【キャンプ場スタッフ監修】キャンプに潜む危険と安全対策の方法をわかりやすくまとめました。
今回は女子キャンパーWAさんが、焚き火やコンロなど日を取り扱うときの注意点やテントを設営する時の注意点、ソロキャンプの夜間を安全に過ごす方法、害虫や野生動物対策など、解説します。
アウトドア初心者さんや女性のソロキャンパーさん必見です!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!キャンプのことはなんでも聞いてね!
ソロキャンプをしてみたいのですが、未経験なので不安です。初心者のソロキャンプってやっぱり危険なんでしょうか?
任せて!確かに自然の中で過ごすキャンプは日常生活と異なる場面も多いから、初心者さんはまずキャンプでどんな危険が起こりうるのか知って、事前に対策しておくことが重要だよ!
はじめは誰でも初心者!アウトドアでよくある危険と安全対策を知って、安心してキャンプを楽しんでね♪
大人数でのキャンプはもちろんのこと、ソロキャンプも魅力がたくさん!
準備と安全対策をバッチリして、今年は大自然でキャンプにチャレンジしてみましょう!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
キャンプ・アウトドアに潜む危険は意外と多い!
家の中で過ごす日常と違って、キャンプやアウトドアは非日常空間を楽しめるもの。
でも、それに伴う危険が潜んでいることも事実です。
とはいえ危険だからといって、この季節にキャンプしないのはもったいない!
リスクを想定して対策さえすれば、アウトドアの楽しみ方は無限大です。
ここからは、ありがちなキャンプでの危険な場面と対策をご紹介していきます。
テントを設営・撤収するときに知っておきたい危険と対策
キャンプを始めるときに、1番初めの難関がテントの設営、そして最後の難関が撤収です。
野外でのお家となるテントは、最も重要であり、かつ安全でなければいけません。
ポイントをシッカリ押さえておけば、気持ちよくキャンプを始められますよ。
どんなところに危険が潜んでいるのか、よく知っておきましょう!
【こんな場所にテントを張るのは危険!避けたい場所】
以下のような場所は、テントを張るのに適していません。
・地面が平坦でない場所
・崖の上や崖の近く
・1本だけ立っている木の真下
・川の中洲や湖など水のそば
・風が強い場所
地面が平坦でないと寝づらいだけではなく、水たまりができてしまう可能性があります。
崖の上や崖の近くは、石や岩が転がってくる危険性があるためNG。
1本だけポツンと立っている木の真下は、雷が発生したときに雷が落ちる可能性が高いです。
水のそばは、天気が急変したときに川が増水し、テントごと流されてしまうことがあるので避けましょう。
風が強い場所は、テントが飛ばされてしまう危険性があります。
キャンプ場の天気は変わりやすいことが多いもの。晴れ予報だからといって油断しないようにしましょう。
【テントを設営・撤収する際の注意点】
テントを設営する際に注意すべきことはいくつかありますが、大きくは以下の3つです。
・雨風が強いときは少し時間をおくこと
・早朝や深夜は静かに作業をすること
・ロープはしっかりと張り、ペグを深く打ち込むこと
設営と撤収をするとき、雨が降っていたり風が強かったりしたら時間をおきましょう。
悪天候の中で作業することは難しいので、天気の回復を待つことをおすすめします。
また、早朝や深夜にテントを設営したり、撤収することは控えましょう。
少なくとも音がしますので、周囲のお客さんの迷惑にならないよう注意が必要です。
テントを張るときには、ロープをしっかりと張り、ペグを8割以上、深く打ち込みましょう。
ここをきちんとすれば、風でテントが飛ばされてしまう心配が防げますよ!
テントの張り方は、有野実苑オートキャンプ場スタッフが以下の記事で詳しく解説しています。あわせて読んでみてくださいね!
焚き火やランタン、コンロなど火を扱うときの危険と対策
キャンプのときは、どうしても火の取り扱いは避けられません。
ボーッと焚き火を見つめるのもキャンプならではの醍醐味ですし、ランタンの灯りもきれいですよね。
美味しい料理を作るために、ガスコンロなども必要不可欠です。
楽しいキャンプをするためにも、あらかじめそれぞれの危険性を知っておきましょう!
【焚き火をするときの注意点】
焚き火での危険な場面といえば、燃やしすぎ、火の粉の燃え移り、一酸化中毒でしょう。
じゅうぶん乾いた薪はよく燃えますので低めに積み、焚き火台からはみでない量を使いましょう。
火と風の様子を見ながら、少しずつ足していきます。
風が強いときは燃えすぎてしまいますので、残念ですが焚き火は中止しましょう。
とはいえ、風が弱いときでも火の粉は飛びます。テントやキャンプ道具に燃え移らないよう、じゅうぶんに距離をとって行うのが鉄則です。
また、どんなに寒くてもテントの中での焚き火はやめましょう。一酸化中毒を起こさないためにも、空気がよく通る場所で行うのがベター。
焚き火を放置したままにすると火事になってしまいますので、最後は燃やし切るか、水をかけて消火しましょう。
【ガス・オイルランタンを使うときの注意点】
ランタンは小さな火ですが、それでも火は火なので十分に気をつけなければいけません。
まずは、ランタンの使い方をしっかりと把握すること。
キャンプに行く前に説明書を読み、着火方法と消し方までを練習しておきましょう。
キャンプ本番では、ランタンの置き場所に要注意です。
傾けたりせず平らなところに置くか、ランタンスタンドを使って安全な場所に設置しましょう。
ランタン自体、特に火の回りのガラス部分はとても熱くなるので、火を消した後も取り扱いには注意が必要です。
コンロやガス缶を使うときの注意点
コンロやガス缶を使う際の注意点として、
・ガス缶を正しくセットすること
・コンロは2台以上並べて使用しないこと
・暖房器具の近くで使用しないこと
この3点には特に注意しましょう。
まず、コンロにガス缶をセットする際には、カチッと音がするのを確認し、正しくセットすることが大切です。きちんと装着されずに使用すると、ガス漏れで火災の原因になります。
使用するときには、2台以上並べないようにしましょう。
複数台を同時に使用することによって、熱がこもりやすくなり、爆発の恐れがあります。
どうしても同時に使用したい場合は、コンロ同士を離して使用してください。
また、ガス缶自体が高温になると、加熱して爆発する恐れがあります。
ストーブなど暖房器具のそばで使用することは避けましょう。
夏場の車内など、暑くなる場所に置いておくことも大変危険です。保管は、室内で直射日光の当たらない場所にしましょう。
使用期限を守り、使いおわった後は他のゴミに混ぜず、指定されている通りに処分してください。
昆虫や野生の動物に関する危険と対策
キャンプ場は、昆虫や野生動物のフィールドです。
彼らのすみかでキャンプを行なっているようなものなので、どうしても避けることはできません。
どんなキャンプ場に行くかにもよりますが、キツネやシカ、ハチなどに遭遇することはよくあることです。
見たことがない昆虫や動物に遭遇しても、近くには寄らず、距離をとって遠くから眺めましょう。
こちらが近寄らない、向こうに近寄らせないよう、安全対策をとることが大事なポイントです。
【野生動物・虫対策にあると便利なアイテム】
食材のにおいを嗅ぎつけて、近寄ってくる動物は多いです。対策として有効なのは、食材や生ゴミを絶対に放置しないこと。
食材はクーラーボックスにしまい、ゴミは蓋ができるゴミ箱に入れるか、車があれば車内にしまいましょう。
■蓋付きのゴミ箱
[Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー)] ポップアップトラッシュボックス
また、真冬でない限り、キャンプ場に虫はつきもの。
ハチやアブを寄せ付けないような仕掛けとして、最近はたくさんのアイテムが販売されています。
おにやんま君など、身につけるタイプの虫除けを試してみるのもいいですね!
■虫除け
【日本正規品】おにやんま君 Eikyu 安全ピン付けタイプ 1個
肌の露出はなるべく控え、蚊取り線香を使用することもおすすめします。
女性のソロキャンプに潜む危険と安全対策
わたし自身、ソロキャンプをすることが多いのですが、最近は女性のソロキャンパーが増えています。安全対策が肝心なソロキャンプですが、女性1人となると不安がつきものですよね。
チャレンジしてみたいけど、どんなことに気をつけたらいいだろう?と考えている方も多いでしょう。ソロキャンプとはいえ、複数人でのキャンプとそこまで違いはありません。
十分に対策をしていれば、危険は防げますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【近隣キャンパーとのトラブルに注意】
グループでもソロでも、近隣キャンパーとのトラブルは避けたいもの。隣のテントとは、じゅうぶんに距離をとってテントを張りましょう。
キャンプ場で、挨拶したり声をかけ合ったり、話が弾んで仲良くなるケースもありますが、距離感が大切です。
困ったことがあるからといって、異性に自ら話しかけることは控えましょう。
また、女性1人だと思われないように、複数人いるような対策をとることも有効です。
大きめのサンダルなど、男性用のシューズをテント前に置いてもいいでしょう。
【夜間に気をつけたい危険と対策】
最も気をつけるべき時間帯が夜間。
お酒を飲んでナンパしてくるキャンパーがいないとは限りません。
女性1人と認識されると、良からぬことを考える方もいる可能性があることは知っておくべきです。
対策としては、夜遅くにフラフラとキャンプ場を探索をしないこと。
探索は明るいうちに済ませましょう。
また、キャンプ場を選ぶときにもポイントがあります。
管理人さんが24時間滞在していて、定期的に巡回してくれるキャンプ場だと安心できますね。
【女性がソロキャンプをするときに持っていると役立つアイテム】
女性ソロキャンパーが必ず持つべきアイテム。
それは、テントのジッパーにつける鍵、防犯ブザー、携帯電話、センサーライトです。
テントの入り口が閉まっていても、ジッパーが開けば侵入されてしまいます。
テントの内側からダイヤル錠や南京錠をつけておけば、簡単に侵入することはできないので、必ず鍵はつけましょう。
■南京錠
ZHEGE TSA ロック 南京錠
いざというときにすぐ助けを求められるよう、防犯ブザーや携帯電話を常に持ち歩くことも対策になりますよ。
■防犯ブザー
防犯ブザー 防犯アラーム 130dB 大音量 LEDライト付き
テントに近づくとライトが光るようにしておけば、それを気にせずテントに侵入してくるという人は少ないでしょう。
設置するだけで立派な防犯対策になります。
■センサーライト
ムサシ RITEX どこでもひっかけ薄型センサーライト
子どもと一緒にファミリーキャンプするときに気をつけたい危険と安全対策
子どもが一緒のキャンプでは、何よりも安全が第一優先ですよね。
安全対策としての1番は、子どもから目を離さない、これに尽きると思います。
自然の中だと、大人も子どもも、開放的な気分になってしまうもの。
だからこそ、いつも以上に一緒に行動することが大事です。
火の扱いを教えるのはとても大切ですが、火傷や事故には注意したいものです。
また、海・川・湖などで水遊びするとき、少しだけなら目を離しても大丈夫、と考えていてはいけません。
どんなに浅くてもうつ伏せの状態が長く続いたり、急に深くなって転んだりするとあっという間に溺れてしまいます。
森や山の中でハイキングをする場合は、決められたコース内を歩きましょう。
暗くなってから山の中に入ることも厳禁です。
そのほかにも、急な寒さや暑さに対応できるアイテムを準備することや、すぐに食べられるようなおやつを準備することも大事ですね。
季節によって気をつけたい危険と安全対策
どんな季節でも楽しむことができるキャンプですが、季節ごとに気をつけるべき危険が違います。
危険とはいっても、安全対策さえしっかりしていればどれも防げるものばかり。
キャンプしたいけどなんだか怖い……と思っている方、キャンプはそれほど怖いものではありません。
まずはこの記事を読んで、安全対策に備えることから始めましょう!
【夏のアウトドアで注意したい危険と対策】
夏のアウトドアで注意すべき危険は、熱中症や食中毒が大きくあげられます。
まぶしい日差しの下でのアウトドアは気持ちいいですが、長時間となるとかなりの体力消耗につながるもの。必ず帽子をかぶって、直射日光から頭部を守りましょう。
こまめな水分補給をして、脱水対策をすることもポイント。のどが乾いてから飲むのではなく、少しずつ、定期的に飲み物を口にしましょう。
暑い季節は、食べ物の劣化が進むのも早いです。
クーラーボックスや保冷剤を活用し、傷みやすい食材を避けたり、じゅうぶん火を通して調理したり、いつも以上に食事には気を付けましょう。
また夏のキャンプは虫が出やすいので、アブや蚊に刺されてしまうことも。虫除け対策はしっかりと!
【冬のアウトドアで注意したい危険と対策】
冬のアウトドアで1番注意したい危険といえば、やはり寒さでしょう。
皆さんご存じのとおり、野外で長い時間過ごすとその分、寒さも長く続き、体温がどんどん奪われます。
厚手のダウンや保温効果の高いウェアを身につけることはもちろん、ホッカイロなどで足元を温め、底冷えを防ぐことがポイントです。
キャンプの際にはテント内でストーブ類を使用する方も多いと思われますが、気を付けるべきことは一酸化中毒です。
テントの中の換気は必ず行いましょう。
冬キャンプのノウハウは、以下の記事で紹介しています!ぜひ目を通してくださいね。
まとめ:キャンプは楽しいだけじゃない!起こり得る危険と安全対策を知っておこう
キャンプは自然に溶け込み、非日常を感じながらリフレッシュできる最高のアクティビティです。
それと同時に、危険性についてよく知っておくことが重要なポイント。
起こり得る危険はたくさんありますので、安全対策はしっかりと備えておきましょう。
危険なポイントさえ頭に入れておけば、キャンプはそれほど難しいことではありません。
この夏は、キャンプに挑戦して特別な思い出を作っちゃいましょう!