【キャンプ場スタッフ監修】今人気のサ活(サウナ活動)とセットになっているワード「整う(ととのう)」とは一体どんな状態なのでしょうか?
サウナ―達がこぞって魅了される「ととのう」感覚。
今回は一度味わったら追い求めずにはいられないほど魅力がある「ととのい」の状態や、「ととのう」を味わうためのキーポイントなどを注意点をふくめて紹介していきます。
本記事は、サウナ好きキャンパーAtsuさんが執筆。サウナスパ健康アドバイザーの資格を持つガチキャンパー沖野隆さんが監修です。
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
サウナと聞くとかならずセットの「ととのう」ってどんな状態なんですか?サウナ初心者でも「ととのう」を経験することはできますか?
サウナで「ととのう」ためにはある一定の手順を繰り返すことが鍵♪ただサウナ初心者の場合無理は禁物だよ!「ととのう」を体験するためにも注意点などには気をつけてサウナを楽しんでね♪
「ととのう」を一度経験すると虜になってしまいます。整うためのサウナの入り方や注意点をまとめました。
サウナは人生になくてはならないもの!サウナスパ健康アドバイザーの資格を取りました。キャンプでもテントサウナを使えばアウトドアサウナができますよ。
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
近年さまざまな層でブームが再加熱中のサウナ
ここ数年、空前のサウナブームが到来しています。
サウナ自体は1964年の東京オリンピックの頃、日本が高度経済期の真っ只中に広がり、当時は忙しく働く男性の疲労回復を目的としたものとして人気を集めました。
しかし最近では、スーパー銭湯などにもサウナが設けられるようになり、またその人気の高さからサウナ専用施設やサウナができるキャンプ場などもできています。
サウナとセットになるように水風呂が設置されていて、サウナからの水風呂という流れが非常に快感を得られると話題になり、これを実感した人たちがサウナにはまってサウナブーム再来のきっかけになったのではないでしょうか。
サウナはアウトドアのアクティビティの一つとしても楽しめます。気になる人は下のテントサウナの記事をチェック!
サウナブームの中で生まれた新用語「整う(ととのう)」とはどんな状態?
「サウナで整う」という言葉を最近よく耳にします。
「ととのう」というサウナー用語を生み出したのは、「濡れ頭巾ちゃん」さん。サウナに関する情報を発信し、サウナの魅力や楽しみ方について語るトッププロサウナーとして、サウナーの間では有名です。
「整う」とは、サウナ→水風呂→休息の繰り返しをすることによって、身体がスッキリして脳が冴え渡るような状態になること。
まずはサウナで温めることで一気に血流が良くなり、身体は興奮状態になります。そこで水風呂に入ることで身体が冷えて興奮状態を抑えるのですが、頭は興奮した状態が続きます。
身体は落ち着いているのに脳は冴えていて気分がいい状態、これが「整う」の正体。
本当に身体がふわっと軽くなり、言葉で表現することが難しいほどの爽快感が整う事で得られるのです。
【サウナで身体が「整う」時いったい何が起こってるの?】
「整う」のメカニズムは、自律神経とホルモンバランスが関係しています。
サウナで身体を温めて興奮状態になり、その後水風呂の冷たさでそれを鎮静させることで体内では交感神経が優位に働いている状態になります。
休憩を挟みながら興奮状態から鎮静の一連の流れを繰り返すことで、今度は体内では副交感神経が優位になるんです。
副交感神経が優位になると、「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」の3つのホルモンが分泌されます。
脳内麻薬とも言われる「β-エンドルフィン」は、鎮痛作用や不安軽減作用・多幸感が得られ、「オキシトシン」と「セロトニン」が精神を安定させてストレスを緩和してくれるのです。
この3つのホルモンの分泌が、サウナーを「整う」という感覚に導いてくれるというわけですね。
【整っているときの感覚を表すとどんな感じ?】
「天国にいるような感じ」「頭がフワっと開く感じ」「体毛が全て立ち上がる感じ」
などのように、整ったサウナー達は色々な言葉でその状態を表現します。多くのサウナーは「ととのう=ディープリラックス状態」と感じているようです。
そんなおおげさな……と思う人はまだ整ったことがないのではないでしょうか。
サウナー達は人それぞれ表現が違うものの、本当に気持ちがいい感覚であることには間違いありません。
初めてととのった時の感動は忘れられません!
「整う」ことで得られる効果と魅力
整うことで得られる体感はなんとなくおわかりいただけたのではないでしょうか。
次に整うことで実際に体に得られる効果を説明します。
【自律神経が「整う」】
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、それぞれ異なる働きをしています。
私たちが心身ともに元気で過ごせるのはこの2つの自律神経がバランスよく働いてくれているから。
サウナ→水風呂→休憩というサイクルで体内に急激な温度変化を起こすことで体温調節機能も整い、だんだんと自律神経のバランスが整っていきます。
【血液促進作用により体内部から「整う」】
サウナ+水風呂の繰り返しで血管を伸び縮みさせることで、血液の促進作用があり血圧を改善させる効果があります。
これにより老廃物が流れやすくなって免疫力が向上したり、肌の調子が良くなるなどのデトックス効果があり、体内部から整います。
【疲労回復効果で生活習慣も「整う」】
整うことで心身ともにリラックス効果が生まれるので、疲労回復効果も期待できます。
アスリートが肉体的な疲労を回復させるためにサウナを利用することもあるほど。
寝つきがよくなり、脳疲労が取れることで次の日の行動がしやすくなるでしょう。
サウナで肉体疲労も心身の疲労も回復させ、生活習慣を整えましょう。
【「整う」感覚が病みつきになる人も多数】
サウナ初心者の人はいちど整う体験をしてしまうと、その快感が病みつきになる人もいるといわれています。
整う体感をもとめて何度もサウナに入りたくなる人も多いほど。
サウナで整うと強い幸福感や爽快感が味わえる一方で、ある程度体には負担がかかっているので、整うことに依存しないためにも適度に日にちを開けて整うことをおすすめします。
僕は年間で300日はサウナで整っているかもしれません。
「整う」ために必要なサウナの入り方
ここまで読んだあなたは、はやく整いたくて仕方なくなってきましたね。
いざ整うために、サウナの入り方を説明します。
【①入る前に水分補給をしっかりと】
まずはサウナに入る前に水分補給をしっかりとしましょう。
利尿作用の強いコーヒーや緑茶ではなく、ミネラルウォータや麦茶・スポーツドリンクなどで水分補給を行います。
アルコールで水分補給は絶対に禁物。
その日の体調も考慮してサウナに望みましょう。
【②サウナ利用の前に体を洗い水分をふき取って綺麗な状態で臨むのがマナー】
サウナルームに入る前に、体を綺麗に洗いましょう。
綺麗な状態でサウナルームに入るのはマナーです。
また、毛穴が汚れた状態で入ってもしっかりと汗をかくことができません。
丁寧に体を洗い、少し温泉で温まってから水分を拭き取って入ることで、いちばんいい状態で汗をかくことができます。
【③サウナを堪能する】
サウナルームでサウナを堪能します。
体内の心部体温が上がるまでサウナに入ることが肝。
はじめは5分ほどにしておき、徐々に時間を伸ばしていくようにし、最終的には10分から12分ほどを目安に入りましょう。
下段は温度が低く、上段にいくほど温度が高くなるので初心者はまず下段から。慣れてきたら上段へと進みましょう。心拍数も徐々に上がってきます。
普段の心拍数の2倍ほどの速さになり、背中の真ん中が温まってたら出るタイミングです。
もし気分が悪いと感じたら、すぐに外へ出てくださいね。
【④シャワーを浴びて汗を流したら水風呂へ】
サウナルームから出たらシャワーで汗を流します。
綺麗に汗が流れたら水風呂でしっかりとクールダウンしましょう。
汗まみれのまま水風呂に入るのは御法度です。
ここで注意したいのが、冷たい水は体調や健康状態によっては刺激が強すぎる場合もあるということ。
心臓へ負担がかかって血圧が上がってしまう可能性もあります。
ぬるま湯でも効果は得られますので、自分の体調にあわせて水風呂に入りましょう。
【⑤外気浴でクールダウン】
体の水気を拭き取り、外気浴でリラックスして休息をとりましょう。
この休息のためのリラックスチェアを「整い椅子」と呼ぶこともあるそうです。
この流れを2〜3回繰り返すことであなたも「整う」を体感できます。
「整う」だけにフォーカスを当てるのは危険!サウナを楽しむ上で注意すべき点
ここまで、散々整うことの良さを書いてきましたが、実は整うことだけにフォーカスを当てるのは危険。
その日の体調に合わせて、整うことを目的とせず単純にサウナを楽しむのもありですね。
体調が悪いと感じる時や、お酒を飲んだ後は整うことを控えましょう。また持病や妊娠中など特殊な状態にある人も控えたほうがいいでしょう。
サウナは、自分が気持ちいいと思うことがいちばんです。
我慢比べではないので無理は禁物。
自分の体調にあわせてサウナを楽しんでくださいね。
【無理に「整う」を追い求めなくともサウナ自体の効果はある】
サウナの楽しみ方は整うだけではありません。
日常生活であまり汗をかく機会がない人は、気持ちよく汗をかくだけでも十分な効果があります。
また、スマホなどを持って行くことができないサウナでは、デジタルデトックス(スマホやタブレットなどのデジタル機器から距離を置くこと)にも最適です。
ながらスマホが辞められない人は、スマホから情報を取り込めない状態で自分の心に向き合うことで気持ちがスッキリするかもしれません。
まとめ:自分の状態をよく理解した上でサウナで「整う」ことを楽しもう
サウナ→水風呂→休息という決まった流れを繰り返すことで「整う」は簡単に体感することができます。
とはいえ効果の感じ方には個人差があり、体調や健康状態によっては整わないほうがいい場合もあります。
空調設備の充実による弊害で身体機能が鈍っている現代人にとって、サウナは人間の本来の機能を呼び覚まして健康な状態へ導いてくれるのではないでしょうか。
アウトドアでも「テントサウナ」を使えば、キャンプでサウナを体験することができます。
気になる人は「テントサウナの使い方!個人で楽しむこだわり溢れたサ活でリフレッシュ」をあわせて読んでみてくださいね!