【キャンプ場スタッフ監修】トヨトミストーブのメンテナンス方法を画像でわかりやすく解説します。
大切なストーブを長く使うためにはシーズンごとのお手入れが必須。
今回は、年間50泊以上しているガチキャンパー沖野隆さんに、トヨトミレインボーストーブの、パーツやタンクの掃除、から焼きクリーニング、しん交換の方法についてまとめてもらいました!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
トヨトミストーブにメンテナンスは必要ですか?自分でできるんでしょうか。
任せて!トヨトミストーブのメンテナンスはもちろん自分でできるよ!ベテランキャンパーの沖野さんに、レインボーストーブのお手入れ方法を解説してもらおう!ストーブはシーズンごとに掃除やから焼きをすると、長く使えるからおすすめだよ♪
トヨトミストーブは冬キャンプの必需品。メンテナンスをして、1シーズンでも長く使いたいですね。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
トヨトミストーブはキャンプ・アウトドアで人気の石油ストーブ
外は氷点下でも、テント内は暖かい。そんな快適空間を作り出してくれるのが、石油ストーブです。
冬キャンプの強い味方として、愛用しているキャンパーも少なくありません。
なかでも、TOYOTOMI(トヨトミ)の対流形石油ストーブ「トヨトミレインボーストーブ」はキャンパーたちに大人気の商品です。
レトロなデザインや無骨なデザインなどオシャレな外観のものが多く、キャンプとの相性が抜群。
また、構造がシンプルなため、故障が少ないのも魅力です。
冬はトヨトミストーブひとつで十分です。キャンプだけでなく自宅のリビングでも使用しています。
詳しくは以下の記事でも解説しているのでチェックしてみてくださいね!
トヨトミストーブにメンテナンスは必要?
冬キャンプで大活躍のトヨトミストーブですが、メンテナンスは必要なのでしょうか?
結論!トヨトミストーブを長く使うためにも、メンテナンスは必要です。
石油ストーブは使わない期間の方が長いので、正しくメンテナンスし保管しておくことで石油ストーブの寿命が長くなります。
また、シーズン終了後にメンテナンスを忘れてしまった方も、シーズン前にメンテナンスすることをおすすめします。キャンプに持っていく前に、メンテナンスし正常に動くか確認しましょう。
トヨトミストーブのメンテナンス方法は、分解して掃除します。
「分解?」と聞くと、大変そうなイメージがありますが、前述したとおりトヨトミストーブの構造はいたってシンプル。分解も掃除も簡単なんです。
今回は、トヨトミストーブ「GEAR MISSIONシリーズ PR-GE25」を使って、メンテナンス方法を紹介します。
トヨトミレインボーストーブはどのシリーズもほぼ同じ構造なので、お使いの方はぜひ参考にしてください。
【画像で解説】トヨトミのレインボーストーブをメンテナンス!
それでは、早速メンテナンスしていきましょう。
所要時間は約30分。意外と簡単ですよ。
【トヨトミストーブのメンテナンスに必要なもの】
まずは、メンテナンスに必要な道具をチェックしましょう。
ほとんど家にありそうなものですが、なければ購入してください。100均でも全然OKです。
- タオル(雑巾)
- 軍手(手袋)
- ペンチ
【ストーブを分解する】
メンテナンスの工程で最難関だと思われる、ストーブの分解。
やってみると意外と簡単です。
写真付きで順番に解説していきますので、チェックしてください。
■①灯油タンクを空にする
まず、灯油タンクを空にします。
灯油が残っている場合は、ポンプを使ってかならず空にしておきましょう。
■②電池を取り外し、緊急消火ボタンを押しておく
電池を取り外し、緊急消火ボタンを押しておきましょう。
こうすることで、誤って点火することがありません。
■③持ち手を外し、天板とガラス外筒を外す
持ち手を外側にひっぱって外し、上部の天板・ガラス外筒も外します。
ガラス外筒は割れたり欠けたりすると、交換しなくてなりません。取り扱いには十分注意してください。
■④本体を外す
本体にある止めネジ3本を外し、本体を持ち上げて外します。
■⑤内炎筒・外炎筒を外す
最後に、内炎筒を外します。持ち上げれば簡単に外れます。
これで、分解は完了です。
【ストーブの部品や灯油タンクを掃除する】
続いて、分解した各部品を掃除していきます。
■ガラス外筒を掃除する
ガラス外筒をタオルで拭き、汚れをとります。この際、割れや欠けがないかチェック。
割れたり欠けたりしていると、異常燃焼の原因になります。
割れや欠けがある場合は、新しいガラス外筒に交換してください。
■内炎筒・外炎筒を掃除する
内炎筒と外炎筒に付着した汚れを、きれいに拭き取ります。
穴に煤や燃えかすが詰まっている場合は、ブラシやつまようじなどで取り除きましょう。
■しんの手入れ
しん調節つまみを回し、しんを目一杯あげます。
しんの先端にタールが付き固くなっている場合は、ペンチでほぐします。
固くなっている部分をペンチで潰すだけで、簡単にほぐれますよ。
■灯油タンクの掃除
灯油タンクに水やゴミが残っていると、錆や油漏れの原因になります。
分解の前に灯油タンクを空にした際、完全に吸い出しておけばOKです。
吸い出した灯油は使用せず、廃棄したほうがよいですね。
【ストーブを組み立てる】
ストーブの組み立ては、分解の手順を逆に行うだけです。
これで、ストーブの掃除は完了。キレイなレインボーカラーの炎を楽しめます。
【来シーズンに向けて行いたい「から焼きクリーニング」】
ストーブの掃除が終わったら、から焼きクリーニングを行います。
から焼きクリーニングとは、ストーブのしんに残っている灯油をすべて燃やし、しんの中まで熱を通す、しんの手入れ方法です。
しんの中までしっかりと熱を通すことで、しんに溜まった不純物を除去します。
手順は以下の通りです。
- 部屋の換気をよくする
- 灯油タンクが空になっていることを確認
- 通常の点火方法で点火し、燃焼させる
- 火力が小さくなったらしんを目一杯まであげ、しんに残っている灯油を燃やし切る
- 消火後2時間程度は、しんを目一杯上げた状態にしておく
【数年に1度しんを交換すると更に長持ち】
数年に一度しんを交換すると、ストーブがさらに長持ちします。
汚れたしんを使い続けると、ストーブが煤でよごれ故障の原因となります。
交換用のしんは、使用しているストーブに適合したしんを使いましょう。
ちなみに、筆者使用の「GEAR MISSIONシリーズ PR-GE25」は、「トヨトミ耐熱しん第23種」が適合。レインボーストーブは、ほぼこの型番に対応しています。
ストーブ本体や取り扱い説明書に、適合したしんの品番が記載されています。購入前に必ずチェックしてください。
トヨトミストーブのメンテナンスでよくある質問Q&A
その他にも、メンテナンスでよくある疑問をまとめてみました。
【トヨトミストーブのメンテナンスはどのくらいの頻度で行いますか?】
今回ご紹介したメンテナンスに関しては、シーズン終了後の1回でOKです。
油漏れや本体の汚れなどは、毎回点火前にチェックしましょう。
また、置き台の下はホコリがたまりやすくなっています。
使用期間中は、月に1回くらい掃除したほうがいいかもしれませんね。
【しんはどのくらいの頻度で交換したほうが良いですか?】
一般的には、3〜5年程度で交換したほうがよいとされていますが、使い方によってかわってきます。
交換の目安として、「使用時にオイルの匂いがキツくなった」「火力が上がらない」の症状がみられたら、交換したほうがよいでしょう。
【メンテナンス後のストーブはどのように保管したら良いですか?】
メンテナンス後は、ストーブにとって長いオフシーズンに入ります。
保管方法は、電池を抜きケースに入れます。
専用のケースはありませんが、「クイックキャンプ トラッシュボックス45L」がシンデレラフィット。保管時だけでなく、キャンプに持っていくときにも便利です。
【メンテナンス後の使用時に注意することは?】
メンテナンス後やしん交換後に使用する時は、給油をしてから20〜30分ほどおいてから点火しましょう。
しんに灯油が染み込んでない状態で点火すると、正しく点火・消火できなくなる可能性があります。
以前、しっかり灯油を染み込ませず点火したら、大量の煙が出ました。
とても危険です。
トヨトミストーブをメンテナンスして長く大切に使おう
なんとなく大変なイメージがあるストーブのメンテナンスですが、やってみると意外と簡単です。から焼きクリーニングをいれても、1時間ほどで終わります。
冬キャンプを快適にしてくれる、トヨトミストーブ。メンテナンスをするとしないでは、寿命が大きくかわってきます。
この記事を参考にトヨトミストーブのメンテナンスをして、長く大切に使ってください。