【キャンプ場スタッフ監修】近年のキャンプブームからキャンプを始める人が多いこの頃、いざ始めてみようと思うと何をしたらいいか、必要最低限どんなアイテムが必要なのかわからない人も多いのではないでしょうか?
今回はキャンプ初心者の人も安心してキャンプを始められるようにキャンプのやり方を1から解説していきます。
今回は、キャンプ歴10年以上のベテランキャンパーAtsuさんに基本のやり方・楽しみ方から準備に必要なもの、ルールやマナーなども詳しく紹介してもらいますね♪
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!
キャンプのことはなんでも聞いてね!
キャンプを始めてみたいのですが、始める前に実際にキャンプのやり方や必要なもの、ルールなどが知りたいです!1回にかかる値段も気になるのですが、平均的にいくらくらいかかりますか?
まかせて!キャンプの基本的なやり方やルールは、キャンプを始める前に確認しておいたほうがいいよね♪今回は10年以上のベテランキャンパーAtsuさんにキャンプをするのに必要な道具や、実際にかかる値段もあわせて紹介してもらうよ!
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさま・全国のキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
そもそもキャンプってどんなことをするの?
キャンプと聞いたら、どんなことをすると連想するでしょうか。
BBQや、釣り、自然と沢山ふれあい、テントを張って寝袋で就寝する……。
楽しいことばかりが頭に浮かんでくると思います。
家では作れないようなキャンプ飯を炭火で作ってみたり、スマホなどを持たず、自然に身を置き、自分の過ごす時間に集中する、デジタルデトックスをしてみるのも良いですね。
キャンプは自然と一体化したような気持ちになって、非日常を味わうことでとっても癒されるんです。
キャンプのやり方は十人十色、決まりなんてありません。
とはいえ、キャンプ初心者であれば、事前準備から、キャンプ場での過ごし方まで、不安も沢山あると思います。
今回は、キャンプ場選びから始め、キャンプの過ごし方や一日の流れ、道具選びのポイントなどを解説していきます。
ぜひキャンプデビューの参考にしてみてください!
【それぞれのキャンプ場の魅力を味わう】
まずはキャンプ場選び。
その際に重要となるのは、自分がどのようなキャンプスタイルなのかを理解することです。
グループで出かけるのか、ソロキャンプなのかで、選ぶキャンプ場は変わってきます。
また、小さなお子様がいる場合や、ペットと一緒に楽しむ場合もありますね。
グループで出かける場合は、フリーサイトのキャンプ場を選ぶと良いでしょう。
広い空間で、大勢でテーブルを囲むことが出来ます。
小さなお子様と一緒にキャンプをする場合は、近くに公園や簡単なアスレチックなど、楽しめる場所があるといいですね。ボール遊びをする場合は、可能かどうか事前に確認しておきましょう。
また、ペットと一緒にキャンプを楽しむ場合は、ペット可のキャンプ場を選びましょう。
ペット可のキャンプ場であっても、ペットを連れて行って良い場所とそうでない場所もあるので、しっかり確認してから出発する必要があります。
【自分でキャンプサイトを作る楽しみ】
キャンプ場に到着したら、サイト作りです。
テントを設営して、キャンプサイトを作る事は、自然の中に自分だけのお城を作るようなもの。
あれこれ想像して、楽しみながらオリジナルのサイトを完成させていきます。
【自然の中でつくって食べるキャンプ飯】
キャンプと言えば、BBQ!どんなものでも炭火で焼いて青空の下で食べると最高ですね。
キャンプ飯定番のカレーも、飯盒でご飯を炊いて食べると格別です。
炊飯に失敗したとしても、美味しく感じるものです。
慣れてきたら、ダッチオーブンや、スキレットを使って、凝った料理にも挑戦してみましょう。
【焚き火をしながらリラックス】
人は焚き火の炎を眺めるとリラックスできると言われています。
遠い昔、人類は火を使う事を覚え、火によって夜の闇を照らす明るさと、寒さをしのぐ暖かさを手に入れました。人間の営みの原点である炎は、私たちを癒してくれます。
【自然の音を聞きながら就寝】
寝袋に入り、自然の音を聞きながら就寝します。
木の葉がこすれる音や、小川のせせらぎなど、私たちを心地よい眠りに誘ってくれます。
【ハイキングやなどアウトドアアクティビティも人気】
キャンプ場にハイキングコースがあったり、釣り体験ができたりとアウトドアアクティビティが充実しているキャンプ場もあります。
体験したことのないアクティビティにチャレンジしてみるのもいいですね。
キャンプをするなら事前準備と計画性が大事!
慣れてくると、「週末、キャンプに行こう」と気軽に予定を入れる人も多いですが、それはキャンプ慣れしているベテランキャンパーの話。
初心者がキャンプをするなら計画的に予定を組むのが大切です。
まずはキャンプ場を予約します。
それから、必要なキャンプ道具を準備し、計画を立てていきます。
【①事前準備・確認】
訪れるキャンプ場が決まれば、必ず予約をします。
ハイシーズンは予約が取れにくいことが多いので、いくつかキャンプ場の候補をあげておくといいでしょう。
予約が出来たら、キャンプ場までの道のりはどれくらい時間がかかるかを調べ、当日の出発時間を決めます。
食材を現地で調達するのであれば、近くにあるスーパーや道の駅などのリサーチも必要です。
寄り道時間も考えて、余裕をみて出発時間を決めましょう。コンビニ等も近くにあるか確認しておくと安心です。
GWや夏休みなどは、チェックインの手続きをする管理棟も混雑するので、早めに到着するようにしましょう。
追加料金で、アーリーチェックインや、レイトチェックアウトがあるキャンプ場もあるので、利用してみるのもいいですね。
■キャンプ道具をそろえる
キャンプに行く季節によって、必要なものは変わってきます。
季節に合わせたキャンプグッズを選びましょう。
夏場は暑さにより食材が傷みやすくなります。保冷剤が冬場より沢山必要になり、クーラーボックスも大きめの物が必要になります。
また、暑さをしのぐ冷感グッズや、虫よけなども必須です。
冬場は、なによりも防寒対策です。
冬キャンプの夜は想像以上に冷え込むので、しっかりした寝袋(シュラフ)に、カイロや湯たんぽが重宝します。焚き火をするなら、薪も沢山準備しましょう。
■キャンプってどれくらいの金額がかかる?
キャンプ場の値段は、1サイトで値段が決められていたり、テント1張りの金額が決められていたりと様々です。
また、駐車場代や、人数によって料金が決められているキャンプ場もあります。
例えば1泊2日で家族4人でキャンプをした場合、キャンプ場代は3000円〜5000円程度になります。
もちろん、サイトの設備やシーズンによっても変わってくるので、予算にあったキャンプ場を選びましょう。
GWや夏休み、年末年始などのミドル・ハイシーズンは1万円近くかかってくることもあります。
【②キャンプ道具準備】
キャンプ道具で必要最低限のものを紹介します。
- テント、タープ
- ペグ、ハンマー
- 寝袋(シュラフ)
- マット
- 焚き火台
- ランタン(照明)
- 調理器具
- アウトドアチェア、テーブル
- クーラーボックス
キャンプの回数を重ねていくうちに、足りないものが出てきたら買い足せばいいです。
最初にあれこれ一気に購入してしまうと、結局使わなかったということになりかねません。
■テント
テントは、キャンプでは寝室になります。
快適な寝室にするため、利用人数にあったテントを選びましょう。
あまり大きすぎると、設営に時間がかかってしまいます。
テントの下にはグランドシートを敷くので、サイズにあったグランドシートも必要です。
テントに付属で付いているものがおすすめです。
テントを建てる際は、ペグやハンマーも必須です。
エントリーモデルのテントにはペグやハンマーが付属されている場合もありますが、多くはプラスチック製の為、硬い地面に打ち込むことが出来ないので、別で準備しましょう。
エントリーモデルとは、低価格で初心者向けのモデルのことだよ!
■寝袋(シュラフ)
寝袋(シュラフ)には、主に封筒型とマミー型があります。
封筒型は長方形の封筒の形になった寝袋(シュラフ)で、ゆったりとしていて、布団に近い使い心地です。広げて、敷き布団や掛布団のように使用することもでき、同じモデルであれは2つ繋げて大きく使うことも可能です。
ゆったりとしている分、体への密着性が少ないので、マミー型と比べると保温性は劣ります。
マミー型は体への密着性が高く、隙間が少ないので体温を逃しにくいため保温性が高いのが特徴です。ただ、身動きは取りにくいので、慣れるまでは寝苦しさを感じるかもしれません。
寝袋(シュラフ)を購入する際には、快適温度や下限温度などが書かれています。
冬キャンプでは、行く場所の最低温度を確認し、寝袋も温度に合わせて購入するようにしましょう。
夏場は、マットやコットに、タオルケットだけでも大丈夫です。
■焚き火台
最近は、環境を守るためや火事の危険性を考慮して、多くのキャンプ場が直火での焚き火を禁止しています。焚き火やBBQをするなら、必ず焚き火台を持っていきましょう。
焚き火台シートが必要な場合も。着火剤や軍手、火ばさみ、火消壺などもあると良いですね。
キャンプ場によっては、BBQコンロが設置されているサイトもあるので確認が必要です。
また、焚き火やBBQをしないなら、コンロやグリル等、調理できる物を持っていきましょう。
■ランタン(照明)
キャンプ場の夜は、かなり暗くなるのでランタン(照明)は必須ギアです。
一番明るいメインランタン、サイト内を程よく照らすサブランタン、夜中にトイレなどに行くときに使う、持ち運べるランタンも持っていきましょう。
ガソリンランタン、ガスランタン、灯油ランタン、LEDランタンがあり、やはり大光量を期待できるのはガソリンランタンです。
しかしガソリンランタンは、点火させる時にポンピング等の作業があり、初心者には扱いにくいかもしれません。
最近ではLEDランタンも、かなり光量がUPしていて、テント内でも気軽に使えるので、初心者にはおすすめです。
■調理器具
キャンプの最大の楽しみといっても過言ではないキャンプ飯!
美味しく作るために欠かせない調理器具を紹介します。
必須アイテム
- クッカー(鍋)
- フライパン
- バーナー
- ナイフ
- まな板
- ケトル
- シェラカップ、カトラリー等
- 食器用洗剤、スポンジ、たわし
あれば料理の幅が広がるアイテム
- スキレット
- ダッチオーブン
- ホットサンドメーカー
- コーヒーのハンドドリップセット
バーナーは、家庭のカセットコンロでも代用は可能ですが、風が強いと使えないので注意が必要です。
また、カトラリー等は、割り箸、紙皿でも簡単でいいのですが、せっかく自然を楽しむキャンプ、洗って繰り返し使える物の方が愛着が沸き、環境にも良いですね。
食器用洗剤やスポンジも忘れずに持っていきましょう。エコなものがおすすめです。
■アウトドアチェア・アウトドアテーブル
キャンプ場でリラックスするには、チェアとテーブルは必須です。
テーブルは、リビングになるメインテーブルと、食材を置いたりする小さめのテーブルもあると便利です。
チェアは、テーブルの高さに合わせて選びましょう。リクライニング機能のついたものや、ゆらゆら揺れるロッキングチェア等もあります。
リラックスには欠かせないチェアなので、購入の際には座り心地を店舗で確認するといいですね。
また、シートの上にローテーブルを置き、地べたに座るお座敷スタイルもおすすめです。
■クーラーボックス
食材や飲み物を持っていくには、クーラーボックスは欠かせません。
夏場は、食材の痛みが気になるので、メインのクーラーボックスの他に、小さめの飲み物専用のクーラーボックスがあると便利です。メインのクーラーボックスを開け閉めする回数が減るので、保冷力が持続します。
また、クーラーボックスを、テーブルの様に使える物もあります。
【③実際にキャンプに行った時の流れを計画する】
「その場の流れで自然と共にリラックス。」「行ったら何とかなる。」という意見もありますが、これはキャンプ慣れしている人の話です。
初心者は1日の流れを計画してから出発するのがベストです。何泊するのか等も考えて予定を立てましょう。
日帰り、1泊2日、2泊以上の場合、それぞれのスケジュールを紹介します。
■例:日帰り(デイキャンプ)の場合
10:00 キャンプ場に到着、チェックイン。
タープなど、大きなものから設営していきます。
11:00 料理の準備、お昼ごはん。
ゆっくりと炭をおこしながら、乾杯しましょう。キャンプは終始楽しむものです。
13:00 遊びの時間
タープの下でゆっくりするもよし、アウトドアアクティビティに挑戦するのもいいでしょう。
15:00 片付け、チェックアウト
片付けも余裕をもって始めましょう。
食材、テーブル、椅子などから片付け、タープは最後にしましょう。
BBQの炭は、火消壺に入れるか、水をかけてしっかり消火してから持ち帰りましょう。
■例:1泊2日の場合
◆1日目
13:00 キャンプ場到着、チェックイン。
管理棟で、施設の説明をしっかり聞き、ルールを守りましょう。
初心者は、予想外にテント設営に時間がかかります。
また、GWや夏休みなど、混雑が予想されるので、早めに到着するのが理想です。
13:30 設営開始
デイキャンプと同じく、大きなものから設営していきます。
慣れてくれば、1時間程で設営は終わりますが、初心者は2時間以上かかる場合もあります。
テントの設営が終われば、中にマットや寝袋(シュラフ)をセットし、すぐに寝られる準備もしておきます。
15:00 乾杯して少し休憩。
ファミリーキャンプの場合は、子どもと一緒に遊べる時間です。
焚き火をする場合は、燃料になるまつぼっくりや、小枝拾いをしても楽しいですね。
16:00 そろそろ夕飯の準備です。
炭に火を起こすのにも時間がかかるので早めに取り掛かりましょう。
出発前に、家で食材の下準備をしていると、焦らずに準備が出来ます。
17:00 ランタンを灯してキャンプ飯を楽しみます。
ゆっくり夕飯を楽しんだり、お酒を飲んで語らいます。
20:30 徐々に片付けを始めます。
シャワーを浴びたり、寝る準備に入ります。炭火はしっかりと消火しましょう。
22:00 消灯時間です。
ランタンの明かりを落として、テントの中へ入ります。
◆2日目
7:00 起床
朝から炭を起こすのは時間がかかり、また消化にも手間がかかるので、やめておいた方がいいです。
バーナーでお湯を沸かし、朝食の準備をします。
9:00 撤収作業開始。
晴れていれば、寝袋(シュラフ)や、テントを陽当たりの良い場所に移動させ、乾燥させます。
ゴミが残っていないかしっかり確認しましょう。
11:00 チェックアウト。
忘れ物に気を付けて、キャンプ場を後にします。
■例:2泊以上の場合
1日目のスケジュールは、1泊の時と同じです。
◆2日目
自由な一日です。
時間の制限もないので、ゆっくり起床し、朝ごはんに炭を起こし、凝った料理を楽しめます。
アウトドアアクティビティに挑戦したり、海や川で泳いだり、思う存分自然を満喫しましょう。
夏場は特に食材が痛みやすいので、2日目以降の食材は現地で調達するといいですね。
このフリースケジュールこそが、2泊以上のキャンプの醍醐味です。
3日目のスケジュールも、1泊の時と同じです。
キャンプをするなら知っておきたい基本ルール
キャンプを始めるなら、知っておきたいルールがあります。
先にも書きましたが、直火OKを掲げているキャンプ場でない限り、焚き火の直火は厳禁です。
火災のリスクだけでなく、フィールドを痛めてしまいます。環境を守るためにも必ず守りましょう。
次にゴミの問題です。
チェックイン時に分別用のゴミ袋を渡された場合は、それに従い分別しましょう。
ゴミ捨て場が無いキャンプ場も沢山あるので、その場合は持ち帰って捨てます。来た時よりも美しい状態でチェックアウトをする心がけが理想です。
小さい子どもがいる場合は、ボール等の遊び道具も持っていきます。ボール遊びが可能かどうか確認し、周りでは火を使っているキャンパーが多いので、迷惑にならないように注意しましょう。
消灯時間は、キャンプ場で決められている場合もありますが、特に指定がない場合もあります。
22時には消灯し、テントの中で静かに過ごす様にしましょう。
まとめ:これで初心者でもキャンプライフを問題なくスタートできる!
初めてのキャンプはわからないことだらけで不安になりがち。しかし、キャンプは、何よりも楽しむことが大切です。
忘れ物をしてしまっても大丈夫。私は、カトラリーを忘れて、木の枝を洗って先を少しナイフで削って箸にしたこともあります。ブッシュクラフトですね!
とにかく楽しむことを最優先にすることで、失敗もいい経験になっていきます。
事前準備とスケジューリングは大切ですが、しかしその通りには行かないことを頭にいれておき、楽しみながら、素敵なキャンプライフをスタートさせてください。