【キャンプ場スタッフ監修】ソロキャンプでタープ泊に挑戦したい!そんな時は風の影響を受けにくく、寒さに強いフルクローズなプライベート空間を作れるDDタープのピラミッド張りがおすすめ。
今回はキャンプ歴10年のベテランキャンパーのHITOMIさん夫妻にピラミッド張りの張り方を教えてもらいます!ぜひ次回のキャンプに活用してくださいね♪
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
タープ泊を考えています!DDタープのピラミッド張りの張り方を教えてもらえませんか??
まかせて!DDタープを使ったピラミッド張りの張り方だね!今回はベテランキャンパーのHITOMIさん夫妻にピラミッド張りの張り方を教えてもらうよ♪
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
ピラミッド張りの特徴
ピラミッド張りは簡単に設営でき、使う道具が少なくて済むのがポイント!
常にフルクローズになっているため、プライベート空間を確保でき、また、雨風に強く、密閉度が高いことから春秋冬の寒い時期のタープ泊に適しています。
キレイな三角形の見た目がカッコよく、フルクローズが可能なので防犯面にも優れている張り方です。
今回筆者が使用したDDタープ3mx3m。
ピラミッド張りは比較的室内の広さがある張り方ですが、3x3ではマットを敷いて足を伸ばして寝ることはできますが、背が低く中心にポールがあるため、我が家のネイチャーハイクのコット(65×190)は入らず、室内で身動きをとるには少々窮屈な印象です。
コットを入れたい!少しでも広い居住空間が欲しい!という場合は4x4の購入をおすすめしますが、軽さや扱いやすさは断然3mx3mの方が勝ちです。ここは好みになってくると思います。
ただ、寝るスペースを確保してもポールの反対側のスペースは空くので、そこに荷物を置くようにすれば、ある程度の量は収納できそうです。
3.5×3.5もぎりぎりコットが置けると聞くよ!
人ひとりが寝た場合のサイズ感(フルクローズ時)
DDタープ | コット | 収納力(ソロキャンプ時) |
3×3 | ✕ (マットで大人1人が足を伸ばして寝れる) | 〇 |
3.5×3.5 | 〇 | 〇(余裕あり) |
4×4 | 〇 | 〇(余裕あり) |
【ピラミッド張りのメリット・デメリット】
■DDタープピラミッド張りのメリット
- 設営道具が少なくて済む(ガイロープが不要)
- クローズ形なので、防犯性あり
- 密閉されているため、室内が比較的暖かい(春秋冬の涼しい時期~寒い時期向き)
- 天候の影響を受けにくい
- 室内が広め
■DDタープピラミッド張りのデメリット
- 室内床は野ざらしになるため、荷物等を置くシートを別で持参する必要あり
- 雨が降ったとき、焚き火などの外作業がやりにくい
- 夏は熱がこもり暑い
- 室内中心にあるポールが邪魔
- 出入りがしづらい
ピラミッド張りに必要な道具(ギア)
ピラミッド張りはとてもシンプル!
必要なギアも少なくて済みます。
荷物が最小限に抑えられるのは、ソロキャンパー向きと言えますね。
それでは、フルクローズ+基本OPENバージョンの設営に必要なものをご紹介します。
・DDタープ
・メインポール1本(約130cm)
・ペグ6本
・ポールエンド1個
【サイズ補足】
今回は3m×3mのDDタープを使用したので、130cmのポールを使用しましたが、
タープサイズによって 3.5m×3.5mなら150cm、 4m×4mなら170cmと「サイズが上がるごとに+20cm」と覚えておきましょう!
サイトの地面状況によって、臨機応変に長さ調整してね!
また同じタープの大きさでも、張り方によってポールの長さ調節が必要になってきます。
長さ90cm〜230cmまで5cmきざみで伸縮可能な調整ポールなどがあると、様々な場面で使いまわせて便利です。
また、DDタープに付属のペグがついてきますが、状況によっては強度が足りない場合があるので、別売りのテント用ペグを用意したほうが使い勝手がよく安心です。
ペグは30cm位の長さのものをおすすめします。
ペグはスノーピークのソリステがおすすめ♪
ピラミッド張りの張り方の手順
それではさっそく、ピラミッド張りの手順を解説していきます。
【手順1】
タープを外側が上向きになるように広げます。
風でタープがなびくのを押さえるため、四隅にあたる〇1.5.9.13.のループを軽くペクダウンしておくと、後々キレイに張ることができます。
【手順2】
〇1.5.のループをペグダウンします。
ここは手順1で仮止めしていた部分なのでしっかりと打ちこめばOK!
この時、仮止めした〇9.13.のペグは抜いておきましょう。
【手順3】
次に、△9.13.のループを中心に寄せ、☆の位置でペグダウンします。
この時、先ほどペグ固定した1.5.と☆の3点で綺麗な三角形になることを意識するのがポイントです。
【手順4】
ここでメインポール130cmを組み立て、先端にポールエンドを付けておきます。
手前の入口から中に入り「P」の位置にポールを立てます。
ポールエンドはタープを下から支える際、ポールの先端でタープ布を破かないようにする役割があります。忘れてしまった場合は、タオルを何重かに畳んだものを間にかませるなどして対応しましょう。
【手順5】
最後に補強のため、〇3.7.15.をペグダウンします。
【手順6】
「フルクローズ」するには、△11のループを左側に持っていき、〇15.のペグに引っ掛けて完成です。
右側の〇7.のペグに掛けても大丈夫ですよ!
すごく簡単ですよね!
中がまったく見えないので、これでプライバシーはばっちり守れます。
【手順7】
フルクローズから基本オープン形にするのは簡単。
☆のペグに付けてある△9.13.のループを外し、めくり上げるようにそれぞれ〇1.5.の
ペグに引っ掛けるだけです。
注意点として、もともと中心に設置したポールが入口ぎりぎりにくるため、ポールの先端とタープが外れないように注意しましょう。
この基本オープン形の居住空間は狭くなりますが、パップテントのように、カッコ良くまとまって見える外見がポイントです。
【手順8※アレンジオープンバージョン】
こちらは、少し工夫をしたオープンアレンジになります。
先述した必要ギアに加え、
- 約150cmポール 1本
- ガイロープ 1本
- ペグ 1本
が必要となりますが、ピラミッド張りのデメリットを多少フォローできる仕様になるため、使い勝手を更に良くしたい方におススメです。
☆にかけてあった△13のループを外します。
△11のループにポール引っ掛け「P」の位置に立ち上げ、△13のループにガイロープをもやい結びし、☆の位置でペグダウンします。これで完成。
タープに張りがでるよう、ポールの位置や傾き、ガイロープの位置を臨機応変に調整してくださいね。
生活動線がよくなり、出入りがしやすくなるのと、ちょっとした前室ができるため、雨が降っても焚き火がしやすいアレンジとなります。
筆者的には、天気が良い時は基本オープンバージョン、雨天時はアレンジバージョンと使い分けるのがよさそうだなと感じました!
まとめ:ピラミッド張りでタープ泊デビューをしてみよう!
設営が簡単なのに、三角形の見た目がカッコいいピラミッド張り、いかがでしたでしょうか?シンプルなのに天候に左右されないというところも、この形が人気の理由です。
季節に応じた快適キャンプ、ぜひこのピラミッドでお試しください!