【キャンプ場スタッフ監修】ランドナーは、フランスが発祥の長距離ツーリング用自転車です。キャリア付きも多いため、たくさん荷物ものせられるのが特徴。
この記事では、ランドナーについて解説。おすすめ7選も合わせて紹介します。
旅ができるをコンセプトのツーリングに最適な自転車で、アウトドアを楽しみませんか?
いますぐおすすめのランドナーを知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!キャンプのことはなんでも聞いてね!
自転車でツーリングキャンプをしたいと思っています!ランドナーがいいと聞いたのですが、おすすめポイントや選び方を教えてください!
まかせて!ランドナーはフランス発祥の長距離サイクリングに適した自転車だよ!キャンプの相棒にだってなるランドナーの魅力やおすすめを、ランドナーを愛用してるキャンプ歴5年の山好きソロキャンパーおとうさんに聞いてみた!
ランドナーで北海道縦断した筆者の経験をもとに、ランドナーの魅力をお伝えします!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
ランドナーとはどんな自転車?魅力を解説
ランドナーは、フランス発祥のフランス発祥の長距離ツーリング用自転車です。
フランス語の「ランドネ(遠乗り)」に由来していると言われています。
雄大な大地で荷物を載せて旅をするイメージがピッタリな自転車ですね。
ランドナーは見た目はロードバイクですが、細かく見ていくと旅をするための工夫が随所に見られます。
ランドナーは早く走るというより、どこまでも続く道をゆっくり走るのが楽しい自転車です。
【スポーツバイク(クロスバイク・ロードバイク)とはどこが違う?】
ここではまず、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクとランドナーの違いを解説します。
スポーツバイクとランドナーは一見同じ様に見えますね。
しかし、同じなのは見た目だけで、スポーツバイクは早く走るための自転車。
ランドナーは荷物を積んで長距離を走るための自転車といえます。
クロスバイクはロードバイクにフラットなハンドルを装着した自転車です。
スポーツバイクほどスピードは出ませんが、乗車姿勢が楽というメリットがあります。
スポーツバイクとランドナーの中間をイメージされるとよいでしょう。
ランドナーの選び方
ランドナーを選ぶ際のポイントは以下の4つ。
- 素材
- タイヤの太さ
- ハンドルとサドルの形状
- ギヤの歯数
好みで選んで問題ない所と、旅をする上で重要な点があります。
実際にランドナーで北海道を旅した経験を元にお話します。
【素材をチェック】
ランドナーに使われる素材は、アルミとクロモリが主です。
素材は乗り味に影響し、乗り味は疲労感に直結します。
■アルミとクロモリの特徴
- アルミ:軽いが乗り味が固い。スピードが出やすい。
- クロモリ:重くスピードが出にくいが、乗り味が柔らかく疲れにくい
旅をするならクロモリがおすすめです。
旅をすると瞬間的なスピードよりも、いかに疲れずに走るかが大切だからです。
【タイヤをチェック】
ランドナーに使われるタイヤの幅は32~44㎜が多いです。
細ければスピードが出ますし、太ければクッション性があり疲れにくいと言えます。
ロードバイクは23~28㎜を使います。多少乗り味は犠牲になりますが、街中を軽快に走れますよ。
僕のおすすめするランドナーのタイヤはこれです。
■【シンコー】自転車 タイヤ SR078 DEMING LL
いわゆるママチャリ用のタイヤです。
もっと高性能のタイヤはありますが、このタイヤの最大のメリットは「どこでも手に入る」こと。
凝ったタイヤだと専門店に行かないと手に入らないことがありますが、これならどこの自転車屋でも、場合によってはホームセンターでも入手できます。
旅はトラブルが付き物で、パンクした際に交換部品がどこでも手に入るのは大きなメリットです。
【ハンドル・サドル・ギアもチェック】
はじめてランドナーを買う人はあまり注目しない点かもしれませんが、ハンドルとサドル、ギヤもチェックしときたいポイントです。
「どれも同じだろう」とは思わずにしっかり見ていってくださいね。
■ハンドル・サドル
ハンドルは一見ロードバイクと同じに見えますが、下のカーブから先端(つの?)にかけての形状が違います。
正面から見てスポーツバイクは直線に、ランドナーはハの字になっています。
これはスポーツバイクは空気抵抗を減らすため、ランドナーはより楽な姿勢で走るための形状なのです。
ちなみにロードバイクはマースバー、ランドナーはランドナーバーと言います。
ランドナーのサドルは長時間座ってもお尻が痛くならないためにクッション性のあるタイプが採用されます。
シティーサイクルのようにスプリングはありませんが、スポンジの量が多い点がロードバイクとの違いです。
■ギア
ランドナーはロードバイクと同じく、フロント(ペダルの所)とリアに複数枚のギアがセットされ、勾配や巡航速度にあわせてギアを選択します。
ランドナーに使われるギアの特色として、フロントが3枚で、リアの幅が広い(ワイドレシオ)点です。
ワイドレシオのギアは長い距離を走る中で、様々な勾配に対応するためです。
通常、フロント48×38×26リア14‐24、などと表記されます。
数字はギアの歯数で、フロントは数字が大きいほど、リアは小さくなる程スピードが早く(重く)なることを表しています。
逆は遅く、軽くなり、登り坂が楽になります
【フェンダー(泥除け)やキャリア付き、スタンドなど機能や装備もチェック】
ランドナーのシルエットで大きな特徴は、フェンダー(泥除け)が付いていること。
旅をしていると、雨の日も走るので、泥除けが無いと背中がドロドロになってしまいます。
また、キャリアもランドナーの大きな特徴ですね。
はじめから付いているモデルもありますが、あと付けするためのダボ穴があるのもランドナーならではです。
ダボ穴とは、キャリアを取り付けるためのねじ穴のことを言います!
ロードバイクでは付いていないスタンドも、ランドナーには付いています。
スタンドが無くてもちょっとした段差があれば立てておけますが、旅先でそれをやるのは面倒。
ランドナーは軽さよりも便利さを求めた自転車なのです。
【メーカーをチェック】
ランドナーはメジャーなジャンルの自転車ではないので、全てのメーカーからラインナップされているわけではありません。
逆にいうとランドナーを展開しているメーカーはそれだけこだわりを持っているともいえます。
ここからは代表的なランドナーのメーカーを紹介していきます。
■アラヤ(ARAYA)
1903年、日本で創業されたアラヤ(ARAYA)は終戦直後に販売した自転車の品質が高いと話題になりました。
価格よりも品質を優先する思想は現在も受け継がれています。
欧米にも影響を与えたクラシックかつモダンがコンセプトです。
■ルイガノ(LOUIS GARNEAU)
1981年、カナダ創業の自転車メーカー。社名は創業者「ルイ・ガノー」の名前が由来です。
ロサンゼルスオリンピックで代表選手になったルイはそのキャリアで得た知識を活かし、自身で試乗を繰り返しました。
これが「ルイガノ(LOUIS GARNEAU)」の信念、自転車造りの原点です。
■トレック(TREK)
1976年創業のトレック(TREK)。始まりは二人の男性がアメリカウィスコンシン州のバーで熱く語った夢からでした。
「優れたバイクはヨーロッパで産まれる」という常識を彼らは破るのです。
家族経営のトレックは自社のバイクに乗る人もまたトレックファミリーと呼び、納屋から大きく成長した今もその信条は変わっていません。
■マリン(MARIN)
マリン(MARIN)は1986年、アメリカでボブ・バックレイとジョー・マレーによって創業されました。
創業から受け継がれる信念は「デザイン性に優れ、軽量で、長く乗れるバイクを作る」。
2011年からは日本限定のSEモデルが展開され、クロスバイクやキッズを主にこれからスポーツバイクを始める人向けのモデルをリリースしています。
有野実苑スタッフおすすめ!ランドナー7選【厳選】
ランドナーに興味が出たけれどどこで購入してよいか、どのモデルを購入すればよいか分からない人のために有野実苑スタッフとおとうさんがおすすめのランドナーを紹介します。
雄大な大地を旅するだけでなく、キャリアを装備すると街使いもしやすいランドナー。しかしシティーサイクルやマウンテンバイクに押され、街の自転車屋さんでは取り扱っていないことが多いのが現状です。
ランドナーを購入したいけれど、どこで買っていいか分からない人はこちらを参考にしてくださいね。
【RANSWALLOW Randonneur スワロー・ランドナー :アラヤ(ARAYA)】
正面から見るとゆるやかにラウンドするハンドルは、旅する自転車の証。
細部まで作りこまれたメカは長い時間共にするのに十分なスペックです。
クラシカルなルックスの中にたしかな技術が織り込まれた信頼の一台です。
・サイズ:550㎜
・素材:クロモリ
・重量:10.9㎏
【FED ARAYA Federal フェデラル:アラヤ(ARAYA)】
進化を続けるサイクリングの世界で、今一度「自転車の楽しさ」に立ち返ったのがこのFEDです。
ハンドルはランドナーバーでは無く、街乗りにもスポーティーにも乗れるマースバーを採用。
補助ブレーキは咄嗟の安全性を高めます。
・サイズ:450,500、550㎜
・素材:クロモリ
・重量:13.2㎏
コストパフォーマンスのよいランドナーを探しているならFEDがおすすめです
【BEACON9.0 ビーコン9.0:ルイガノ(LOUIS GARNEAU)】
リアキャリアが標準装備されているので、バッグを用意すればすぐにでも旅立てる自転車です。
独特な形をしたバタフライハンドルはポジションを変えやすく、長距離を走る際の大きなメリットになります。
装備されるセンタースタンドは停車時のバランスがよく、不意に転倒することが少なく安心です。
・サイズ:420,470,520㎜
・素材:クロモリ
・重量:15.1kg(420㎜)
【520:トレック(TREK)】
『520』はトレックの中で最も歴史のあるモデルです。
丈夫でしなりのあるクロモリフレームには前後にキャリアを装備しています。
フェンダーは装備されていませんが、取付穴があるので好みの物を付けられます。
日の暮れるまで走り続けたくなる一台です。
・サイズ:57,60
・素材:クロモリ
・重量:約14kg
【GREAT JOURNEY グレートジャーニー:ジャイアント(GIANT)】
「グレートジャーニー」大いなる旅人名付けられた、旅に特化した自転車です。
大型のバッグが4つ標準装備され、すぐにでも旅に出かけられます。
身体を起こした乗車姿勢と、手前に下がったトップチューブは肉体的な負担が少なく、旅の疲れを軽減してくれます。
・サイズ:360,430,480㎜
・素材:アルミ
・重量:13.9kg
【FOUR CORNERS フォーコーナーズ:マリン(MARIN)】
オンロード30%、オフロード70%がコンセプト。オフロードも楽しめるランドナーです。
オフロードを主眼に置いたランドナーですが、その乗車姿勢は長距離ライドも楽にこなします。
42cの太めのタイヤとゲル入りバーテープは、オフロードが始まりらしいこだわりを感じます。
・サイズ:XS・S・M
・素材:クロモリ
・重量:13kg
【DOPPLER PRO ドップラープロ:ブリーザー(BREEZER)】
DOPPLER PROは通常のランドナーよりもタイヤの径が小さいモデルです。
いわゆる「ブルべ」というジャンルです。
タイヤの径が小さいと、最高速度は出にくいですが、登り坂を楽に登れるメリットがあります。
また、タイヤが小さいのは車体が軽くなり、軽快に走ることができます。
・サイズ:490,520,540,560㎜
・素材:クロモリ
・重量:記載なし
ブルべは筆者が今欲しいタイプの自転車です。
オーダーメイドで自分だけのランドナーを手に入れる!
ランドナーはスーツのようにオーダーメイドすることができます。
既存のパーツを組み合わせるセミオーダーから、身長や腕の長さ、足の長さを計測し、フレームを1から制作するフルオーダーまであります。
納期はセミオーダー、フルオーダー、部品構成で違いますが、3ヶ月から1年ほど。
時間はかかりますが、自分の身体に合った自転車の乗り心地は格別です。
こだわりの詰まったランドナーは、何物にも代えがたい宝物になることでしょう。
まとめ:ランドナーを旅の相棒にしてアウトドアを楽しもう!
ランドナーはどこまでも続く道を、ただひたすらのんびり走る自転車です。
旅の目的は夢やロマン、時には生きる意味を探す人もいるでしょう。
そんな過酷で孤独な旅に、今回紹介したランドナーは最高に楽しく、最高に頼りになる相棒になること間違いなしです!
さあ、あなたもあの道の向こうへ行ってみませんか?