によっては電気ケトルやミニ冷蔵庫も使える
- 片手で持てるサイズから、両手で抱えて運ぶサイズまでさまざま
→キャンプやアウトドアなど車で移動する場合は、大容量の重いタイプも難なく運べる
- 蓄電量は10,000mAh以上のもので、大体平均100,000mAh周辺のものが多い
簡潔に言えば、ポータブル電源はモバイルバッテリーの大容量&高性能バージョン!出力も高いから、ものによっては大きめの家電も動かせるよ!
ポータブル電源を選ぶときに押さえたいポイント

ポータブル電源を選ぶときに押さえたいポイントがいくつかあるので、購入の前にしっかりと比較して決めましょう。
【①電気容量】
ポータブル電源を選ぶときにまず確認したいのが電気容量。蓄電量ともいい、ポータブル電源自体に入っている電気の量(wh=ワットアワー)です。
容量があればあるほど使える電気が多いので、同時にさまざまな電子機器を動かしたり、充電することが可能です。
電気容量を見る目安として、スマホの充電は大体1回フル充電で20whほど。200whの電気容量があれば10回フル充電ができることになります。
使いたい電子機器の使用whと、それをどれくらいの時間使いたいかなどを計算して、自分に合った容量を探すのがポイント!
【②電力の波形・周波数(Hz)】
周波数には50Hzと60Hzがあり、ポータブル電源と家電の対応Hzが同じでないと使うことができません。
合わせるのが面倒な場合は、初めからどちらにも対応したモデルを選ぶといいでしょう。
電力には波形が存在し、正弦波と矩形波の2種類に大きく分類されます。
おすすめは正弦波。どんな家電でもほとんど対応し、使うことができます。矩形波の場合は正弦波よりも安く購入できることが多いですが、動作がシンプルな家電にしか対応できないので使える機器が限られてきます。
正弦波の50/60Hz対応モデルが理想!
【③定格出力とサージ出力・出力ポート】
定格出力とは、一定の電力を出力できる電力量の値のことです。定格出力は常に電化製品の消費電力より高くある必要があり、これを超える消費電力のものを使っても動きません。
例えば、ポータブル電源の定格出力が600wだとして、使いたい家電の消費電力が700wだとします。たった100wの違いだと思いますが、消費電力の方が上回っているため、機能しません。
正常に作動させるためには、使いたい機器の消費電力を確認した上で、定格出力の高いものを購入するといいでしょう。
また、サージ出力は最大瞬間出力ともいわれ、その名の通り瞬間的に出力できる最大出力のことで、起動電力が必要な機器を使うときに必要な電力値です。
電子レンジやドライヤー、電気ケトルなどはサージ出力が高いため、定格出力はもちろん、サージ出力も高いもので使うのが好ましいです。
出力ポートに関しては、基本的にAC出力ポート、DC出力ポート(シガーソケット)、USBポート(タイプA、タイプC)の3種類があります。
モデルによってはワイヤレス充電機能などもあり、自分の用途に合わせてどの出力ポートが多くついているか選びましょう。
【④重さやサイズ、高速充電の有無など】
重さやサイズはキャンプなどで持ち運ぶ際に気になるポイント。
容量が大きければ大きいものほど重くサイズも大きくなってくるので、自分が使いたいものを使うための容量とポータブル電源のサイズをうまく調整しながら選びましょう。
また、モデルによっては高速充電や、ソーラー充電などを搭載しているものもあるのでそういった細かい違いを比較することも大切です。
有野実苑オートキャンプ場スタッフがおすすめするポータブル電源10選を紹介

上記ではポータブル電源についてや、ポータブル電源の選び方について説明しましたが、実際におすすめのポータブル電源10選を容量サイズ別に紹介していきます!
【持ち運びやすいコンパクトな小型ポータブル電源】
■EcoFlow RIVER(エコフロー リバー)

Ecoflow(エコフロー)の「RIVER」は、一番容量の小さいタイプですが、その分コンパクトで持ち運びやすいモデルです。
出力コンセント数もほぼ同じなため、288whでも十分な場合はこちらがおすすめ!リチウムイオンバッテリーを使用しており、定格出力600w、瞬間最大出力は1200wまで対応しています。
別付けのソーラーパネルやバッテリーもあるので充電方法やバッテリー容量を追加で増やすことができます。
フル充電まで1.6~2時間とかなりの高速充電!追加の後付けバッテリーを付けたら容量も大きくなるから、とりあえずポータブル電源を買ってみたい人にもおすすめ♪
・総重量(付属品除く):6.56㎏
・サイズ:34.6×28.4×24.6㎝
・バッテリー容量:288wh
・AC定格出力:600w
・瞬間最大出力:1200w
・対応周波数:50Hz/60㎐
・充電時間:1.6時間
・USB出力:USB-A2口、USB-A急速充電1口、Type-C1口
・AC出力:3口
・シガーソケット:1口
■Jackery ポータブル電源 708

Jackery(ジャクリ)からでている「ポータブル電源708」は、バッテリー容量708whのポータブル電源で、コンパクトな設計でつくられています。
手持ちハンドルも、折りたためばトップ部分におさまりフラットになるので、その部分に軽めの物なら置くことも可能。
耐火性と放熱性を備えた素材でできており、バッテリーマネジメントシステムなど、安全面にもこだわっています。
電気毛布や扇風機程度ならこれ1つで十分使えるよ!
・総重量(付属品除く):6.8㎏
・サイズ:30×19.1×19㎝
・バッテリー容量:708wh
・AC定格出力:500w
・瞬間最大出力:1000w
・対応周波数:50Hz/60㎐
・充電時間:5時間
・USB出力:USB-A2口 、USB-C1口
・AC出力:2口
・シガーソケット:1口
■SmartTap PowerArQ mini2

SmartTap(スマートタップ)の「PowerArQ mini2」は4.7㎏とポータブル電源の中でも軽量なモデルでありながら307whのバッテリー容量があります。
スタイリッシュでお洒落な見た目から、一見ポータブル電源に見えませんが、機能は充実しており、ソーラーパネルでの本体充電や、ワイヤレス充電機能もあり、LEDライト搭載なので、暗い中でちょっとした明かりが欲しいときに役立ちます。
カラーはコヨーテタン、オリーブドラブ、レッドの3色展開だよ!
・総重量(付属品除く):4.7㎏
・サイズ:31.8×26.8×24.8㎝
・バッテリー容量:307wh
・AC定格出力:300w
・瞬間最大出力:800w
・対応周波数:50Hz/60㎐
・充電時間:5時間
・USB出力:USB-A2口 、USB-C1口
・AC出力:2口
・シガーソケット:1口
【容量がありながら値段も抑えて買える!中型ポータブル電源】
■Anker PowerHouse II 800

Anker(アンカー)の「PowerHouse II 800」は、USB-CタイプがPowerIQ 3.0 (Gen2)に対応しているので、スマホやタブレットの高速充電も可能。ソーラーパネルを使った充電をするなら、同じくAnkerからでている「Anker PowerSolar 3-Port 100W」がおすすめです。
外付けのものは、どのブランドでも同じメーカー同士で使うことで、互換性などの問題や、不具合が生じにくいので、なるべく同じメーカーのものを使いましょう。
電動ドリルや小型炊飯器なども使えるので、キャンプはもちろん庭仕事などにもおすすめ♪
・総重量(付属品除く):8.3㎏
・サイズ:30×18.5×20.4㎝
・バッテリー容量:778wh
・AC定格出力:500w
・瞬間最大出力:1000w
・対応周波数:50/60㎐
・充電時間:5時間
・USB出力:USB-A4口、USB-C2口
・AC出力:2口
・DC出力:2口
■PHILIPS パワーステーション/DLP8088NC

PHILIPS(フィリップス)からでているポータブル電源の「パワーステーション」は、バッテリーにPanasonic製のリチウムイオン電池を使用しており、バッテリーの寿命が長くしっかりとしているので、多少放置してしまったとしても容量を保持してくれます。
バッテリー残量が低下してくると、アラートが鳴り残量表示が点滅して知らせてくれるので、いきなりバッテリーが切れてしまう心配もありません。
持ち手が革製とお洒落なデザインでできていて、部屋に置いておいてもお洒落なインテリアとして溶け込みそう!
・総重量(付属品除く):5㎏
・サイズ:26.8×15×16.5㎝
・バッテリー容量:460wh
・AC定格出力:200w
・瞬間最大出力:300w
・対応周波数:50/60㎐
・USB出力:USB-A4口、USB-C2口
・AC出力:2口
・シガーソケット:1口
■JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-C

老舗国内家電メーカーのJVCケンウッドからでている「ポータブル電源 BN-RB62-C」は、コンパクトながら626whと容量もあり、さまざまな電気機器に幅広く使うことが可能です。
大きめの見やすい液晶画面付きで、バッテリーの残量や、入出力の電力がすぐに確認できます。アダプタをしまう収納ポーチも付属なので、持ち運びやすく便利です。
対応周波数が60Hzのみだから、そこだけ注意が必要だよ
・総重量(付属品除く):6.4㎏
・サイズ:30×19.2×19.3㎝
・バッテリー容量:626wh
・AC定格出力:500w
・瞬間最大出力:1000w
・対応周波数:60㎐
・USB出力:USB-A3口
・AC出力:2口
・シガーソケット:1口
■EcoFlow RIVER pro

EcoFlow(エコフロー)のポータブル電源「RIVER pro」は、先ほどご紹介したRIVERに続き1.6時間でフル充電ができる高速充電テクノロジーを搭載しています。
RIVERに比べ、容量が720whと約3倍の容量にプラス、外付けバッテリーをつけたら1440whと超大容量のポータブル電源に変身します。
物足りなくなったら外付けバッテリーを足すことで容量を大きくできるので、長く使えるでしょう。
アプリで遠隔操作も可能!LEDライト付きだから災害時でも安心して使えるね♪
・総重量(付属品除く):7.2㎏
・サイズ:28.9×18×23.5㎝
・バッテリー容量:720wh
・AC定格出力:600w
・瞬間最大出力:1200w
・対応周波数:50Hz/60㎐
・充電時間:1.6時間
・USB出力:USB-A2口、USB-A急速充電1口、Type-C1口
・AC出力:3口
・シガーソケット:1口
【大容量!色々使いたい人におすすめ大型ポータブル電源】
■Jackeryポータブル電源 1500 PTB152

Jackery(ジャクリ)の「ポータブル電源 1500 PTB152」はバッテリー容量が1534.68whと、かなりの大容量ポータブル電源で定格出力も1800wあるため、IHコンロや電気ケトル、ミニ冷蔵庫など、小型容量のポータブル電源ではまかないきれなかった家電まで使えます。
3日以上のキャンプや災害時にこういった超大容量の電源があれば、電源がなくても快適に過ごすことができますね。
瞬間最大出力はなんと3600wも!いろいろな家電に使えるから安心♪
・総重量(付属品除く):16㎏
・サイズ:41.6×39.4×33.9cm
・バッテリー容量:1534.68wh
・AC定格出力:1800w
・瞬間最大出力:3600w
・対応周波数:50Hz/60Hz
・充電時間:4時間
・USB出力:USB-A2口、Type-C1口
・AC出力:3口
・シガーソケット:1口
■ECOFLOW EFDELTA

Ecoflow(エコフロー)の「EFDELTA」は超大容量ポータブル電源で、充電しながら給電もできる優れた機能を搭載しています。EcoFlowシリーズが謳う急速充電機能も発揮されるため、この大容量でもフル充電まで2時間あれば完了します。
ミニ冷蔵庫やブレンダーなども使えるので、キャンプ先でフレッシュジュースを作ったりして楽しむのにも使えます。
同時に充給電できる数が13口もあるよ!容量が大きい分サイズも大きいけど、その分同時に電子機器を使ったり充電できるから家族やグループでもストレスなく使える♪
・総重量(付属品除く):13㎏
・サイズ:27×40×21cm
・バッテリー容量:1260wh
・AC定格出力:1600w
・瞬間最大出力:3100w
・対応周波数:50Hz/60Hz
・充電時間:2時間
・USB出力:USB-A2口、USB-A急速充電2口、Type-C2口
・AC出力:6口
・シガーソケット:1口
■suaoki ポータブル電源 G1200

Suaoki(スアオキ)はポータブル電源をメインにソーラーパネルやレーザー距離計なども開発しており、この「ポータブル電源 G1200」はバッテリー容量1200wh搭載の大容量ポータブル電源です。
大容量ポータブル電源として世界各国で人気のメーカーであり、バッテリーマネージメントシステムが’搭載されているため、しっかりとコントロールし、過電流や過充電を保護してくれます。
シンプルなデザインがかっこいい♪家で使うのはもちろん、キャンプ、アウトドア、車中泊や災害時に活躍間違いなし!
・総重量(付属品除く):12.6㎏
・サイズ:53.6×39.4×27.2cm ・バッテリー容量:1200wh
・定格出力:1000w
・最大出力:2000w
・対応周波数:50Hz/60Hz
・充電時間:9時間
・USB出力:USB-A4口、Type-C1口
・AC出力:2口
・シガーソケット:1口
まとめ:ポータブル電源を上手に活用して快適なキャンプライフを過ごそう

ポータブル電源があれば、電源のないキャンプ場や川辺、車内や緊急時でも電源を使うアイテムが使えるので、いざというときに便利です。
選ぶときは自分がどんな電化製品を使いたいのかしっかりとリストアップし、それが使える容量があることを確認した上でポータブル電源を購入しましょう。
また、保管方法をしっかり管理することでポータブル電源自体の寿命を長くすることが出来るので、直射日光の当たる場所や、湿度の高く暑すぎる場所は避けて保管するように気を付けましょう。