【キャンプ場スタッフ監修】アウトドアシーズン真っ盛りな夏キャンプでは、暑さ対策や虫対策、食材管理などが特に必要となってきます。
今回は快適で楽しいキャンプをするために必要な、ソロキャンパーからファミリーキャンパーまで使える夏キャンプの必需品を、生粋のソロキャンパー佐々木さんに紹介していただきます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
夏キャンプに向けて準備をしているんですが、夏キャンプに絶対持っていくべきアイテムってありますか?
まかせて!夏キャンプの夜は涼しくて快適だから軽装でいいと思いがちだけど、夏は夏ならではの悩みが尽きないモノ。日中の暑さ対策や虫対策、食材管理など他の季節とは違った部分で気をつけるところがでてくるよ!今回は生粋のソロキャンパー佐々木さんに夏キャンプの必需品について紹介してもらうよ♪
夏キャンプの必需品をしっかり準備して、快適なアウトドアを楽しみましょう!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
本格的な夏シーズン!キャンプに海・BBQと盛りだくさん
「キャンプの季節といえば夏!」っていうイメージ、ありますよね?
海水浴やBBQに昆虫採集など、夏キャンプならではの楽しみがたくさんあります。
夏休みともなれば子供たちは「キャンプに行きたい!」とはしゃぎ、大人も子供たちに自然と触れ合う体験をさせたいと考えるはずです。
子供にとって夏キャンプは一生の思い出になる特別な経験です!
【楽しいこと沢山……でも熱中症や虫刺されも気になる季節】
夏キャンプには楽しいことが盛りだくさん!……ですが、夏ならではの気をつけるポイントも多いのも事実です。
食材管理や誰もがいやがる虫刺されや命の危険がある熱中症などのリスクから、実は四季の中で1番キャンプの難易度が高いのは夏ともいわれています。
「じゃあ、夏休みにキャンプはやめておこうかな?」と思うのはまだ早いです。
幸いにも、近年のキャンプブームのおかげで夏キャンプを快適に過ごせるアイテムがたくさん手に入るようになりました。
様々なアイテムを駆使して夏キャンプを快適に楽しみ尽くしましょう!
夏キャンプに持っていくべき必需品を大公開
ここからは、夏キャンプに持っていくべき必需品を解説。
夏キャンプは持っていくキャンプギアで快適性が決まるといってもいいです。
準備さえしっかりすれば、夏キャンプはとても楽しい思い出になります。
解説を参考に準備をして夏キャンプに挑みましょう!
【基本装備はどの季節も同じ!だけど工夫が必要なものも】
最初にお伝えするのは「夏キャンプ用に特別なギアは必要ない」ということです。
基本的なギアは季節を問わずに使えます。
ただし、夏を快適に過ごすためのギア選びのポイントや使い方があるのも事実。
これからの解説を参考にギアの選び方や使い方を見直してみましょう!
■テント
夏に適したテントの選び方は、インナーテントがメッシュであること。
正直、メッシュじゃないとテント内がサウナ状態になります。歴戦のサウナーでも1分で逃げ出し、そのまま川に飛び込むくらい暑いです。
できれば、前後の入口がメッシュのテントがおすすめ。風の通りがよくなり、テント内に熱がこもりにくくなります。
気をつけたいポイントが、フライシートの耐水圧。耐水圧が高いと雨に強いですが、テント内の湿気も逃げにくくなります。
愛用しているテントにフライシートのバリエーションがあるなら、夏は耐水圧を低めにするのもありです。
他の季節と同じようにペグなどをふくめた一式を用意して置きましょう!
■タープ
夏キャンプにタープは必需品です。
日陰のないキャンプ場でタープがないと、フシギバナがゼロターンでソーラービームを撃てるくらい直射日光をモロに受けることになります。
タープを選ぶときのポイントは色。
白に近い色の方が熱を吸収しにくく、タープ下が暑くなりにくいです。
夏キャンプは日よけになるモノを必ず持っていきましょう!
■シュラフ(寝袋)
シュラフこそ季節や気温に合わせた使い分けが必要になります。
シンプルに季節や気温に合っていないシュラフを使うと寒かったり、暑かったりで眠れないですよね?
シュラフを選ぶポイントは「快適温度マイナス5℃」を目安に選んでみましょう。
5℃低く見積もると、ある程度の寒暖差にも対応できます。
季節にあったシュラフの対応温度と種類の目安は以下のとおりです。
季節 | シュラフの対応温度 | シュラフの種類 |
---|---|---|
夏 | 快適温度5~10℃ | 封筒型 |
冬 | 快適温度-5℃以下 | マミー型 |
3シーズン | 快適温度-5~5℃ | 封筒orマミー型 |
標高の高いキャンプ場のときは、夏でも3シーズン用のシュラフを持っていくのが安心ですよ!
気温(だいたい夜の外気温20℃以上)によっては毛布やブランケットを使うのもありです。
夜に涼しく就寝したい方は、コットを使ってみるのもおすすめ。
地面にマットを敷いて眠ると地熱のせいで、寝苦しさを感じる場合があります。
さらにコットも使えば地面から距離を取れて、通気性がよくなり地熱を感じにくくなるでしょう。
コットを使えば地面からの虫の侵入も防げて一石二鳥!
■ライト(ランタン)
夏の照明アイテムは虫除け機能があるモノがおすすめ。
虫除け機能とは、虫をおびき寄せて撃退するタイプや虫を寄せ付けないタイプなどがあります。
例えば、メインランタンを虫をおびき寄せるタイプにして、サイトから離して設営すればリビングに虫が集まりにくくなり快適にすごせるはずです。
卓上にはオイルランタンを置いてみましょう。
虫がいやがる成分が入ったオイルがあるので使わない手はありません。
就寝時は殺虫タイプのランタンをテント内に吊るせば、虫におびえず安心して眠れます。
【虫除け対策で使える「虫除けアイテム」】
ここからは夏キャンプの死活問題「虫対策」に使えるアイテムを解説。
夏は季節を通して、もっとも虫が発生します。
つまり、虫対策を制する者が夏キャンプを制するといっても過言ではありません!
虫対策はやりすぎなくらいが、快適にキャンプを楽しめるでしょう。
■蚊取り線香
蚊取り線香を夏キャンプに持っていかないのは、蚊にごちそうを与えにいっているようなモノです。
できれば、家庭用ではなく野外用の蚊取り線香を用意したいところ。
成分やケムリの量がハンパなく、虫たちをあっという間に瞬殺できます。
蚊に刺されて不快な思いをしないように必ず蚊取り線香は持っていきましょう!
■虫除けスプレー
虫除けスプレーも有効な対策です。
蚊取り線香は強力ですが、小さい子供に携帯させるのはむずかしいですよね?
そんなときは、虫除けスプレーの出番。
全身に吹き付けるだけで、素早く虫対策ができます。
■ハッカ油
ハッカ油とはミントの一種「ハッカ草」の成分(メンソールなど)を抽出した植物油のことです。
多くの虫はメンソールの香りが嫌いなので虫除け効果が期待できます。
虫除けスプレーの香りが苦手な方は、ハッカ油を使ってみるのもおすすめです。
■蚊帳
さらなる虫対策のために、物理的に虫をシャットアウトできる蚊帳(かや)を使ってみるのもおすすめ。
蚊帳といえば就寝時に使うイメージがあるかもしれませんが、最近ではシェルター型の蚊帳も発売されています。
虫の心配をせずに、家族や仲間と楽しい時間が過ごせますよ♪
■おにやんまくん&あかねちゃん
身につけるだけで虫除け効果があるアクセサリー「おにやんま君&あかねちゃん」をご存知でしょうか?
おにやんま君のモデルとなった日本最大のトンボ「オニヤンマ」は虫たちの天敵。
つまり、おにやんま君を身につけると虫たちは「オニヤンマがいる!」と勘違いして近づいてこないのです!
殺虫剤的な成分を使用していないので、小さい子供の虫対策にもおすすめ。
ちなみに、おにやんま君はアブやブヨ。あかねちゃんは蚊やコバエに効果があります!
【身体の体温を下げる「冷感アイテム」】
ここからは、暑い夏をできるだけ快適に過ごす「冷感アイテム」を解説。
日本全体が暑くなっているせいか様々なアイデア冷感アイテムが発売されています。
暑さをがまんしても何もいいことはありません。
アイテムを駆使して快適に夏を過ごしましょう!
■ネッククーラー
お手軽冷感アイテムが「ネッククーラー」
首まわりの血管を冷やすのはカラダ全体の体温を下げるのに効果的です。
つまり、ネッククーラーを巻けばすぐに清涼効果を実感できます。
ネッククーラーにはタオルタイプやリングタイプなど様々な種類があるので、自分好みのアイテムを選ぶ楽しみもありますよ♪
■冷風機・扇風機
体感温度を下げるのには風を浴びるのが大切。
風速1mにつき体感温度が1℃下がるといわれています。
暑いときはシンプルに風を作れるアイテムを使いましょう。
扇風機と聞くと「持ち運びにくそう」と思うかもしれませんが、キャンプ用でコンパクトなモノも販売しているので使わない手はありません。
扇風機などを使う時は電源付きサイトやポータブル電源が必要になる場合もあるので注意しましょう!
■速乾性の服やタオル
速乾性のある服やタオルは夏のマストアイテムです。
シンプルに乾きにくい服って快適じゃないですよね?
衣服類で快適に過ごすおすすめ方法は速乾性のインナーを着込むこと。
インナーが第2の肌のようになり、Tシャツなどの濡れなどを感じにくくなります。
【夏キャンプ時の飲食品に必須な「保冷ギア」】
夏キャンプには保冷ギアが必須です。
気温が高いときは食材は傷みやすく、食中毒の原因になります。
クーラーボックスだけではなく、中に入れる保冷剤もこだわって選びたいところ。
個人的に夏キャンプ最大の楽しみといえばキンキンに冷えたビール!
ビールだけではなく、キンキンに冷えた飲み物を楽しむためには缶クーラー&タンブラーなども使いこなすのがコツです。
■クーラーボックス・クーラーバッグ
夏の食材管理のかなめがクーラーボックス・クーラーバッグ。
車で移動できるなら、炎天下でも耐えるクーラーボックスの方がおすすめです。
保冷性が高いほど、クーラーボックスは大きくて重くなる傾向がありますが、種類によっては3日経っても中の氷が溶けないモノも!
クーラーバッグは保冷性は劣りますが、コンパクトで持ち運びしやすいというメリットがあります。
もちろん、クーラーバッグでもポイントを押さえれば1泊ぐらいのキャンプなら食材を管理することが可能です。
- クーラーバッグの保冷性を保つ3つのポイント
- 直射日光を当てない
- 地面に直接置かない
- 何度も開け閉めしない
クーラーバッグを使うときは、以上のポイント3つを意識してみてください!
■保冷剤
クーラーボックスの保冷性がいくら高くても、中に保冷剤がなければ食材を管理できません。
夏用でおすすめの保冷剤は、氷点下まで下がるタイプです。
食材を長時間、鮮度を保ったまま管理できます。
保冷剤自体が溶けないように、食材はできるだけ冷えた状態で入れるのをお忘れなく!
■保冷缶ホルダー(缶クーラー)・タンブラー
炎天下の下でキンキンに冷えたビールを飲むのって、なんであんなに気持ちいいんでしょう?
夏キャンプでキンキンに冷えたビールを楽しむには管理クーラーやタンブラーはマストアイテム。
安いモノでもあると無いとでは、飲み物の冷たさが全然違います。
■スタンレー真空グロウラー
「グロウラー」とはビールを持ち運ぶためのボトルです。
そんなグロウラーの中でもキャンパーに人気があるのが「スタンレー真空グロウラー」
ビールはもちろんコーラなどの炭酸の入った飲み物や、広い注ぎ口を活かして氷も持ち運びできる万能ボトルなのです!
1つあれば何かとお世話になると思うので、キャンパーなら持っておいて損はないでしょう。
無骨なデザインも男前でカッコいいですよね♪
夏キャンプで気をつけたい注意点
ここでは「夏キャンプで気をつけたい注意点」を解説。
- 夏キャンプで気をつけたい注意点5つ
- 熱中症
- 日焼け
- 虫刺され
- 食中毒
- 水遊び
【熱中症】
夏キャンプでは熱中症対策は万全に!
ノドの乾きを感じる前に、こまめな水分補給をしましょう。
ちなみにお酒では水分補給になりません。
水やお茶、スポーツドリンクを活用しましょう!
盲点なのが、塩分補給。
汗をかくと塩分が出て、カラダの塩分濃度が下がります。
そこに塩分(ナトリウム)が入っていない水分を補給すると、ますますカラダの塩分濃度が下がり最悪の場合、死亡の恐れも!
対策として、夏キャンプではちょっとしょっぱいくらいの食事を食べたり、塩分タブレットを舐めたりするのがおすすめです。
【日焼け】
紫外線は長袖を着ていても、服を貫通して肌にとどきます。
個人的に日焼け対策は日焼け止めクリーム一択!
スプレータイプだと汗をかくと、どうしても日焼け止め成分が流れてしまいがちです。
自分のお肌に合うクリームの中で、1番強力なモノを使った方が後悔はしないでしょう。
【虫刺され】
虫対策を万全にしても、虫に刺されることは正直あります。
虫刺されには応急処置が大切です。
カラダの中に入った毒液や毒針を吸い出せるポイズンリムーバー。
虫刺され以外の応急処置にも役立つファーストエイドキットも持っていくと安心してキャンプができるでしょう。
【食中毒】
夏は食中毒が増える季節。
生モノは特に傷みやすいので必ずキンキンに冷えたクーラーボックスで管理しましょう!
もしくは、生モノをそもそも持ち込まない。
どうしてもお肉などを使いたいときは、冷凍されたモノを持っていくのがおすすめです。
【水遊び】
水遊びは夏キャンプ、最高のアクティビティ。
その代わり、水遊びには常に事故のリスクがあります。
特に子供って海とか川で遊ぶと、テンションMAX状態になって周りが見えなくなりますよね?
大人がしっかり見守るのも大切ですが、溺れるときは一瞬で溺れます。
万が一のために、救命胴衣的なモノを着せておくなどの対策をしておくのも重要です。
まとめ:用意をしっかりして夏キャンプを思い切り楽しもう
今回は「快適なアウトドア体験を楽しむための、夏キャンプの必需品」を解説しました。
夏は開放的な気分になり、アウトドアを楽しみたくなりますよね?
ただし夏キャンプには、ほかの季節にはない注意点があるのも事実。
幸いにもアイテムなどの用意をしっかりすれば、夏キャンプはだれでも安心に楽しめます。
今回の記事で紹介したアイテムやテクニックを駆使して夏キャンプを最高の思い出にしましょう!