【キャンプ場スタッフ監修】プルージック・ノットとは、登山でよく使われるロープワークですが、キャンプでも大活躍するロープワークです。
ロープの結び目を簡単に移動することができるので、タープを固定する時に最適!ランタンをガイロープに吊り下げたい時にも便利ですよ。
今回は、年間50泊以上のガチキャンパー沖野隆さんに「プルージック・ノット」のノウハウを教えてもらいます!
今すぐプルージックノットの結び方を知りたい人は、下のボタンからジャンプしてくださいね。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
タープを木に取り付けたいんですが、最適なロープワークってありますか?結び方を教えて欲しい!
まかせて!今回は、キャンプで役立つプルージック・ノットのロープワークスキルを伝授するよ!次回のキャンプで実践してみよう♪
プルージック・ノットは簡単なのに、とても便利。キャンプで大活躍まちがいなしです
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
プルージック・ノットとは?どんな時に役立つ?
プルージック・ノットとは、ロープや木などに輪っかにしたロープを巻きつけるロープワークです。
プルージック・ノットの最大の特徴は、簡単に動かせるのにしっかり固定されるところ。
結び目を持って左右に動かせば自由に動かせるのに、紐の部分を引っ張っても固定され動きません。
もともとは、登山や消防などで使用されるロープワークですが、この特徴を活かすことでキャンプでも活躍します。
テントやタープを張ったりランタンや小物を吊るしたりなど、キャンプで役立つロープワークなので、覚えておいて損はないですよ。
【タープがずれないよう左右から固定できる!】
タープ泊やハンモック泊でタープを木と木の間に張りたいときは、プルージック・ノットが最適です。
プルージック・ノットで巻きつけた輪っかとタープのループを連結し左右に引っ張れば、緩むことなく固定できます。連結もカラビナや小枝を使って簡単にできますよ。
タープ泊やハンモック泊では、必須のロープワークです。
【ランタンやシェラカップなどをガイロープに吊り下げられる!】
ガイロープにランタンやシェラカップなどを吊るしたいときにも、プルージック・ノットが便利です。
プルージック・ノットで作った輪っかは簡単に移動できるため、設置場所を変えるのが簡単です。輪っかを複数作れば、ランタンやシェラカップをいくつも吊るせます。
木と木にロープを張り、プルージック・ノットで輪っかをいくつか作れば、即席のハンギングラックにもなりますよ。
スキレットなど重いものは吊るせないので注意してください。
プルージック・ノットの結び方
プルージック・ノットの結び方はとても簡単です。
所要時間は15秒ほど。輪っかをロープに巻きつけるだけです。
今回は、輪っかの作り方から解説していきます。
【①輪っかを作る】
まずは、輪っかを作っておきます。タープを張るなら、左右で使うため2つ必要になります。
直径15cm程の輪っかなら、40cmくらいの長さが必要です。
切り口をライターで炙って溶かし、ほつれないように末端処理をしておきましょう。
輪っかの結び方は、テグス結びがおすすめ。
テグス結びはフィッシャーマンズ・ノットとも呼ばれ、テグス(釣り糸)を連結させるときにも使われる結び方です。キャンプではガイロープを連結し、延長したいときにも使えます。
簡単でほどけにくいので、ぜひ覚えておきましょう。
■テグス結び:手順1
まず、右ロープを左ロープに結びます。
左ロープの上から巻き、右ロープの下に通します。
■テグス結び:手順2
右ロープの先端を輪っかの中に通します。
■テグス結び:手順3
右ロープの結び目を締めます。
■テグス結び:手順4
次に、左ロープを右ロープに結んでいきます。上から巻き、下を通します。
■テグス結び:手順5
さきほど同様に、先端を輪っかの中に通します。
■テグス結び:手順6
結び目を締めます。
■テグス結び:手順7
左右のロープを引っ張り、結び目をぶつけます。
さらに左右に引っ張れば、結び目がしまっていき輪っかの完成です。
わかりやすく、紐を長めにして結び目をアップにして撮影しています。
【②輪っかをロープに掛け結び目を中に通す】
作った輪っかでプルージック・ノットをしていきます。
ロープに輪っかを掛け、輪っかの中に結び目を通します。
【③輪っかの中を3回通す】
先ほどと同じように、結び目を輪っかの中に通します。これを3回繰り返します。巻きつけた部分が綺麗に並ぶようにしましょう。
これで完成です。
今回プルージック・ノットに使ったおすすめのガイロープ
プルージック・ノットは細すぎると摩擦がかからず、固定されにくくなります。逆に、太すぎると締まりすぎて動かせなくなる可能性があります。
そのため、キャンプでの使用であれば、3〜4mm程度のロープがベスト。
なかでも、パラコードと呼ばれるパラシュートを吊るすためのロープは、軽量で丈夫なのでキャンプでの使用にも適しています。
コスパに優れカラーバリエーションも豊富なこちらのPSKOOKの商品がおすすめですよ。
■ PSKOOK パラコード 4mm
まとめ:プルージックは結び目を自由に動かせてガッチリ固定できるロープワーク
ロープワークはいくつ覚えていても損はありませんが、使うシーンに合わせて適切なロープワークを行うことが大切です。
プルージック・ノットは、結び目を掴めば簡単にスライドでき、負荷をかければ結び目が締まりガッチリ固定されるとても便利なロープワークです。
キャンプで役立ちますが、特にタープ泊やハンモック泊では覚えておくと設営が簡単になります。
工夫次第でまだまだ使い方が広がるプルージック・ノット。ぜひ、マスターしましょう!