【キャンプ場スタッフ監修】美味しいエスプレッソコーヒーが家庭でも簡単につくれるマキネッタ。直火OKなマキネッタはキャンプ・アウトドアでもそのおいしさは実現できます。
今回は、ミルクフォーマーまでついているマキネッタ「ベルマン(Belman)CX-25」を使った美味しいエスプレッソコーヒーの淹れ方、使い方をバリスタキャンパーえどまゆさんが伝授してくれます!
マキネッタの使い方をいますぐ知りたい人は下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプでのコーヒーにはまっています!マキネッタをつかった美味しいエスプレッソや、なんならラテも飲んでみたいんですがマキネッタの使い方を教えてください!あとおすすめのマキネッタはありますか?
マキネッタの使い方だね!マキネッタといえばビアレッティのブリッカが有名だよね!今回は職業がバリスタのキャンパーでArizineライターでもあるえどまゆさんに直接おすすめのマキネッタと、その使い方を教えてもらうよ♪お楽しみに!
キャンプコーヒーは一手間かかりますが、その分美味しくなるもの!美味しいコーヒーを淹れてキャンプ時間を楽しみましょう!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
マキネッタとは?
マキネッタとは、沸騰したお湯の水蒸気圧でエスプレッソを抽出する直火式エスプレッソマシンの総称です。ストーブトップエスプレッソと呼ばれることもあります。
電気のエスプレッソマシンよりも安価でコンパクトなので、特にイタリアやオーストラリアなど、エスプレッソ文化が強く根付いている国で人気の高いコーヒーメーカーです。
マキネッタのメリット・デメリット
ドリップコーヒーよりも、エスプレッソをベースにしたコーヒーが好きな方におすすめのマキネッタ。とはいえ他のコーヒーメーカーと同じく、使用感に関してはメリット・デメリットがあります。
【マキネッタのメリット】
マキネッタでコーヒーを作るメリットは、なんと言ってもエスプレッソ(またはそれに近い味わいのコーヒー)が淹れられること。
特にカフェラテやカプチーノなど、エスプレッソとミルクを合わせて作るコーヒーがお好きな方にはマキネッタがおすすめです。
水とコーヒーをセットして加熱するだけでOKという手順のシンプルさから、キャンパーからも人気を集めています。直火(バーナー)での使用ができるため、アウトドアシーンでも使いやすいところも魅力です。
【マキネッタのデメリット】
エスプレッソのような濃いコーヒーしか抽出できないので、ドリップコーヒーのようにそのまま飲めるスッキリとした味わいのコーヒーを作りたい方にはあまりおすすめできません。
また、マキネッタによってはIHで使用できなかったり、マシンの規定量以外の量が作れない(例えば、3杯分のマキネッタでは1杯分のコーヒーを作れない)商品もあるため、大人数で飲むためのコーヒーを1度に作りたいときには不向きです。
バリスタキャンパーおすすめマキネッタは「ベルマン(Belman)CX-25」
マキネッタといえばビアレッティ社のモカエキスプレス、モカポットが人気ですが、わたしが個人的に愛用しているマキネッタは、ベルマン社のCX-25です。
これ1台でエスプレッソの抽出・ミルクのスチームができるので、スチームしたミルクと一緒にコーヒーを楽しみたい方におすすめの直火式エスプレッソマシンです。
もちろんビアレッティのモカエキスプレスも愛用中です♪
ビアレッティモカエキスプレスの使い方は下記のリンクから見てみてくださいね!
おすすめレシピも公開中。
【ベルマン(Belman)CX-25の魅力】
- きめ細かいフォームミルクが作れる
- 3~9カップ分のエスプレッソを作れる
- IHでも使える
ベルマンCX-25の魅力は、なんといてもミルクスチーマーの威力です。カフェのコーヒーに負けないくらいきめ細やかなフォームミルクが作れます。
さらにコーヒーやお湯の量を調整すれば、3~9カップ分のエスプレッソを作る事が可能。少人数からグループ用まで幅広く使えます。
また、ベルマンCX-25はラジエントヒーター(赤く光り発熱する熱源)が付いたIHでも使用可能です。
しかし自分で抽出のタイミングを見極める必要があるため、慣れるまで少し練習が必要なマシンでもあります。本体が大きい分、水やガスも他のマキネッタより多めに必要です。
また、使用後は中の蒸気圧が抜けきるまで解体できないので、たまにキャンプでの保管やお手入れが面倒だなと感じることもありますが、味は最高です。
ベルマンのCX-25はフォームミルクを作るために使ってるひともいるよね!
【ビアレッティ・ブリッカとの違い】
しっかりとクレマ(濃厚なクリームのような泡)がついたエスプレッソが作れるマキネッタといえば、ビアレッティ社のブリッカが人気です。
そんなビアレッティ・ブリッカとベルマン・CX-25の違いは、まずベルマンはミルクのスチーマーが付属していること。ブリッカを使用してカプチーノやカフェラテを作りたい場合、ミルクスチーマーが別途購入が必要です。
ブリッカは1度に各製品の規定量しかエスプレッソが作れないのに対し、CX-25は調整可能なのも嬉しいポイント。
ただ、使用方法に関してはブリッカのほうが簡単です。
火にかけるだけで勝手にエスプレッソを抽出してくれるので、火から下ろすタイミングだけ見極めればOK。
コーヒーの挽き方や詰め方などの調整は、どちらの商品も慣れるまで少し調節が必要だというポイントは共通しています。
ちなみによく勘違いされるのですが、ビアレッティの「モカエキスプレス」で淹れるコーヒーは厳密にいえばエスプレッソではありません。他のエスプレッソマシンとくらべてコーヒー抽出の温度や圧力が違うので、クレマが出ないなど仕上がりも変わってしまいます。
ビアレッティでエスプレッソを味わいたい場合はモカエキスプレスではなく、ブリッカを選びましょう。
マキネッタ「ベルマン(Belman)CX-25」の使い方手順
それでは実際にベルマン・CXー25を使ってコーヒーを作る過程をご紹介します。
今回は3カップ分のエスプレッソを抽出して、ちょっと濃い目のカフェラテとカプチーノを作っていきます。
・CX-25本体
・コーヒー豆(細挽きにしたもの)
・コーヒーカップ
・お湯を沸かすケトル(時短用)
【ミルク用】
・ミルクピッチャー
・お好みのミルク(冷えたもの)
・清潔な濡れ布巾
【1.ケトルでお湯を沸かす】
本体に冷水を注いで火にかけることもできますが、予め沸騰したお湯を使ったほうが時短になるのでおすすめです。約1Lくらいお湯を沸かしておきましょう。
もちろん本体でお湯を作ってもいいよ!
【2.細挽きにしたコーヒーをバスケットに詰める:エスプレッソ】
お湯が沸くのを待つ間にコーヒー豆の準備をしましょう。
3杯分の場合、バスケットの半分くらいを目安にコーヒー豆を詰めます。後でプレスするので、ふんわりと入れてOK。
3・6杯分を作るときは9杯分に比べて薄めに(水っぽく)仕上がりやすいので、コーヒー豆はかなりきっちり詰めておくのがおすすめです。
【3.コーヒー豆をリデューサーでプレスする:エスプレッソ】
リデューサー(分量調整用の仕切り)でコーヒー豆を平らにプレスします。3杯分を作るときは、短い方を下向きにして使用します。
この時、表面がしっかりとプレスされていない場合はコーヒー豆が少ないので、もう少し足します。リデューサーはそのままバスケットにはめておきましょう。
【4.本体にお湯とバスケットをセットして火にかける:エスプレッソ】
本体の内側にある9のメモリ下くらいまでお湯を注いだら(ミルクもスチームするのでお湯は少し多めに入れておきます)その上にバスケットを設置し、蓋をしっかりと締めます。
この時に、スチームノズルとエスプレッソ抽出口のノブがきちんと閉まっているかも確認しておきましょう。
準備ができたら本体を弱火~中火で火にかけます。
【5.タイミングを見極めて抽出ノブを開ける:エスプレッソ】
本体についたプレッシャーゲージのメモリが3まで上がったら火を止めます。
エスプレッソ抽出ノブを少しづつ開けて、エスプレッソを抽出していきます(抽出口のすぐ下にコーヒーカップをセットしておくのを忘れずに!)。
【6.エスプレッソを抽出する:エスプレッソ】
ノブの開き具合を微調整しながらエスプレッソを抽出します。
ノブを開けすぎると空気がたくさん出てしまうので、少しづつ開け締めしつつ、エスプレッソが細く流れ出すポイントを探すのがコツ。
ブクブクと泡が継続して出るようになったら抽出終了の合図です。
これでエスプレッソの完成です!そのまま飲んだり、お湯を注いでロングブラックコーヒー(アメリカーノ)として飲むのもおすすめ。
ミルクを注いで飲みたい場合は、このままミルクのスチームに移っていきます。
【8. ミルクをスチームする:スチーム・フォームミルク】
本体をもう一度火にかけ、プレッシャーゲージのメモリが4くらいまで上がったら火を止めます。プレッシャーが上がるのを待つ間に、ミルクピッチャーに冷たいままの牛乳(豆乳やアーモンドミルクでもOK!)を注いでおきましょう。
※ミルクはなるべ高圧・少し時間をかけてスチームしたほうがきめ細かく仕上がるので、しっかりと冷えたミルクを使うのが成功のコツです!
本体に入ったエスプレッソはそのままで再度火にかけて問題ないよ。エスプレッソの抽出で中のプレッシャーが少し落ちてしまうので、再度火にかけて、ミルクをスチームする前に内部のプレッシャーを少しだけまた上げてあげるようなイメージ!
【8. ミルクをスチームする:スチーム・フォームミルク】
スチームノズルの先を濡れたタオルで包み、何度かノブを開け締めして中に溜まった水を出します。ノズルの先をミルクピッチャーに入れたらノブを一気に開け、高圧でミルクをスチームします。
【9. 約1分でミルクが完成:スチーム・フォームミルク】
ミルクの量にもよりますが、大体1分ほどでミルクが完成します。
温度計がある場合は60~65℃くらいを目安にスチームしましょう。温度計がない場合はピッチャーの底を手で触って、1秒以上触りつづけていられないくらいの熱さが完成の目安です。
ミルクのスチームが終わった後は、ノズル先についたミルクをすぐ濡れ布巾で拭き取っておきましょう。
【10. ミルクを注いだらカフェラテ・カプチーノのできあがり】
エスプレッソにミルクを注いだらカフェラテ・カプチーノの完成です!
使い方に慣れたらぜひラテアートにも挑戦してみてくださいね。
さすがバリスタ!ラテアートも素敵 ♪ ということは、ベルマン・CXー25 を使えばラテアートもできるんだ!
お手入れ方法・注意点
ベルマンCX-25に限らず、エスプレッソマシンは基本的に洗剤を使わないお手入れが推奨されています。
パーツは細かく解体できるので、スポンジなどを使ってしっかりと水洗いしましょう。特にコーヒーを詰めるバスケット部分や網状になった蓋の裏側にコーヒーのカスが付いたままだと、風味が損なわれたり雑味の原因になります。
バリスタおすすめ!エスプレッソに合うコーヒー豆は?
エスプレッソ用にコーヒー豆を選ぶなら、しっかりと深みのあるミディアムロースト~ダークローストがおすすめです。
特にミルクを合わせて飲みたい場合はダークローストを選ぶと、ミルクの甘味とコーヒーの風味がバランス良く楽しめます。
【ビアレッティ コーヒー粉 パフェットモカ インテンソ 細挽き 厳選ブレンド 250g エスプレッソ レギュラー(粉)】
ビアレッティ社のオリジナルブレンドコーヒー。自社でブレンド・焙煎したこだわりの逸品です。ホールビーン(豆)もありますが、エスプレッソ用に細挽きにしたコーヒー粉タイプのものは手軽に楽しみたい方にぴったり。
酸味は少なくしっかりと深みのある味わいです。ミルクと合わせて飲むのもおすすめ。
【スターバックス コーヒー カフェベロナ 220g】
お店のあの味をアウトドアでも楽しみたい!というスタバファンの方におすすめのコーヒー豆。粉タイプのものもありますが、コーヒーミルをお持ちの方はぜひホールビーン(豆)を購入して引き立ての味わいを楽しんでみてください。
ローストは3種類ありますが、エスプレッソで飲むならしっかりと苦味やコクのあるダークローストがおすすめです。
【ラバッツァ デカフェ (カフェインレス) VP 250g(粉)】
本場イタリアのコーヒーブランドLAVAZZAのデカフェコーヒー粉。
ミディアムローストなので、風味がありつつもクセがなく、スッキリと飲みやすいのが特徴です。
カフェインを90%以上取り除いているので、コーヒーは飲みたいけどカフェインを控えたいときや、冷え込むアウトドアの夜にもコーヒーを楽しみたいときにおすすめです。
まとめ:ベルマン(Belman)CX-25を使ってキャンプ場をカフェにしよう!
アウトドアでもカフェ気分を楽しみたいときにおすすめのマキネッタ。
マキネッタといえばビエネッタ社のモカエキスプレス、モカポットが有名ですが、今回は職業バリスタ、Arizineライターえどまゆさんが個人的に愛用しているベルマンCX-25のレビューや実際の使い方をご紹介しました。
慣れるまでに少しコツは必要ですが、特にふわふわのミルクをたっぷり注いだカフェラテやカプチーノがお好きな方におすすめしたいコーヒーマシンです!
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