木曜日, 5月 2, 2024
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イラガに刺されたらどうすればいい?刺された時の症状と対処法を解説

※本記事には一部プロモーションが含まれます

【キャンプ場スタッフ監修】キャンプなどのアウトドアシーンではもちろん、桜の木など身近にある植物に生息するイラガは日常で見ることも多い害虫の一種。

もしかしたら刺された経験のある人も多いんではないでしょうか?

刺された後の対処を知ることで痛みや痒みを和らげたり、あとに引かないようにすることができるため知っておくことが何より大切です。

今回はイラガに刺された時の症状や対処法について解説していきます。

こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!

イラガってよく聞くけどどんな虫なんですか?刺されるとどんな症状が出るのか、対処法などが知りたいです!

イラガは地域によって電気虫の異名がある毛虫で、刺されると電気が走った時のような鋭い痛みを感じるよ。今回はキャンプ歴10年、イガラとの付き合いも長いベテランキャンパーHITOMIさんが、刺された後の症状や対処法などを併せて紹介していくね♪

黄緑色で葉っぱの裏に隠れていることが一般的で、大抵気づかず葉に触れた際に刺される人が多いんです!桜の木にいることで有名ですが、その他の草木にも生息しているので発生時期は特に気をつけましょう!

【有野実苑オートキャンプ場】

有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。

有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/

※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。

イラガってどんな虫?

 

イラガとはチョウ目イラガ科に属する蛾の一種です。
主にイラガ、ヒロへリアオイラガ、アオイラガ、ナシイラガ、ヒメクロイラガ、ムラサキイラガなどがいます。

種類によりますが、基本的に幼虫が毒棘といわれるトゲ(一部のマユにも毒毛あり)を持っています。

これがイラガのやばいポイントです。衝撃が走ることからイガラは「電気虫」とも呼ばれています。

トゲに触れると電気が走ったような強い痛みを感じ、その後は、必ず皮膚炎を起こしてしまいます。

生息域は北海道から九州までと広く、幼虫は黄緑色で背中に青や黒、茶褐色の模様があります。

見た目の形状は、海にいるウミウシに似ており、サボテンのようなトゲトゲとした突起の先に細かいトゲを持っているので注意が必要です。

気づかず触ってしまっても、声が出てしまうくらい痛いのですぐにわかります!電撃的な痛みの後にチクチクヒリヒリとした感覚が残る感じです。

特に要注意!イラガの発生時期

イラガの成虫は、葉っぱの裏に一度に20〜30個の卵を産みつけます。

そこからかえった幼虫の活動時期は、一般的に6月〜10月頃とされているので、初夏から秋の時期が要注意。

同じ葉で孵化した幼虫は、ある程度成長するまで集団で一枚の葉を食べつくしていくので、木の葉をよく見てみると小さなイラガがビッシリ!なんてことがよくあります。

葉に茶色く食べられたような跡を見つけたときは、イガラが生息している可能性大!

成長した幼虫が近くの葉に散らばりだしているかもしれません。

 

そのあと幼虫はウズラの卵のようなマユとなり、そのまま冬を越し春先に羽化して成虫となり、また卵を産みつけます。

この独特な柄のマユは硬く丈夫なため、成虫になった後も木の枝などに残り続けるんです。

もし庭先やキャンプサイト近くの樹木にこのマユを見つけた場合は、そこはイラガが好んで再び生息する可能性が高い木です。6〜10月に幼虫が大量発生するかもしれません。

あらかじめ注意しておきましょう!

マユの種類によっては周りに毒毛がついているので、絶対に素手では触らないようにしてね!

ちなみに成虫イラガの口は退化しているので何も食べれず、しかも無毒なので触れてしまっても問題ありません。

イラガが好む植物はコレ

 

イラガの幼虫が好んで生息するといわれているのが、サクラやウメ、カキ、リンゴ、ヤマボウシ、ハナミズキ、ケヤキなどの落葉樹です。

とはいえ、「イラガがつかない樹木はない」といわれるほど、どの植物でも生息できてしまいます。基本的に幼虫の発生時期はどこでもいると思って間違いないです。葉のある樹木には気をつける必要があります。

キャンプ場があるような自然豊かな場所はもちろん、家のシンボルツリーや街路樹でよく使われる種類の木にも発生しやすいので、普段の生活から葉に触れる際は気をつけましょう。

 

実際に筆者は、歩道脇に生えているヒイラギに触れてしまったときに、イラガの幼虫に刺されました!

まさかこんな所にイラガがいると思わなかったので、最初はヒイラギの鋭い葉が手に刺さったのかとも思いましたが、あまりにも強い痛みが続くため、よく葉を観察するとイラガが大量についていて焦ったことがあります。

特に小さなお子さんは、思いがけず葉っぱを触ったりちぎったりしがちです。大人よりもイラガに触れてしまう可能性が高いため、あらかじめ注意して見てあげてください。

イラガに刺されたら痛い?症状を詳しく解説

 

イラガの幼虫の体はトゲに覆われており、危険を察知したときに敵にその毒針を押しつけてきます。

毒針は肉眼で見るのも難しいくらい細く小さいですが、刺された瞬間は蜂に刺されたような激痛を感じ、人によっては二度とその痛みを忘れられなくなるほどです。

ドクガ類の他の毛虫に刺された時のような痒みはほとんど起こりません。
(治りかけの時にかゆみが生じる場合はある。)

とにかく刺された直後の痛みが強いため、その症状を軽くするためにも触れた後すぐの処置が重要になってきます。

処置をしても痛みがおさまらない場合には、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

電気が通るような痛みに似ていることから、地域によっては「電気虫(デンキムシ)」と呼ばれることもあるんだとか!

イラガに刺された後の対処法3つとそのポイント

 

できれば触れたくないイラガですが、万が一刺されてしまったらこれから紹介する処置をするのがおすすめ。

症状が酷くなる場合や、目に毒毛が入ってしまったときは速やかに医療機関を受診するようにしてください。

①患部をこすらずにテープなどで毒針を抜く

Photo by HITOMI(Arizineライター)

刺されたあとに何よりもまずしていただきたいのは、テープでペタペタしながら皮膚についた毒棘(毒毛)を取り除くことです。

テープはセロハンテープでもガムテープでもOK。

患部に貼って剥がす作業を数回繰り返すようにしましょう。

皮膚に食い込む毒毛は小さく目に見えないため、実際にテープにとれているか肉眼で確認するのは難しいですが、これをするだけで症状は最小限に抑えられるはずです。

逆にとっさに手で患部をこすったり払ったりしてしまうと、毒液が皮膚にどんどん入り込み治りが遅くなる原因になるので注意しましょう!

②流水もしくはお湯で患部を洗い流す

 

毒毛をテープで取り除いたら、流水またはお湯で患部をよく洗い流します。

毒液が皮膚についているため、石鹸で洗うとより効果的です。

一般的に虫に刺されたときには、冷たい水を使ったほうが腫れを抑えられ痛みを和らげるのにいいといわれていますが、イラガの場合はお湯の方が効果的という意見が多くあります。

イラガの毒成分についてはまだ詳しく解明されていませんが、主にヒスタミンとたんぱく質が関係してるとみられています。

そのうちのたんぱく質は熱を加えることで破壊されるため、熱めのお湯で洗い流せば解毒に近い効果があり痛みがひきやすいという仕組みです。

科学的に証明されているわけではありません。

しかし実際に刺された人が熱めのお湯で洗い流したところすぐに痛みが引いたという経験談が多く、試してみる価値はありそうです。

熱すぎると火傷のリスクがあるので、お湯をつかう場合は45度程度の耐えられる熱さにして短時間で済ませるようにしましょう。

③虫さされに効く軟膏をぬる

 

最後に、痒みを引き起こすヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン軟膏を患部に塗っておきましょう。

それでも痛みが続いたり、痒みがひどい場合は皮膚科などを受診するようにしてください。

イラガに刺されてすぐ使うならポイズンリムーバーがおすすめ!

 

もしポイズンリムーバーを携帯していれば、イラガの毒液を皮膚から吸い取るのにとても役立ちます。

使用するときは前述した処置の手順同様、テープで毒棘をペタペタと取り除いたあとにポイズンリムーバーで患部を吸うようにし、その後よく洗い流すのがおすすめです。

イラガ対策にはこれが効果的!刺されないように対策しよう

 

ここまでは刺されてしまった場合の対処法を紹介してきましたが、できればイラガに刺されるのを事前に避けたいですよね!

自宅の植栽についているイラガの場合は事前に殺虫剤を撒いたり、産まれてすぐは集団でかたまっているイラガの習性を逆手にとりましょう。

見つけ次第に枝ごと切って処分したりもできますが、キャンプやアウトドアなどの公共の場ではそうもいきません。

基礎的ではありますが、個人でできる一番効果的な対策を2つ紹介します。

草木の多い場所では長袖長ズボンで肌を隠そう

 

対策で一番大切なのは、毒棘が直接肌に触れないこと。

そのためにも夏でも草木の多い場所で活動する際は、長袖長ズボンを着て肌を隠すようにしましょう。

また樹木の大きさによっては、イラガが上から落ちてくることがまれにあるため、万全に対策したい方は帽子も用意できると安心です。

葉っぱに触れる時は軍手やゴム手袋でカバー

 

イラガ発生時期に葉に触れるときは、必ず手袋をつけるようにしましょう。

毒毛が素手に届かないよう、できれば厚手のものがおすすめです。

もしイラガを見つけても、手袋を着用しているからといって安心して直接つかんだりすることは避け、できる限り割りばしやトングのような道具を使ってイラガを処分するようにしましょう。

まとめ:イラガに刺されても冷静に対応すれば大丈夫!

快適なアウトドアライフを過ごすうえで、もしもの時に冷静に対処するためにも、事前に虫の情報を知っておくことは大切です。

何の虫か知らずに刺されていたら、あまりの痛みと恐怖でパニックに!なんてこともありえます。

イラガはキャンプ場に限らず日常生活圏内にも生息しているため、気をつけていてもイガラ被害にあうこともあるでしょう。

そんな時は、本記事で紹介した処置を落ち着いて行ってくださいね。

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Arizine編集部
有野実苑オートキャンプ場が監修するアウトドアメディア「Arizine」 キャンプ用品、料理、キャンプのコツから最新スタイルまでキャンプ情報はArizineにお任せ! あなたに合った素敵な記事がきっと見つかります!
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