月曜日, 4月 29, 2024
ホームALL【プロ直伝】キャンプでコー...

【プロ直伝】キャンプでコーヒー豆を焙煎する方法!生豆からローストしたてのコーヒーは至高の味

※本記事には一部プロモーションが含まれます

【キャンプ場スタッフ監修】キャンプでコーヒー豆をローストしてみませんか?

コーヒー豆の焙煎はちょっとしたコツを掴めばとっても簡単!誰でも美味しいコーヒーを作ることができるんです。作る人によって味が変わるのも楽しいポイント。

そんなコーヒー豆の焙煎方法を有野実苑オートキャンプ場スタッフ兼キャンパーのChiiちゃんにコーヒー自家焙煎店の『福笑屋珈琲 FUKUMIYA COFFEE』さんのワークショップを体験してもらいました!

こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!

キャンプで飲むコーヒータイムが大好きでハマっています!豆を自分で焙煎したくなったんですが、焙煎方法やうまくやるコツ教えてください!

まかせて!今回は有野実苑スタッフのChiiちゃんにコーヒーのプロ!コーヒー自家焙煎店の「福笑屋珈琲 FUKUMIYA COFFEE」さんに協力してもらってコーヒー豆の焙煎方法やコツを教えてもらいながらワークショップ体験をしてもらったよ!

【有野実苑オートキャンプ場】

有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。

有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/

※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。

コーヒー豆の「焙煎(ロースト)」とは

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

焙煎(ロースト)とは、生の豆を加熱して煎る作業のことです。

コーヒー豆を挽くこと=焙煎とイメージする方もいるかもしれませんが、そうではありません。

実は、コーヒー豆はもともとは白みがかった緑色(生豆)をしています。
それを普段よく目にするコーヒー豆の色(茶色)に変化するまで火にかけ、飲めるようにする工程を「焙煎(ロースト)」といいます。

コーヒー豆は、コーヒーの木の実のことでコーヒーチェリーとよばれるサクランボに似た果実の中にできる種子なんです。

果実の木の実からできていると知ると、酸味やフルーティーな味わいを楽しめるのも納得ですね!

焙煎の度合いと味の特徴

Created by CHII(有野実苑スタッフ)

焙煎の度合いでコーヒーの味わいは大きく変化します。
使用する豆にもよりますが、豆本来のフレーバーを楽しみたい方や酸味が好きな方は浅煎りがGOOD。

煎りすぎてしまうとせっかくのフレーバーがどんどん飛んでいってしまい苦くなってしまいます。
酸味よりもコクや苦味、コーヒーらしい深い味わいを楽しみたい方は深煎りがおすすめです。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

私はワークショップに参加する前はてっきりコーヒー豆=最初から茶色い物だと思っていました!
しかし、生豆って緑がかった白色で小石のような見た目なんです。

よく目にするあの茶色のコーヒー豆はすでに焙煎された状態のもので、よく観察してみると表面がテカテカしていますよね?

あれは、焙煎が深くなるにつれて水分が蒸発し、さらに元々含まれている油分が表面に出てくることでツヤが生まれているのです。

より専門的な知識になると焙煎度合いは大きく8段階あるそうですが、難しい事は考えなくても何度もトライする内に自分の好みの味が自然と見つかるとのことです。

まずは焙煎チャレンジしてみて下さい!

キャンプだから楽しい&美味しい!コーヒー豆焙煎の魅力

実は、コーヒーショップなどで「焙煎したて」のコーヒーを提供している所はほとんどありません。

なぜなら、コーヒー豆は焙煎したてより焙煎後、2〜3日寝かせることで美味しくなると言われているからです。

しかし焙煎したてのフレッシュな味もなかなか美味しいもの。
自分で焙煎するからこそ、コーヒーショップやカフェでは味わえない焙煎したての新鮮なコーヒーの味も知ることができるのです!

また、コーヒー焙煎する際に「チャフ」という豆の薄皮が飛び散ることが多々あります。
そのため室内で焙煎を行う場合は注意が必要です。

だからこそ、野外で楽しめる「キャンプでコーヒー焙煎」をおすすめします!

キャンプでコーヒー豆を焙煎する方法・手順

今回は、『福笑屋珈琲 (FUKUMIYA COFFEE)』さんのワークショップで行ったコーヒー豆を焙煎する方法・手順を紹介します!

【準備する道具】

では、コーヒー焙煎の準備物を紹介していきます。

煎る道具と淹れる道具の2セット必要です。

■煎るための道具

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)
  • 手網、
  • コーヒー生豆(50g)
  • ガスバーナー(ガスコンロ)
  • ガスボンベ
  • 軍手
  • ザル
  • 風除け

今回はガスコンロ(タフまる)を使用しました!
蓋つきフライパンでもできるけど、上級者向けだそう。

ムラなく焙煎するには手網がおすすめです!

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

今回使用した手網は、ユニフレームのロースター。16cmと13cm程の2種類で、どちらも同じ50gの生豆を焙煎しました。

一度にたくさん焙煎したいからと言って、生豆を大量に入れると手網の中で豆を上手く撹拌できず失敗の原因になります。

手網の大きさに合わせて生豆の量を調整しましょう。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

風除けは今回のワークショップのような筒状のものでなくても、上記の写真のようにガスコンロをある程度囲うことができればOKです!

ガスコンロは少しの風でも火が揺れて火力が分散してしまいます。
風除けを使うことで、火力を一点に集める事でよりキレイに焙煎ができ、またチャフが飛ぶことを防げます。

ちなみに、今回のワークショップで使用した筒状の風除けはホームセンターで売っているアルミダクトを12cmに切った物です。

コンロ全体を囲う風除けなら、チャフが飛び散りにくいので片付けも楽になるよ!リフレクターでも可能!

■淹れるための道具

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)
  • コーヒーミル
  • パーコレーター
  • 水300cc
  • カップ

コーヒーを淹れる道具はお好みの道具でOK!

手順1:欠点豆を取り除く(ハンドピック)

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

まずは生豆50gを用意します。
焙煎を始める前に、生豆に欠点豆がないかチェックし取り除いていきます。

欠点豆とは、カビが生えているもの、虫食い、つぶれた豆などの不良豆の事で、雑味などコーヒーの風味に影響してくるので1つ1つハンドピックします。

コーヒー豆=茶色のイメージですよね?
白っぽい生豆をみて、参加者のみなさんも驚いていました!

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

こちらが欠点豆。

かけている豆や異形豆などであれば趣味程度なら許容範囲です。
カビや虫食いはキレイに取り除いてくださいね!

手順2:手網に生豆を入れ水分を飛ばす(10分前後)

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

次は、ハンドピックで選定した豆を手網に移して水分を10分ほど火にかけ飛ばしていきます。

次の手順3の「1ハゼ(爆ぜる)」までの目安が約10分なのでタイマーをセットし火にかけていきます。

火加減や火の当て加減で目安の時間を前後するので10分前後は特に豆の様子に注意して焦げたりしないか観察してみましょう!

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

水分を飛ばすコツは、強火で手網ごと火にかけることです。
豆が火にあたらない距離を保ちながら、生豆に均等に火が当たるように一定のリズムで左右に振り続けます!!

今回はタフまるのメモリ3で火力調整しました。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

3~5分くらいで香りが出てきて、だんだんと豆が色づいてきます。
その後、豆から水分が飛び始め、ケムリがでてくるようになります。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

青臭さがなくなって薄い茶色になってきたら水分が抜けてきた合図です。

私の場合は、7分程度で色付きが分かるようになり、10分程経過したところで豆からケムリがでてきました。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

この時に豆の薄皮がどんどん舞ってきます。(写真参照:ガスコンロの上に見える茶色いもの)

これを『チャフ』と呼ぶのですが、これが想像以上に飛び散るのでお家でやると後片付けが大変そうです!(笑)

手順3:1ハゼ(火にかけてから10分前後)

火にかけてから10分前後経過すると、パチパチと豆が爆ぜる音がしてきます。

10分経過しても爆ぜない場合は、火力が弱いか手網が火から離れすぎているなどの可能性があるため、調整し引き続き爆ぜるまで火にかけます。

この最初のパチパチを『1ハゼ(イチハゼ)』といいます。

1ハゼ後は豆が焦げやすくなるので焦げないように時々、手網を開けて豆の状態を確認しながら作業を続けます。

手順4:2ハゼ(1ハゼから2~3分前後)

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

1ハゼの音がしなくなってから更に1分程経過すると、またパチパチと軽い爆ぜる音がでてきます。

これを2ハゼ(二ハゼ)と呼びます。
2ハゼに入って10~30秒したら火からおろし、豆をザルにあけ冷まします。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

この時、余熱でどんどん火が入ってしまうので熱が篭らないように左右に振りながら素早く冷却していきます。

煎りすぎるとコーヒーの酸味が飛び苦味が強くなるよ!

手順5:焦げた豆を取り除く

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

豆が触れるくらいまで冷めてきたら、焦げた豆などの欠点豆をハンドピックしていきます。

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)焼きムラがある豆と焦げた豆

あんなにずっと振っていても、焼きムラがでて焦げた豆ができてしまいました!

しかし、手動でムラなく焙煎するのはとっても難しいので数粒程度焦げてしまうのは仕方ない事だそうです。

焙煎したコーヒー豆の完成です!

手順6:焙煎した豆を挽いてコーヒーを淹れよう!

いよいよコーヒーを淹れていきます!

■パーコレーターでコーヒーを淹れる

①お湯を沸かす
Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

まずはパーコレーターの中からバスケットを取り出し、本体に水300cc程度を入れ火にかけます。

この時バスケットを入れたままにすると、熱くて取れなくなってしまうので必ず取り外してから火にかけてください。

②ミルを使ってコーヒー豆を挽く
Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

沸騰を待っている間に、ミルを使って豆を粉に挽いていきます。

コーヒー豆の分量はお好みですが、1杯10g〜15g程度が一人前の量です。メジャースプーンなどで計るとわかりやすくていいですね。

回し始めは固く回しにくいですが、豆が粉になっていくにつれてどんどん軽く回せるようになってきます。引っかかりがなくなったら挽き終わりの合図。

③バスケットに挽いた豆を入れる
Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

フタを開けて豆が残ってないか確認し、全て挽き終わっていれば粉をバスケットにいれます。

何度かトントンとバスケットを揺らし、コーヒー粉が均等になるようにしましょう。

④豆をパーコレーターにセットして弱火で抽出(3分)

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

お湯が沸いたらパーコレーターを火からおろし、③で粉を入れたバスケットをパーコレーターの中にセットします。

そして再び弱火にかけます。コーヒーが抽出できたかどうかの確認は蓋を開ける必要はありません。

パーコレーターのフタの持ち手が透明になっており、そこから中の様子が確認できます。

そしてお湯が再び沸騰し噴き上がってきていることが確認できたら、タイマーを3分にセットしスタートします。

Created by CHII(有野実苑スタッフ)

透明だったお湯が、だんだんとコーヒー色になっていくのをフタの部分で確認しながら、3分経過したら火からおろします。

⑤沸騰が落ち着いたらコーヒーの完成!
Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

今回はパーコレーターを使用しましたが、もっとスッキリした味わいが好みの方はコーヒーオイルが少なくなるドリップにすると良いそうです。

コーヒーを淹れた時に油分がコーヒー豆から抽出されます。
この豆の油分を『コーヒーオイル』と呼び、ドリップの場合にはコーヒーの油分をフィルターでキャッチして抽出するためスッキリした味わいになるんです。

逆にオイルがあるとまろやかな味わいに。

豆の種類にもよりますが、パーコレーターでは豆に含まれる油分(風味)も一緒に楽しむことができるので、まろやかさや、苦み、味が濃いと感じやすいのだそう。

自分で焙煎したコーヒーはめっちゃ美味しい!!

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

自分で選別、焙煎、豆挽きと手間ひまをかけて作り上げたコーヒーを外で嗜むのは……控えめに言って最高です(笑)

今回のワークショップ参加者は6名。みんなでそれぞれのコーヒーを飲み比べしてみました。

なんとおもしろいことに、同じ豆、同じ道具、同じやり方で焙煎したのに、参加者全員のコーヒーの味が違いました!

作る人それぞれの一つ一つの工程の些細な違いで、良し悪しとかではなく、コーヒー自体の味に個性があるとは驚きです!

ちなみに焙煎したては豆から炭酸ガスが発生しているそうで、本当なら落ち着かせてから飲むともっと美味しいそうです。なのでキャンプで焙煎したてのコーヒーを飲み余ったら、豆を2~3日寝かせてみるのもおすすめ。

焙煎したてのコーヒーと寝かせた豆ではまた味がぐっと変わるそうなので、その違いを楽しめるのも自分でコーヒー焙煎をする魅力の1つですね!

生豆はどこで売ってる?購入先はどこ?

最近では、生豆も少量からネットで簡単に購入できるようになってきました!
興味があって一度やってみたいという人には、より挑戦しやすくなりましたね!

豆にこだわりたい方はコーヒーショップで店員さんと相談してみてください。

おすすめの生豆はこちら!

コーヒー豆の焙煎について教えてくれた福笑屋珈琲 (FUKUMIYA COFFEE)さん

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)左:鈴木さん 右:福笑屋珈琲 FUKUMIYA COFFEEの宮嶋さん

今回のワークショップ主催者である、福笑屋珈琲(FUKUMIYA COFFEE)の店主宮嶋さんと、自宅焙煎ベテランの助っ人鈴木さんからコメントをいただきました!

宮嶋さん:実は、コーヒー豆の産地は貧しい地域が多いんです。最近は良質な豆ができたらそれなりの対価が支払われるようになり、品質も良くなってきています。しかし、断崖絶壁の危険な土地で命がけでコーヒー豆を栽培&収穫している人達もたくさんいます。
普段何気なく飲んでいる1杯のコーヒーもそういった生産者の方たちの頑張りや想いがあるという事を心の隅に思い浮かべながら、感謝の気持ちと共にコーヒーを楽しんでいけたら嬉しいです!

キャンプでコーヒー焙煎するコツは?

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

宮嶋さん:時間はあくまでも目安です。大体15~20分以内で焼けるのが理想。気温によっても時間はだいぶ左右されるので、火と手網の距離をうまく調節して焙煎しましょう。慣れてくると焙煎の火加減もだんだん分かるようになってきますよ!

鈴木さん:そしてやっぱりキャンプといえば焚火ですよね!焚火でコーヒー焙煎をする場合には、二次燃焼のある焚火台を使用すると良いです。焚火は火力調整が難しいので、炭火の遠赤熱を使って挑戦することから始めてみるといいと思います。焚火での焙煎は仕上がりがスモーキーな味わいになるので、ガスコンロとの味の違いもぜひ楽しんでみてください。

出典:福笑屋珈琲FUKUMIYA COFFEE

福笑屋珈琲 (FUKUMIYA COFFEE)さんのコーヒースタンドではコーヒー豆も販売しています。ぜひ素敵な1杯もあわせて飲みに立ち寄ってみてください!

住所:千葉県山武市井之内682-18

福笑屋珈琲(FUKUMIYA COFFEE)さんの公式インスタグラムはこちら

まとめ:キャンプで自分で焙煎した豆で至高のコーヒータイムを楽しもう!

Photo by CHII(有野実苑スタッフ)

皆さんもキャンプでコーヒー焙煎に挑戦し、ワンランク上のコーヒーを楽しんでみませんか?

夜の焚火でコーヒー豆を煎っておいて、朝挽きたてコーヒーを楽しむのも良いですね!緑に囲まれ、朝日と鳥のさえずりを聞きながら、自分で焙煎したコーヒーを淹れる….至福の1杯になること間違いなしです!有野実苑でも福笑屋珈琲さんのコーヒー豆&ドリップを販売していますよ。

道具も比較的安く手に入りますので、キャンプの楽しみのひとつに、コーヒー焙煎タイムを加えてみてはいかがでしょう?

この記事は役に立ちましたか?

Arizine編集部
有野実苑オートキャンプ場が監修するアウトドアメディア「Arizine」 キャンプ用品、料理、キャンプのコツから最新スタイルまでキャンプ情報はArizineにお任せ! あなたに合った素敵な記事がきっと見つかります!
関連記事

あなたのSNSのURLを添えて記事に関する役立つ実体験を教えてください。Arizine編集部が採用したコメントはURLと共に下記コメント欄に掲載されます。SNSのPRにご利用ください。

記事に関する体験を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

CAPTCHA


- Advertisment -
Google search engine

最新の記事