【キャンプ場スタッフ監修】キャンプは自然の中でのアウトドア体験を楽しむことができ、家族や友人との思い出作りにも最適ですよね。
そのため、いざキャンプへいくとなると必要な荷物が多くて、車にどう積んだらいいのか困ってしまうことも。テントや人数分のマットにシュラフ、焚き火台、BBQグリル、テーブル、チェア、クーラーボックスや調理器具、その他もろもろ全部をなんとか収納しても最低限の大きさは変わりません。
今回はベテランキャンパーの沖野隆さんが、車の積載時のコツや、車内の収納面をどう有効活用するか、追加で購入できる収納アイテムなど、上手な荷物の積み方のアイデアなどを紹介していきます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプに行く際の車の積載についてくわしく知りたいんですが、荷物はどんな感じで持っていくのがおすすめですか?
まかせて!荷物は使うシーンやセクションごとにまとめて分けておくと、とりだす時が楽だよ!他にもできるだけコンパクトにしたり、収納ボックスやバッグなどを使ってわかりやすく持ってくのがおすすめ♪車にとりつけるタイプの収納アイテムもあるよ。
今回はそんな収納アイテムから、キャンプの荷物の運び方や車への積載方法などを年間40泊以上のガチキャンパーの筆者がまとめて紹介しますね!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
行きも帰りも考えた車の積載は全キャンパーの悩みの種
多くのキャンパーを悩ますキャンプ道具の積載問題。
行きは積めたのに帰りには積めない、そんな経験はないでしょうか?
キャンプを続けてるとギアを買い続け積荷が増えるので、一向に積載問題は解決しません。ただでさえキャンプの設営・撤収は手間がかかるため、積載にストレスは感じたくないものです。
そこで今回は、少しでも負担が減り快適なキャンプができるための、積載のコツを年間40泊から50泊はしているガチキャンパーの沖野隆が紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください!
キャンプ初心者必見!基本のキャンプ道具「荷物量」の目安
積載の前に、把握しておくべきことが2つあります。
以下2点をチェックしましょう。
チェックその1:キャンプの荷物量の目安
キャンプでは、テント・寝具・テーブル・チェア・調理器具・クーラーボックス・焚き火道具・照明器具など、必要最低限なものだけでもこれだけ必要です。
上の写真は、2月に、ソロキャンプをした際の持ち物の量です。寒いので防寒対策のためどうしても荷物は増えました。
もちろん、人数が増えれば、テントが大きくなり寝具やチェアの数も増えます。
意外と不要なものも持っていきがちなので、本当に必要か積載前に確認しましょう。
また、細かいギアはなるべくひとつにまとめるなど、荷造りも大切です。
無駄なスペースができないよう、ギアはスタッキングできるかどうかで選ぶのもコツの一つ!
チェックその2:車の積載量
積載量は車種によって変わりますが、乗車人数によっても大きく変わってきます。
ソロやデュオでのキャンプなら1人〜2人なので運転席と助手席だけで済みます。
その場合は後部座席も積載に使えますが、ファミリーキャンプとなると後部座席も座るために必要になります。荷物を積めきれず、お母さんや子供たちが膝の上に抱える……そんな光景を目にすることもしばしば。
キャンプの人数と車の積載量のバランスを考えましょう。
ベテランキャンパー監修!キャンプの積載のコツ
それでは、積載のコツを見ていきましょう。
車種により、多少積載方法は変わるかもしれませんが、基本は同じ。これさえ覚えておけば積載はもちろん、荷造りにも活かせますよ。
【①形の変わらないハード系のギアを先に積む】
最初に、ハードコンテナなど変形しない収まりがいいギアを積みましょう。
コンテナは上に物を置いても安定するだけでなく耐荷重にも優れているので、この後の積載が楽になります。
逆に、下ろす際には最後になるため、キャンプ場に着いてすぐに使うものは入れないようにしましょう。
【②重いギアは下のほうに】
重いギアはなるべく下に入れましょう。
重いギアを上に乗せると不安定なだけでなく、下の荷物を押しつぶす恐れがあります。
キャンプ場への道は山道が多く車が揺れるので、重いギアを下に乗せ積載の重心を下げれば、安定して動きにくくなるでしょう。
ハードコンテナの中に重たいギアをテトリスのように入れておくのもいいね!
【③細かい荷物はボックスなどの収納にまとめていれる】
荷造りの際には、細かい荷物をボックスなどの収納にまとめれば、積載が楽なだけでなくキャンプ場での持ち運びにも便利です。
また、調理器具や照明器具などジャンル別に分けて収納しておけば、探しやすく使い勝手も良くなります。
■スノーピーク(snow peak)ファニチャー シェルフコンテナ
■トラスト(Trust) THOR LARGE TOTES with LID 53L
【④デッドスペースは最小限に】
できれば、デッドスペースは最小限にしたいところです。
隙間となるデッドスペースが多いと、積荷が動き破損の危険性があります。
キャンプ場に着いてすぐに使いたいグランドシートやレインウェアなど、隙間になるべく柔らかい物を入れてデッドスペースをなくしましょう。
【⑤縦置きと横置きを使い分ける】
フィールドラックや折りたたみチェアなど薄いギアは、隙間に縦置きで入れるのがベスト。
隙間がない場合は横置きでもいいですが、あまりたくさん積み重ねるのはおすすめできません。ギアに負担がかかるだけでなく、積み下ろしも大変です。
ギアの耐久性も考えながら、縦置き横置きを使い分けましょう。
テトリスみたいだね!
【⑥バックミラーが確認できる積載を】
運転の妨げとなるため、バックミラーで後方が確認できる積載を心がけましょう。
ついつい目一杯積み込みがちですが、やはり安全にドライブするためにも注意が必要です。
ただ、最近はドライブレコーダーと一体になった後方が確認できる電子インナーミラーがあるので、こちらを使えばマックスまで積み込んでもオッケー。
コスパの良い商品もあるようなので、筆者も電子ミラーの購入を検討中です。
■AX2V ドライブレコーダー ミラー型
車に後付け?追加でつくれる収納スペースのアイディア
どれだけ上手に積載しても、キャンプの荷物の量次第では積み切れないことがあるもの。そんなときは、自分でカスタムして車内スペースを有効活用するのもひとつの手です。
ここでは、比較的簡単にできるカスタマイズ方法を紹介します。
【天井ネットにすぐに使うものやまとめておきたいものをイン】
意外と見落としがちな天井部分のスペース。ルーフネットを使えば、空いた天井スペースをフル活用できます。
重いものは乗せれませんが、グランドシートやレジャーマット、布団や枕など嵩張るものを入れればスペースにかなり余裕ができるでしょう。
■StoreBao ダブルレイヤーネットポケット
■MK&JAMT ルーフネット
【イレクターパイプや木材で収納スペースをDIY】
イレクターパイプや木材で、荷台をDIYするのもおすすめです。
イレクターパイプとは、パイプとジョイントパーツを自由に組み合わせることができ、積載スペースの広さやコンテナの大きさに合わせてお好みサイズの棚を作れます。
釘やネジを使わないため、気軽にできるのもうれしいポイントです。
【インテリアバーで車内収納をカスタマイズ】
インテリアバーは、天井部分につける車用のつっぱり棒です。バーが伸縮するので、車の幅に関係なく手軽に使えるのが魅力。
インテリアバーを何本か使えば、収納しにくい細長いもの(折り畳みチェアやマットなど)も積載できます。
さらに、ネットを使いカスタムすれば、さきほどのルーフネットより重いギアも乗せることが可能です。
フックを使えばそのままランタンなんかも引っ掛けておけるね!
■cretom(クレトム) インテリアバー
【キャンプテーブルを収納時のラックに活用】
耐荷重に優れたキャンプテーブルを、収納ラックとして活用するのもひとつの手です。
テーブル下だけでなくテーブルの上にも重いギアを置けるので、積載スペースがぐっと広がります。
テーブルだけでなくラックとしても使えるこちらのキャンプテーブル、おすすめです。
■キャンパーズコレクション 山善 メッシュテーブル
■DOD(ディーオーディー) グッドラックテーブル
【ルーフキャリア・ヒッチキャリアで車外に収納スペースをつくる】
どうしても車内だけでは積載スペースを確保できなけば、車外に収納スペースをつくりましょう。
車のルーフに付ける「ルーフキャリア」や、車の後ろに付ける「ヒッチキャリア」を使えば、積載能力は格段に上がります。
車外の積載も考えてる方は、要チェックです。
まとめ:積載がストレスにならないようにシンプルでわかりやすい収納を心がけよう
積載だけは、何度キャンプに行っても正解が見つかりませんよね。
なので、キャンプギアを買う際にも「どうやって積もうか」「どのコンテナに収納しようか」、そんなことを考えながら楽しむのが一番かもしれません。
積載が上手になると、少しだけキャンプが上達した気になれます。キャンプを快適にするためにも、積載上手を目指しましょう。