【キャンプ場スタッフ監修】コールマンから発売されているツーリングドームSTは、バイクツーリングやソロキャンプなど、最低限の荷物でキャンプや宿泊を楽しみたい人におすすめのテント。
設営時の組み立てもひとりで簡単にでき、収納がコンパクトで積載にも十分なサイズになることから持ち運びの面でも注目です。
今回は、キャンプ歴5年の山好きソロキャンパーのおとうさんにツーリングドームSTの魅力とレビューをしてもらいます。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
ソロキャンプにツーリングドームSTがアツい!と聞いたんですが、初心者でも扱えますか?
コールマンのツーリングドームSTはソロキャンパーやツーリングをする人に人気のテントの1つ♪今回はツーリングドームSTの魅力と、使い方や使用感をキャンプ歴5年の山好きソロキャンパーのおとうさんに紹介してもらうよ♪
人気の理由は設営が簡単で使い勝手がいいところで、初心者キャンパーにもぜひ手に取ってほしいギアです!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
リーズナブルなのに最強!コールマンのツーリングドームST
高い居住性と設営のしやすさで、初心者からベテランまでおすすめのコールマン『ツーリングドームST』。くわえて価格設定も魅力です。
使いやすさの秘密は後述しますが、まず注目するべきはその価格設定。
公式サイトでは21,780円(2023年6月執筆時点)。同じ2人使用、広いキャノピー(前室)のモンベルクロノスキャビン2の半分以下の値段になっています。
この記事ではコールマン、ツーリングドームの魅力を深掘りしていきます。
ほかのサイトではなかなか紹介されない、ツーリングドームのシリーズも紹介するので最後までみてくださいね!
【基本スペック】
まずは基本スペックです。
長辺が210、短辺が120cmとソロで使うには十分な広さを確保しています。
高さは立てはしませんが、屈んで着替えられる高さです。
耐水圧も1500㎜と必要十分。
・使用サイズ:インナーテント/約210×120×100(h)cm
・収納時サイズ:約φ19 x 49cm
・重量:4Kg
・材質:フライシート/ポリエステル約1,500mm、インナーテント/ポリエステル、フロア/ポリエステル約1,500mm、フレーム/FRP
これが選ばれる理由!ツーリングドームSTの魅力5つ
基本スペックを見て使いやすさを想像できるのはかなりのベテランです。
正直に言うと筆者も「重さが気になるな」くらいの感想です。
ここではコールマンツーリングドームが「使いやすい!最強!」と言われる魅力を5つを紹介していくので、ぜひ購入の参考にしてくださいね。
【①初心者でも簡単に設営・撤収できる設計】
設営のしかたは一般的な吊り下げ式ダブルウォールテントと同じです。
不安な方は動画でテントの設営方法をご覧ください。
通常のテントと違うのは、広い前室を確保するために補助ポールがある点ですね。
それもポールとフックが色分けされているので、初見で迷うことなく組み立てられます。
また、撤収も簡単です。
注意点として収納袋の大きさに合わせてたたむこと。収納袋はタイトではありませんが、余裕もないので雑に入れようとすると入りません。
【②コンパクトに収納でき移動手段さえあれば持ち運びやすい】
先にも触れましたが、ツーリングドームの唯一といってもいい弱点が重さです。
メーカー公表値で4㎏。ザックで背負ったり自転車に積んだりするのはキビシイのが正直なところです。
しかし収納サイズ自体はコンパクトなので、車のラゲッジスペースに積んだりバイクに乗せたりする使い方では問題ありません。
むしろ「ツーリング」ドームなので、そのような使い方が想定されているのでしょう。
コンパクトにできるのはソロキャンプでも強み!
【③前室も後室も作れるから出入りがしやすい!】
僕がソロテントに求める機能の一つにキャノピー(前室)の広さがあります。
タープを張らないソロキャンプでは、雨の日の煮炊きや荷物置きに使えるなど、前室が広いととても便利です。
ツーリングドームの広い前室は、奥行きだけでなく高さもあるので雨の日でもリラックスして過ごせますし、調理も安心してできますよ。
晴れた日は別売りのポール「スチールキャノピーポール」を使い、キャノピーを跳ね上げると開放感が高まり気持ちよく過ごせます。
また、前室の広いテントは出入口が前だけのモデルが多いですが、ツーリングドームは後ろにも開口部があり、出入りがしやすい設計になっているのも魅力。
通気性も抜群ですよ!
【④大人1人に十分な広さでテント内でも快適に過ごせる】
ソロ用テントは本当に1人用で、テントの中で横になると荷物を置くスペースのないモデルがほとんどです。
しかし、ツーリングドームは大人2人がギリギリですが横になれる幅があります。
つまり1人で使う分には、バッグやヘルメットを入れつつ、自分も快適に寝られるサイズ感なのです。
ロングツーリングではゆっくり寝ることが大切になるので、大切なポイントになります。
【⑤機能面はもちろん別売りのギアを使ってグレードUPも可能】
ツーリングドームは機能をグレードアップさせるオプション品が販売されています。
前述のスチール製のキャノピーポールを導入するとソロキャンプが一気にリッチで快適なキャンプになります。
軽量化したいキャンパーはアルミポールセットがおすすめ。
FRP製のポールよりも軽くて丈夫なアルミポールを使えばツーリングドームの弱点である重さを軽減できます。
キャノピーポールは必ずしも純正を使う必要はありませんが、その際の長さは150㎝を目安にするとよいでしょう。
また、キャンプでも朝までグッスリ寝たい人にはアップグレード版の+(プラス)、夏のキャンプを涼しく過ごしたい人にはエアープラスがあります。
さらにパートナーと一緒にキャンプがしたいという人にはサイズの大きなLXがあります(プラス、エアープラスもあります。
ツーリングドームのアップグレード版はのちほど紹介します。
ツーリングドームSTの使用感レビュー!
ツーリングドームの使用感といえば真っ先に思い浮かべるのがキャノピー(前室)ですが、私が一番にお知らせしたいのが、ポールを刺すピンです。
通常、ドーム型テントは四隅に4つのピンがあり、これにポールを刺し込みます。しかし
反対側を刺そうとするともとのピンが外れるのです。
その度にもう一度刺して、また反対側に行って……ときにまた外れて……となってしまいます。
その点ツーリングドームは片側が袋状になっているので、ポールを持ち上げても外れにくくなっています。
ファスナーの固さが気になる人もいるようですが、発売してから年数の経ったモデルなので最近のモデルと比べてはいけません。どうしても気になる人はファスナーの滑りをよくするスプレーやロウを塗ってみてもよいでしょう。
また、テントを大切に使うために必須のグランドシート。
ツーリングドーム専用のものはありませんが、コールマン純正のグランドシートが販売されています。見えなくなるアイテムなので純正品にこだわらなくてもよいかもしれませんが、そこにこだわるのが道具選びの醍醐味でもあります。
ツーリングドームSTは冬キャンプに使える?
結論から言えば、防寒対策をしっかり行うことで冬キャンプでも可能です。
とはいえ、スカートがついていないため、雪中キャンプは難しいでしょう。
ストーブの使用は一酸化炭素中毒の危険性があるためできないので、底冷え対策と、防寒対策を行うことで可能になります。
冬キャンプを舐めてはいけません。しっかりと防寒対策を行って挑みましょう。
ツーリングドームSTはこんな人におすすめ
ツーリングドームは車やバイク移動のソロキャンパーにおすすめです。
くわえて前室(キャノピー)があります。設営に一手間かかるとはいえ、居住性がよく快適性が高いことを踏まえ、滞在型のソロキャンプに向いているといえます。
滞在型のキャンプとは、一つのキャンプ場に数日の間泊り、そこを拠点に観光やツーリングを楽しむタイプのキャンプのことをいいます。
他にもある!ツーリングドームシリーズ
ツーリングドームには基本設計はそのままに、アップグレードしたモデルがあります。
朝までグッスリ寝られるモデルや、夏涼しく過ごせるモデルなど、さらに便利で快適なモデルを5つ紹介します。
【ツーリングドーム ST+】
ツーリングドームが遮光性の高いフライシートとインナーテントになりました。
普段暗いところじゃないと寝られない人もツーリングドームST+ならきっと朝までグッスリ寝られますよ。
・サイズ:インナーサイズ:約210×120×100(h)cm本体サイズ:約265×210×110(h)cm
・収納サイズ:約φ19×49cm
・重量:約4.3kg
・素材:フライ/75D ポリエステルタフタ(ダークルーム、UVPRO、PU防水、シームシール) インナー/68D ポリエステルタフタ フロア/75Dポリエステルタフタ(PU防水、シームシール)
【ツーリングドームエアー ST+】
STの遮光性をそのままに、サイドに小窓を設けさらに、別売りのリバーシブルファンベンチレーションを設置できるようになりました。
これで夏でもテントの中がサウナ状態にならずにすみます。
夏に涼しくキャンプツーリングをしたい人に最適なモデルです。
・サイズ:インナーサイズ:約210×120×100(h)cm本体サイズ:約265×210×110(h)cm
・収納サイズ:φ19×49cm
・重量:約4.5kg
・素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(ダークルーム(TM)テクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール)インナー/68Dポリエステルタフタフロア/75Dポリエステルタフタ(PU防水、シームシール)
【ツーリングドーム LX】
ツーリングドームの2~3人用です。
荷物の置き場所や快適に過ごすことを考慮すると、3人ではなく2人で使うのが最適。
荷物を少なくしたいカップルでのデュオツーリングで使いやすいでしょう。
・サイズ:インナーテント/約210×180×110(h)cm
・収納サイズ:φ21 x 49cm
・重量:約5.2kg
・素材:フライシート/ポリエステル、インナーテント/ポリエステル、フロア/ポリエステル、フレーム/FRP
【ツーリングドーム LX+】
ツーリングドームSTを2~3人仕様にし、さらに遮光性を高めました。
遮光性が高くなると、朝日が気にならないだけでなく紫外線も防げるので、テントの中が暑くなりにくくなります。
また、日焼けが気になる人の紫外線対策にもなるのでチェックしてみてください。
・サイズ:インナーサイズ:約210×180×110(h)cm本体サイズ:約345×210×120(h)cm
・収納サイズ:約φ21×49cm
・重量:約5.9kg
・素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(ダークルーム(TM)テクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール)インナー/68Dポリエステルタフタフロア/75Dポリエステルタフタ(PU防水、シームシール)
【ツーリングドームエアー LX+】
夏のデュオキャンプはパートナーもいるのでテント内の温度が自然と暑くなりがちです。
その点、ツーリングドームエアー LX+は高い遮光性にくわえ、通気性も確保されているので、夏の夜にパートナーと寝ていてもお互いの体温で寝つけないということが軽減されます。
さらに天井部には別売りの電動ファンが取り付けられるので、さらに快適性が高まります。
・サイズ:インナーサイズ:約210×180×110(h)cm本体サイズ:約345×210×120(h)cm
・収納サイズ:φ21×49cm
・重量:約5.9kg
・素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(ダークルーム(TM)テクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール)インナー/68Dポリエステルタフタフロア/75Dポリエステルタフタ(PU防水、シームシール)
まとめ:ツーリングドームSTで快適なキャンプを楽しもう
ツーリングドームは「ソロキャンプ」という言葉ができたころから販売されていました。
それからバリエーションを増やしつつ基本設計は当初のまま、現在に至ります。それだけソロキャンパー、特に車やバイクでツーリングしながらキャンプする人に愛されているのでしょう。
使いやすい室内と広いキャノピーにくわえ設営もしやすいので、初心者キャンパーにもおすすめしたいテントです。