土曜日, 5月 4, 2024
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ハクキンカイロの使い方や魅力を徹底レビュー!エコで暖かいレトロなカイロを使ってみよう

※本記事には一部プロモーションが含まれます

【キャンプ場スタッフ監修】どこか懐かしいレトロなパッケージのハクキンカイロ。
約100年前に発売され、戦前から日本人の暖をとってきた使い捨てないエコなオイル式カイロ「ハクキンカイロ」はアウトドア好きなキャンパーの間でも人気なアイテム。

今回はそんなハクキンカイロ愛用者のベテランキャンパーHITOMI夫婦に魅力や使い方を徹底的に教えてもらいました!

こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!

ハクキンカイロっていう使い捨てないエコなカイロがあると知りました!今年の冬キャンプにはハクキンカイロデビューしたいと思うんですが、日常使いもできるんですか?使い方もなんだか難しそうで、危険性もあるのか心配です。色々教えてください!

まかせて!「ハクキンカイロ」良いアイテムチョイスしたね。火口は消耗品だから買い換えないといけないんだけど、本体は繰り返し使えてとってもエコで暖かい!使い方も簡単で、僕の知り合いは10年、20年愛用しているという人もいるくらいだよ。今回はそんなハクキンカイロの使い方や魅力を愛用キャンパーのHITOMI夫妻に紹介してもらったよ♪

【有野実苑オートキャンプ場】

有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。

有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/

※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。

目次リスト

環境に優しくレトロなデザインハクキンカイロ(白金懐炉)とは?魅力も力説

Photo by HITOMI(Arizineライター)

11月を目前に冷えこむ日が多くなり、冬キャンプシーズンにはいってきましたね!

虫の心配がなく、澄んだ空気で星空がキレイに見えたりと、魅力いっぱいの季節ではありますが、なかなかあの寒さに慣れないという方も多いのではないでしょうか。

そんな真冬のアウトドアで大活躍まちがいなしのアイテム「ハクキンカイロ」をご存じですか?

ハクキンカイロは1923年に日本で発明され、もうすぐ誕生100年になるオイル式レトロカイロ。

昔から仕組みと形がほとんど変わらぬまま多くの人に愛され続けるロングセラーアイテムで、最近ではそのレトロ感が逆にお洒落!と新しく取り入れるキャンパーも増えてきている今話題のエコなカイロです。

テント設置中など、寒い中動き回る必要がある冬キャンプで携帯できるのはとても便利!

これがあれば、冬のアウトドアでも安心して楽しめるその魅力を紹介していきます。

魅力①エコで環境に優しい

ハクキンカイロは使い捨てカイロとは違い、ベンジンという燃料を少量入れることで繰り返し使えることが可能なエコカイロ。

本体の中から気化したベンジンが、火口にあるプラチナ触媒と化学反応を起こし、「炭酸ガスと水」に分解されるときに発生する熱を利用したカイロなので、ゴミも出ない、とてもクリーンで環境に優しいアイテムです!

SDGsが話題にあがる昨今、この省エネな発熱システムと安全性が再注目され、現在では日本にとどまらず海外での愛用者も増えています。

これが100年も前から使われているなんて、本当にすごいですよね。

魅力②温かくて低燃費

ハクキンカイロのすごいところは、外気がどんなに寒くても安定した熱量を発してくれるところ。

使い捨てカイロは、あまりにも外が寒いと発する酸化熱の方が負けてしまい役に立たなくなることがありますが、それに比べハクキンカイロは、南極観測隊がマイナス80℃の南極でも使用できていたくらい発熱の安定感が抜群!

しかもその熱量は使い捨てカイロの約13倍にもなるといわれており、寒冷地や冬キャンプでその威力を発揮してくれます。

そして、安定した発熱量にもかかわらず省エネで、スタンダードサイズでもわずか25ccの燃料で約24時間使えます。

普通のハクキンカイロ専用ベンジンが500mlなので、単純計算しても1本で480時間ポカポカが続くという低燃費さです。

筆者が愛用しているのは、最大時間18時間のハクキンカイロmini。
この時期すでに朝晩0度になる屋外で使用してみたところ、Maxを超える約20時間温かさが残っていました!

魅力③保温時間が長く調節も可能

使用するサイズにより、温かさが18時間から30時間と長時間キープできるのがメリットのハクキンカイロですが、燃料のベンジンの量を調節することにより、その使用時間をある程度カスタマイズできるところも魅力の一つです。

例えばスタンダードサイズの場合、最大使用時間がベンジン2カップで24時間なので、半分の1カップだけ注入して12時間だけ温まろう!というやり方ができます。

基本的に、一度使い始めたら途中で止めることができないため、始めに使う時間を調節できるのはエコで使いやすいですね!

魅力④シンプル構造だから長寿命

メンテナンスのための交換部品が全て揃っており、このシンプルな構造だからこそ、何か不具合が生じたときにすぐ直すということが可能です。

手を加えながら長く愛用するその使い方、カッコいいとおもいませんか?

火口は消耗品になり、使用回数により1〜2シーズンごとの交換が推奨されています。

本体の購入費や燃料費もかかりますが、長く使用することを考えるととても経済的ですよね。

魅力⑤見た目が美しい

Photo by HITOMI(Arizineライター)

本体は高級感のある真鍮製、程よい厚みと角が丸いフォルムがとても美しい見た目になっています。

そして、ピーコックといわれる通り、フタの側面にクジャクの美しい羽模様をかたどった穴がパンチングされており、これが通気孔の役割を担っています。

この模様、デザインがキレイだからというわけではなく、その位置などが念入りに計算されており、熱の温度や保温時間などに影響するのだとか。

見た目と機能があわせもつ美しさがますますハクキンカイロの魅力を引き立ててます!

ハクキンカイロの種類

Photo by HITOMI(Arizineライター)

ハクキンカイロはサイズ別にみてミニ、スタンダード、ジャイアントの3種類。

大きさに比例し、温かさの持続可能時間も変わるので、ご自身の用途に応じてチョイスするのがおすすめです。

ハクキンカイロ mini

出典:ハクキンカイロ株式会社

筆者が愛用中のサイズミニ。

手の中やポケットにすっぽり収まる使いやすいサイズです。

【詳細】

・サイズ:58×87×13.5(mm)

・最大持続時間:約18時間

・付属品:カイロ本体、計量カップ、フリース袋、説明書

・定価:3,850円

ハクキンカイロ STANDARD

出典:ハクキンカイロ株式会社

一番人気のスタンダードサイズは、2012年グッドデザイン賞・ロングライフデザイン賞を受賞。

また、公式からのみ購入できる「ハクキンカイロSTANDARDスノーホワイト」という商品もあります。

出典:ハクキンカイロ株式会社

通常ハクキンカイロに付属するフリース袋は黒色ですが、こちらスノーホワイトは白色の袋がついてくるというもの。

ちょっとした違いではありますが、常に袋に入れて使用するアイテムなので、ファッションの一部として色にまでこだわるのも素敵ですね。

【詳細】

・サイズ:68×101×15(mm)

・最大持続時間:約24時間

・付属品:カイロ本体、計量カップ、フリース袋、説明書

・定価:4,378円

【ハクキンカイロ PEACOCK GIANT】

出典:ハクキンカイロ株式会社

ハクキンカイロ PEACOCK GIANTは、日本国内では公式サイトからのみ購入可能。

【詳細】

・サイズ:70×110×20(mm)

・最大持続時間:約30時間

・付属品:カイロ本体、計量カップ、フリース袋、説明書

・定価:6,000円

ZIPPOハンディウォーマーとそっくり!

出典:Amazon

ZIPPOから出ている「ZIPPOハンディウォーマー」が、ハクキンカイロとフォルムがそっくりで、どう違うのと思っている人もいると思います。

以前はハクキンカイロ株式会社のOEM製品だったため、本体や袋のデザインや作りが似ていました。
火口の形までそっくりなハンディウォーマーは日本製(品番:‎ZHW-15)で、2010年から海外生産(台湾)に切り替わり、台湾製はタンクや火口の作りなどが変更になりました。

そっくりなのは旧モデル、日本製のZHW-15のハンディウォーマーなんだね!

そして台湾製の火口(ZIPPOではバーナーと呼ぶ)は日本製のハンディウォーマー(ZHW-15)のバーナーと互換性はないのでご注意ください!

旧モデルには旧モデル用の火口(バーナー)品番ZHW-JHGを、新モデルには新モデル用の火口(バーナー)品番44003を合わせてくださいね。

ハクキンカイロの火口と日本製のハンディウォーマーには互換性はあると言われていますが、正常に動作するかは別の話。きちんとそれぞれの純正品を購入しましょうね!

出典:Amazon

ZIPPOの刻印がかっこいい!
新モデルの台湾製ハンディウォーマーはマットなブラックや、ポップなオレンジなどカラーバリエーションがあり、かっこよさやさまざまなバリエーションを求めるならこちらがおすすめです。

ハクキンカイロの燃料(ベンジン)は安全?本体が燃えるの?

Photo by HITOMI(Arizineライター)

ハクキンカイロの燃料となる「ベンジン」は非常に引火しやすい可燃性の液体です。

分かりやすくいうとガソリンの一種に分類されるため、扱い方次第では危険物にあたります。
ですので、カイロ本体へ注入する際は、周囲に火気がないか確認した上で慎重に作業し、もしこぼれてしまった場合は、必ずふき取るようにしましょう。

万一そこに引火してしまうと、一瞬にして炎が燃え広がり、大変危険です。

と、ここまで説明すると大変危ないもの&ハクキンカイロが燃えてしまうんじゃないかと勘違いされやすいのですが、ベンジンがカイロ内で燃えてカイロを熱くさせている訳ではないんです。

え?じゃあ、どうやってハクキンカイロから熱を発しているんですか?

【ハクキンカイロが暖かくなる仕組み】

暖かくなる仕組みはとてもシンプル。

カイロ内の中綿に染み込ませたベンジン(燃料)が気化する際、火口にあるプラチナ触媒と触れることで化学反応(酸化)を起こし、炭酸ガスと水に分解されます。

その化学反応が起こる際に発せられる酸化熱をカイロとして利用する仕組みです。

カイロ内で炎が出ているわけではないので、使い方さえきちんと守れれば、カイロ自体は安心安全です。

ハクキンベンジンはどこで買える?専用じゃなくても良い?

ハクキンカイロ専用ベンジンの購入場所で一番手っ取り早いのは、Amazonなどのネット購入です。

その他にも、ドラックストアやホームセンターに置いてあることもありますが、時期や流行に影響され見つからないことが多いので、その場合は取り寄せをお願いしましょう。

ちなみに、今まで主流であった、おじさんの顔が描かれたハクキンカイロ専用ベンジン(通称おじさんベンジン)の生産は2017年8月で終了し、現在はNTベンジンとエビスベンジンの2種類がハクキンカイロ専用ベンジンとして販売されています。

純正のものと成分も使い心地も変わらないので安心ですね!

ハクキンカイロ専用ではない、他社製品のカイロ用ベンジンも使用可能ではありますが、物によっては不純物が含まれていたり、火付きが悪く通常よりプラチナ触媒の劣化が早まったり、持続時間が短いなどの不具合が生じるリスクがあるといわれています。

公式からの推奨はされていないため、取り扱う際は、あくまでも自己責任で行いましょう。

ちなみに、染み抜き用ベンジンとはまた別物です。
不純物が入っているため、カイロが機能しない可能性があるので絶対に使わないようにしましょう。

使うなら絶対にカイロ用のベンジンを!

■ベンジンを小分けにして持ち運びたい場合は

出典:Amazon

キャンプにハクキンカイロを持って行くときにベンジンのボトルのままだと結構かさばります。

そこで小分けにできるオイルボトルや金属製スキットルなどを活用するのがおすすめです。

プラスチックボトルだと溶けてしまう可能性があるので、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)がおすすめ。

ハクキンカイロの使い方

Photo by HITOMI(Arizineライター)

一見、難しいと思われがちなハクキンカイロですが、使い方はとても簡単!

準備もシンプルで、本体とは別にベンジンと熱を加えるためのライターやマッチがあればOKです。

慣れるまでの間、初心者の方はベンジンの取り扱いや、熱の入れ方に戸惑うかもしれませんが、焦らずゆっくり行えば大丈夫。

これから紹介する手順を参考に、ハクキンカイロデビューしてみましょう!

手順1:火口を外す

Photo by HITOMI(Arizineライター)

火口(ほくち)をタンク本体から取り外します。

最初はすこし固く感じるかもしれませんが、コツを掴めばすぐに取れます。

Photo by HITOMI(Arizineライター)

火口とその中にある灰色じゃもじゃの「プラチナ触媒」はハクキンカイロの命です!

繊細なので、絶対に直接触れぬよう、金属部分を持って外すようにしましょう。

手順2:燃料(ベンジン)を入れる

Photo by HITOMI(Arizineライター)

火口を外した本体部分にベンジン軽量カップを差し込み、ベンジンを注入していきます。

ベンジンは引火しやすい燃料になるため、取り扱う際の火気は厳禁です!

Photo by HITOMI(Arizineライター)

ちなみに、付属の専用カップの上の線が1カップ、下の線が0.5カップとなり、

0.5カップで6時間、1カップで約12時間、2カップで約24時間もつといわれています。

ハクキンカイロ公式から発表されているサイズ別の最大用量と利用時間は、下記の表のとおりです。

お手持ちのハクキンカイロのサイズや使用時間に応じて量を調整してみてくださいね!

タイプ最大用量最大持続時間
ミニ1.5カップ18時間
スタンダード2カップ24時間
ジャイアント4カップ30時間
Photo by HITOMI(Arizineライター)

軽量カップから本体への注ぎ口は、90度回転させることで開け閉めできる仕組みになっています。

閉まっている向きのまま差し込み、専用カップの目盛を参考にベンジンを適量入れたのち軽量カップ自体を90度ひねり、本体にベンジンを流し込んでいきましょう。

この時に傾いてベンジンがこぼれないよう、しっかり本体とカップを押さえて回すのがポイントです。

手順3:余分なベンジンを出す

Photo by HITOMI(Arizineライター)

特にベンジンを最大用量まで入れたときには、本体を逆さにし、お腹部分を3回ほど押して余分なベンジンを出す作業をしてください。

これをやらずに本体の燃料が多いまま使用してしまうと、うまく触媒反応が起こらず温まらない原因となります。

それに加え、プラチナ触媒部分から炎が上がってしまったり、煤で汚れたり、寿命前にもかかわらず火口を交換しなければいけなくなる可能性も。

不具合を起こさず長く良い状態で使用するためにも、この作業は省かないようにしましょう!

手順4:火口を戻し、熱を加える

Photo by HITOMI(Arizineライター)

火口をはめ込み、3〜5秒ほど火をV字部分のプラチナ触媒に近づけます。

熱を加えることで温度を上げ触媒反応を起こすための過程なので、燃やす(着火させる)わけではありません。

あまりにも長く火であぶってしまうと、プラチナ触媒が汚れてしまい、反応が起こりにくくなってしまうので要注意!

また、カイロを逆さにして火に近づけるのも触媒がすぐに使い物にならなくなってしまうためNGです。

きちんと反応しているか確認したい場合は、火口がほのかに赤くなっているかを見たり(周囲が暗いとき限定)、フタの角を火口に当てた時に蒸気でフタが曇るかでチェックできるので、試してみてくださいね。

手順5:フタを閉めてケースに入れる

Photo by HITOMI(Arizineライター)

最後にフタをするとすぐ温かくなってきます。

15分もすれば、素手では持てないくらい熱くなるので、低温やけど防止のためにも必ずケースに入れて使用してください。

反応が始まってしまえばカイロ自体横向きにして使用しても問題ありません。
ズボンのポケットに忍ばせて動き回っても大丈夫!

付属のフリースケースとは別に、屋外作業をするときに便利なベルト型のケース等もあります。
ハクキンカイロを入れそのまま腰やお腹に巻いて使用できるため、両手があくのがいいですね♪

真冬のアウトドアや屋外でのお仕事で使いたい方には特におすすめです!

ハクキンカイロを使う際の注意点!

ハクキンカイロはかなり熱くなるので「熱=火災のリスク」を想像する方も多いと思いますが、使用方法を正しく守れば、火災の心配がない安全なカイロです。

繰り返しになりますが、実際カイロの中を燃やして温めているわけではありません。

前述したように、気化したベンジンとプラチナ触媒との酸化反応での熱を利用したアイテムなので、カイロ自体は安心安全ですが、準備をする際にどうしても火や燃料を扱うので、そのときは注意してくださいね。

準備段階での危険性から、カイロ使用に付随する注意ポイントをまとめてみました。

低温火傷

ハクキンカイロを使う上でやりがちな失敗が「低温火傷」です。

これは、自身の体温より温度が高いもの(40度以上)に長い時間触れ続けることにより、気づいた時には皮膚の表面だけではなく、深部にまでダメージをうけてる火傷のこと。

時間をかけて進行している分、普通の火傷よりもタチが悪く、最悪、皮下組織が壊死してしまうこともあります。

受傷する目安としていわれているのが、肌に触れている部分の温度が60℃で1分、50℃で3分、42度で6時間。

ハクキンカイロに限らず、日常でよく使う湯たんぽや床暖房などでも低温火傷になるリスクがあるので注意が必要です。

温度によるけど、意外と短い時間で低温火傷しちゃいます。特にお子さんやご年配の方は症状が出やすいから気を付けて!

低温火傷を回避するのは簡単です。

ハクキンカイロを常に付属のフリース袋に入れ、カイロ本体と肌を直接触れさせないようにしたり、それでも熱いと感じる場合は、その上から更にハンカチなどで巻いて使用するようにしましょう。

そして、たまにカイロを当てる位置を変えるようにし、体の同じ部分を長時間温めないように工夫することで防止できます。

ベンジン(燃料)の取り扱い

燃料となる「ベンジン」は非常に引火しやすい可燃性の液体。

カイロの本体に注入するときには、必ず周囲に火気がないか確認した上で行うようにしてください。

また、もし注入カップからあふれたり、こぼれたりした場合はしっかりふき取るようにしましょう。

火口に火を近づけた際、もし少しでも外にこぼれたベンジンが残っていると、あっという間に引火し火災につながってしまうかもしれません。

ベンジンは多少匂いもあるから、私はいつも外の風通しの良いところで注入をするようにしているよ。

火口をあぶる為のライター(マッチなど)の取り扱い

上記と同様、ハクキンカイロの準備では、触媒の温度を上げるために火を近づける必要があるのでライターやマッチが必須です。

言わずもがなですが、火の取り扱いには十分注意してください。

燃料の入れすぎはNG

ハクキンカイロの使い方の説明でも少し触れましたが、最大用量を守らずに燃料を多く入れすぎてしまうと、プラチナ触媒に火を近づけた時に火口から炎があがってしまったり、触媒反応が上手く起こらず、カイロが温まらなくなるトラブルの原因になります。

燃え上がってしまうと非常に危険なうえに、火口も一発でダメになり、交換しなければいけなくなります。

良いコンディションで長く愛用するためにも、注入するときは必ず専用カップで計り、正しく使うようにしましょう。

飛行機への持ち運びは禁止

意外と見落としがちですが、ハクキンカイロは燃料が「引火性液体の危険物」にあたるため、飛行機への持ち込みはできません。

「すごく温かいから、真冬の北海道旅行に持っていこう!」なんてことができないわけです。

燃料の入っていない【未使用品に限り持ち込める】という話も聞きますが、どうしても機内に持ち込みたい場合は、念のため事前に各航空会社に問い合わせすることをおすすめします。

燃料の匂いが気になることも

べンジンは、気化したときに匂いを発します。

危険性はありませんが、その独特な石油系の臭い(ベンジン臭)が苦手な方だと、ハクキンカイロを使い続けるのが辛くなってしまうかもしれません。

特に香りに敏感で不安な方は、よく検討してからの購入がいいかもしれませんね。

筆者は全く気にならなニオイでしたが、これは人によりけりだと思います。

ハクキンカイロQ&A

アナログなカイロだからこそ、使えば使うほど疑問がでてくるものです。

ということで、よくある疑問をまとめたので、参考にしてみてくださいね!

Q:ハクキンカイロが超ぬるいです。なぜ?

正しい使い方で準備しているにもかかわらず、カイロ自体が温まらない場合は火口の劣化で寿命を迎えた可能性が高いです。

メーカー推奨の火口の交換時期は1~2シーズンなので、新しいものに付け替えて試してみましょう。

それでも上手く温まらないようなら、中綿の交換を検討してください。

【Q:火口の交換時期は?】

ぬるくなる原因で説明しましたが、火口の交換時期は1〜2シーズンです。
なかなか暖まらなくなってきたなと思ったら交換のサイン。新しいものに交換してみてくださいね。

Q:ハクキン専用ベンジン以外のオイルも使えますか?

結論からいうと、専用のベンジン以外の物も使用できます。

ですが公式いわく、専用以外のものを使用すると不純物が含まれていたり、火付きが悪くなり、通常よりプラチナ触媒の劣化が早まったり、温まる時間が短くなったりする不具合が生じるリスクがあるとのこと。

ただし、メーカー推奨はされていないので、使用する場合はあくまでも自己責任で行いましょう。

■専用ベンジンの代わりになるオイル

1.Zippoオイル

火入れしにくいとの意見もあり。臭いはベンジン臭よりは強くない傾向。

2.他社製品カイロ用ベンジン

物によっては、気化スピードが早く持続時間が短いものも。臭いは純正のものより少し強い印象。

(※染み抜き用ベンジンはまた別物です。不純物が入っているため、カイロに不具合をきたす可能性があるので、絶対に使わないようにしましょう。)

3.ホワイトガソリン

火入れはしやすいが、持続力は短い傾向。

Q:中身が入ったまま消すことはできますか?

基本的に一度燃焼を始めると、ハクキンカイロ内の燃料を使い切るまで消すことはできません。

ただ非公式ではありますが、途中で燃焼をストップさせる方法が2つあります。

1.ジップロック内に入れ酸素を絶たせる方法

手軽に密閉できてしてしまうので、臭いも気になりません。
酸素を遮断後5分〜10分程で燃焼が止まりカイロを冷ますことができます。

両方法とも、本体に燃料が多少残った状態で止めている為、温めを再度開始したいときには、火口に火を入れ直すと発熱が再び始まります。

この時に燃料を継ぎ足す場合は、最大用量を超えないよう慎重に進める必要がありますが、残量がわからないため、溢れやすく危険なので継ぎ足しはあまりおすすめはしません。

2.火口を外してプラチナ触媒の燃焼を止める方法

無理やりやろうと思えばできないこともないですが、使用中の火口はすごく熱くなるのでとても素手では触れず、現実的な方法とはいえませんので筆者はおすすめしません。

Q:使いきれなかったベンジンはどのように保管すればいいですか?

シーズン中に使いきれなかったボトルのベンジン自体は、密閉し、直射日光を避けた冷暗所で保管すればまた翌年も問題なく使用できます。

ベンジンは危険物になるので、保管の際は必ずお子さんやペットの手の届かない場所を選ぶようにしましょう。

また、カイロ内の中綿に染み込んだベンジンは、基本的にカイロが冷めるまで(燃焼が切れるまで)使い切るようにしてください。

まとめ:今年の冬はハクキンカイロであったまろう!

Photo by HITOMI(Arizineライター)

1923年に発明されたハクキンカイロ。

当時からほとんどその形を変えずに約100年間、ずっと支持されてきた冬の必需品です。

とにかく、ぜひ1度体感してみてください。

外がどれだけ寒くなろうとも、必ず温かくなり、その熱を長く持続させることができるハクキンカイロは冬キャンプの強い味方!

使ってみるとそのパワーに感動するはずです。

お手軽な使い捨てカイロはもちろん便利ですが、環境のことを考え、繰り返し使えるエコでレトロなハクキンカイロをあえて選ぶそのスタイルがまたカッコイイのです。

コンパクトでお洒落なうえに実用的なので、ご自身はもちろん、キャンプ仲間へのプレゼントにしても喜ばれると思いますよ♪

冬キャンプのあったかアイテムの一つに「ハクキンカイロ」、ぜひ取り入れてみてくださいね!

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Arizine編集部
有野実苑オートキャンプ場が監修するアウトドアメディア「Arizine」 キャンプ用品、料理、キャンプのコツから最新スタイルまでキャンプ情報はArizineにお任せ! あなたに合った素敵な記事がきっと見つかります!
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