【キャンプ場スタッフ監修】テントやタープをとめるのに必要不可欠なペグ。
形状から材質までさまざまなペグが存在しますが最近特に注目されているのが「チタン製ペグ」の存在。ペグと言えば鍛造ペグを買えば間違いないという風潮の中、チタンペグの軽量性・耐久性・耐食性は他のペグと比べてもぐんを抜いています。
価格の高さからなかなか手が届かないチタン製のペグですが、長く使えることを考えれば購入を考えるのもアリでしょう。
今回はチタンペグの魅力やおすすめのチタンペグを紹介していきます!
いますぐおすすめのチタンペグを知りたい人は、以下のボタンからジャンプしてくださいね!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
ペグの中で1番性能がいいのって鍛造ペグですか?チタン製ペグですか?どれ買えば良いんでしょうか……。
性能の良さについて一概には言えないけれど、価格帯を除いたトータルでいえばチタン製ペグがおすすめだよ!
ただし鍛造ペグ自体も高性能で十分な耐久性があるから、最終的には何に重きを置くかになってくるかな?
今回はチタンペグのメリット・デメリットとあわせておすすめのチタンペグ7選をキャンプ歴10年以上のATSUさんが紹介するから購入の際の参考にしてね♪
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
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本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
チタンペグ?鍛造ペグ?ペグの種類のおさらい
まずはペグについておさらいしましょう。
キャンプで使用するペグ(またはテントステークとも呼ばれます)とは、テントやタープを地面に固定するために使用される小さな釘状のアイテムです。
ペグは目立たないけどキャンプの必需品だね!
ペグは、様々な素材で作られており、ペグは、その形状、製法、材質、それぞれに特徴があります。
【形状・製法】
形状、製法は、ピンペグ、V・U字ペグ、X・Y字ペグ、ネイルペグ、スクリューペグ、鍛造ペグ等があります。
ピングペグは、テントやタープの付属品としてよく目にするペグです。芝生などに適している入門ペグと言えます。
V・U字や、X・Y字ペグは、砂地などの柔らかい地面を広い断面でしっかりととらえてくれます。
ネイルペグは、先端に大きなプラスチックが付いていて、打ち込みやすくなっているのが特徴です。
スクリューペグは、ねじのように、地面にねじこんで使用するペグです。砂場や柔らかい地面でも安定感がありますが、一本一本ねじ込むのはかなり時間がかかります。
【材質】
次に材質です。チタンペグ、プラペグ、スチールペグ、アルミペグと、様々な材質で作られているペグですが、それぞれに適した場所があり、用途にあわせて選ぶことが大切です。
プラペグや、アルミペグなどは、軽量で安価ですが、硬い地面では歯が立ちません。
スチールペグは、チタンペグには及びませんが、比較的強度のあるペグです。強度もありながら、コストパフォーマンスも求めることができるのがスチールペグです。
チタンペグを選ぶメリット・デメリットとは?
ひと昔前までは、最強ペグといったら鋳造ペグ一択でしたが、チタンペグの登場で鋳造ペグのトップの座も揺るぎ始めています。
鋳造ペグは、どんな硬い地面でもガンガン打ち込める強度は抜群なのですが、やはり重さは気になる所。
バックパックキャンプなどでは、その重量が肩にずしんとのしかかってきます。
チタンペグは、鋳造ペグに負けない強度を持ちながら重さはその半分から3分の1にもなります。
そんな最強のチタンペグですが、もちろんメリット・デメリットもあります。
【チタンペグのメリット】
■強度があるのに軽い
チタンペグの一番のメリット、それは、強度がありながら軽いことです。
同じ長さの鋳造ペグと比べると、なんと重さは半分以下!
キャンプでは、テント用、タープ用と、何本もペグを持っていくことになるので、トータルの重さが大きく変わってきます。
アルミなど、軽いペグは他にもたくさんありますが、軽いとどうしても強度は弱くなります。
その点チタンペグは、強度は鋳造ペグに劣ることないのに軽い、最強のペグと言えます。
■サビに強い
2つ目のメリットは、錆びにくいこと。鋳造などの鉄製ペグは、錆止め加工が施されているものでも、やはり長年使っていると、加工も剥がれ、錆びてきてしまいます。
チタンはサビに強いので、地面から抜いてさっと土を落とすだけでそのまま収納しても錆びてくることはありません。
■アレルギー反応を起こしにくい
チタンは、医療機器に使われるほど、アレルギー反応を起こしにくい素材です。
肌が弱い場合は、鉄製のペグだと金属アレルギーを起こしてしまう可能性がありますが、チタン製なら安心ですね。
【チタンペグのデメリット】
■価格が高い
チタンペグの唯一のデメリットは、価格が高いということでしょう。
しかし、チタンペグは強度が高く劣化も少ないため、長く使い続けられます。何度も買い替える必要がないので、長い目でみればコストパフォーマンスには優れていると言えます。
しかし、紛失した時のダメージは大きなものになってしまいます。
チタンペグの購入時にチェックしたいポイント
チタンペグは、高価なものです。一度購入したら長く使いたいもの。
購入したものの、やっぱり使いにくいな……という失敗はしたくないですよね。
長さや形状も様々な種類があります。
チタンペグを選ぶ際、どのような所をチェックして購入すればよいかをご説明します。
【用途にあわせて長さを選ぼう】
ペグは長さ15cm程のものから、長いもので40cmほどのものまであります。
用途に合わせて長さを選ぶようにしましょう
■15cm~20cm
ソロキャンプや山岳用などの、コンパクトなテントで、硬い地面や締りのある土の地面の時は20cm以下のペグでも十分です。
しかし、コンパクトなテントでも、風が強い時は、20cm以下のペグだと少し心もとないかもしれせん。
■20㎝~30㎝
オールマイティに使える長さのペグです。
大型テントやタープでもしっかり支えることができる長さで、砂利や砂地が多かったり、多少柔らかい地面でも対応可能。
どの長さを購入するか迷った時は、30cmをまずは購入すると、どんな時でもほとんど使えるでしょう。
■40㎝以上
ぬかるんだ地面や砂浜、かなりの大型タープの場合は40cmあると非常に安心です。
風が強い時でも、抜けにくいです。
しかし、地面が硬い場合は、打ち込むのにかなり時間と労力がかかってしまうので、全てを40cmで揃えると、ペグダウンだけで非常に疲れてしまいます。
【自分が使いやすいペグの形状にしよう】
ペグの形状は、地面の状態にあわせて変更するのがベストです。
通常のキャンプ場の地面であれば、オーソドックスな丸型のペグが最適です。
砂場などの地面との摩擦が少ない場所であれば、U字、V字ペグが適しています。
U字、V字ペグよりもさらに安定性のあるX字、Y字ペグであれば、風の強いビーチなどでも安定してテントを立てることができます。
どちらも、丸形のペグよりは収納する時に嵩張ってしまいますが、比較的U字、V字ペグのほうが、重ねて収納できるのでコンパクトに収まります。
【反射材ロープつきならペグの状態をチェックしやすい】
反射材ロープつきなら、ペグを打ち込んでいる場所が一目でわかります。
キャンプ場では夜間は非常に暗くなり、足元が見えにくくなります。ペグダウンしている場所が反射材ロープで目印になると、ロープに躓いて転倒するという事故も防げるでしょう。
また、撤収時も、反射材ロープがあることで、ペグの抜き忘れを防いでくれます。
チタンペグは高価なものなので、一本でも失くしてしまった時の絶望感を考えると、反射材ロープつきのペグにしておくことをおすすめします。
有野実苑スタッフおすすめチタンペグ7選
【Boundless Voyage チタンペグ】
「Boundless Voyage」は、アウトドアキャンプ用品、特にチタン製キャンプ用品に特化したブランドです。
反射材入りロープも一本一本についているので、紛失のリスクも減らすことが出来ます。
20/24/30/35/40cmとサイズ展開も豊富。
・材質:チタン合金
・サイズ:200mm(長さ)x 7mm(直径)
・重量:約38.5g/本
【Soomloom ペグ チタン製】
比較的安価で手に入るチタンペグです。
収納袋、反射材入りゴムロープつきなので、他のチタン製ペグと比べるとコストパフォーマンスに優れています。
ペグの長さが20cm/24cm/30cm/35cm/40cmの5サイズ展開。
・材質:チタン合金
・サイズ:200mm(長さ)x 7mm(直径)
・重量:40g/本
【Boundless Voyage テントペグ 16.5cm】
一本約6gと、超軽量のチタン製ピンペグです。
山地キャンプや、バックパックキャンプには最適。
長さが短いので、ソロテントには相性抜群ですね。
・材質:チタン合金
・サイズ:165㎜(長さ) x 3㎜(直径)
・重量:6g/本
【エリッゼ(ELLISSE) 鍛造 64チタンペグ 20cm】
日本製64チタンの材料で日本国内で製造しているチタンペグです。
64チタンは、チタン合金の中でも代表格と言えるものです。純チタンと比べ、加工が難しい分、非常に強度が高くなっています。
少々値段は張りますが、日本製の64チタン合金をお探しの方にはおすすめです。
専用の引抜き工具がありますが、ガイロープをつけておくと引き抜きやすいですよ。
・材質:64チタン合金
・サイズ:200mm(長さ)×7.8㎜ (直径)
・重量:3.98g
【TITAN MANIA(チタンマニア) ペグ チタン製 16cm】
TITAN MANIA(チタンマニア)は、アウトドア製品を中心とした、チタン製品専門店。「本物のこだわりの逸品」を追及した日本のブランドです。
ペグのヘッド部分が丸くなっているため地面に打ち込みやすく、オレンジ色のペグロープは視認性の高いのでつまづきの対策にも!
チタンマニアはV字型やY字型も人気。
収納袋付で、コストパフォーマンスも良いチタンペグです。
・材質:チタン合金
・サイズ:200㎜(長さ)×7㎜(幅)
・重量:38g/本
【FIELDOOR チタンペグ】
24cmは、オールマイティに使用できる長さのペグです。(30cmもあり。)
フックがヘッドの先端の位置にきており、ヘッド部分の面積が大きくなっています。そのためハンマーがしっかり当たるので、打ち込みやすく力が伝わりやすい構造になっています。
・材質:チタン合金
・サイズ:240㎜(長さ)×8㎜(直径)※ヘッド部分は28㎜
・重量:55g
【Eono(イオーノ)ステーク 64チタン合金製】
Amazonブランドのイオーノ。こちらも長さ25cmでオールマイティに使用できる長さのペグです。25cmで重量50gなので、かなり軽量になっています。
反射材入りロープが付いていて、付属の収納袋もあり、コストパフォーマンスには優れています。
・材質:チタン合金
・サイズ:250㎜(長さ)×7.5mm(直径)
・重量:50g
チタンペグの打ち方のコツ
ペグを地面に打ち込む事をペグダウンと言います。
チタンペグに限らず全てのペグに言えますが、正しいペグダウンを身に付けることで、テントやタープがしっかり地面に固定されます。
【ペグの打ち方のコツ】
- ペグの角度はペグとロープが60〜90度くらいを意識する
- テントとは逆の方向に打ち込む
- ペグに対してまっすぐの向きで打ち込む
- 3〜4cm頭が見えるくらいまで打つ
ペグを打つ前に、地面が石や根っこがないことを確認してね!
詳しくは下記の記事で解説しているので参考にしてみてくださいね!
まとめ:お気に入りのチタンペグを見つけて長く使っていこう
テントやタープに付属しているペグはだんだん使いづらくなってくる……これは、キャンプを始めてしばらくすると、誰もが通る道だと思います。
ペグは、目立つギアではありませんが、縁の下の力持ち。ペグがしっかりしていないと、どんなに良いテントやタープでも、その力を発揮することは出来ません。
最強のチタンペグが、これから楽しいキャンプライフを送っていくあなたにとって、無くてはならない相棒になってくれることでしょう。