【キャンプ場スタッフ監修】冬キャンプにチャレンジしたい!初心者でもできる?
今回は、北海道キャンパーが、冬キャンプの必需品や寒さ対策やどんな服装をすればいいのか、おすすめのギアもあわせて徹底的に冬キャンプの魅力、冬キャンプで気をつけたいポイントも教えてくれます!
冬キャンプの寒さ対策を知って、安全快適に過ごしましょう!
こんにちは!有野実苑オートキャンプ場の妖精、コッフェルくんだよ!キャンプのことはなんでも聞いてね!
冬キャンプに挑戦してみたいんですが、初心者でもできますか??必需品や寒さ対策、おすすめのギア、湯たんぽやストーブなどいろいろ知りたいです!
冬キャンプにチャレンジしたいんだね!まかせて!!初心者でも準備をしっかりすれば大丈夫だよ。今回は、北海道在住Arizineキャンプライターのまみさんに冬キャンプのアドバイスをもらいながら徹底的に教えちゃうね♪
有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場は千葉県山武市にある緑豊かな森と農園に囲まれたキャンプ場。 関東近郊で都心から90分というアクセスのいい立地にありながら、きれいな空気と新鮮な産物に恵まれ、四季折々のキャンプを気軽にお楽しみいただけます。 木々に囲まれて区画されたサイトと、充実した設備、各種クラフト体験や収穫体験など様々なイベントをご用意し、 スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
有野実苑オートキャンプ場公式サイトはこちら:https://arinomi.co.jp/
※本記事はキャンプのプロ!有野実苑オートキャンプ場のスタッフをはじめ、有野実苑を愛してくださるキャンパーのみなさまのお声、口コミを参考に制作しています。
冬キャンプの魅力とは?
冬キャンプは寒くてぼくら初心者には難易度が高そう…例えばどんな魅力があるんですか?
冬キャンプだからこその魅力がたくさんあるんだよ!紹介していくね!
ここ数年のキャンプブームでオールシーズン楽しむ人が増えてきました。
これまではオフシーズンと思われていた冬も実はキャンプをしてみるととっても快適で楽しいことがいっぱい!
①空気が澄んでいてきれい!
②虫が圧倒的に少ないOK
③汗による不快感がなく過ごしやすい
④焚き火が楽しい!
⑤寒い中あたたかな食事や飲み物を楽しめる&おいしい
⑥雪遊びができる
⑦寒さを活かしたスイーツ作り
それぞれ魅力を紹介していきます。
【冬キャンプの魅力①空気が澄んでいてきれい!】
冬の夜空は空気が澄んでいて、晴れていれば瞬く星もくっきり綺麗にみえるんです。
大気中に水蒸気が多いと、大気が霞んで空の透明度が下がり星が見えにくいと言われ、空気が乾燥していると星が綺麗に見えると言われています。
冬の夜は長く、1等星の数も多いのが特徴です。
冬のキャンプで焚き火を囲みながら綺麗な星空を眺めませんか?
【冬キャンプの魅力② 虫が圧倒的に少ない】
夏のキャンプだと蚊やハチに刺されたりと虫によるトラブルもつきもの。
でも冬のキャンプは圧倒的に虫がおらず、虫刺されの心配や虫よけ対策はしなくてもいいんです。
虫はほとんど見かけないので、苦手な人は冬キャンプがおすすめです。
【冬キャンプの魅力③汗による不快感がなく過ごしやすい】
冬キャンプは汗をかきにくく、何かするたびに汗でべたついたり、暑くて眠れなかったりなんてことは感じずません。
夏キャンプは特有の熱がこもって汗が止まらない、寝苦しくシェラフが汗でぐっしょりになることも。
冬だとそんな汗による不快感がなく、とても快適にすごせます。
テント設営や雪遊びをしてまったく汗をかかないわけじゃないけど、べたつく不快感はなくて過ごしやすそうだよね~!
【冬キャンプの魅力④焚き火が楽しい!】
冬キャンプは何よりも焚き火が楽しく感じます。
寒い中、火を囲んで過ごす夜は格別!焚き火を囲んで暖をとりながら、あつあつのコーヒーをすする……至福の時間です。
【冬キャンプの魅力⑤寒い中あたたかな食事や飲み物を楽しめる&鍋がおいしい】
寒い中でいただく、からだの芯から温まるあたたかな食事や飲み物は格別においしく感じます。
寒いからこそ、お鍋やあつあつのスープは染みわたり、心まで暖かにしてくれますよ!
冬キャンプの魅力⑥雪遊びができる
雪遊びは、大人も子どもも楽しくなります。
雪だるまをつくってサイトを飾ったり、ミニかまくらをつくれば簡易冷蔵庫にもなったりします。
ふかふかの雪に上ならどこにだって気にせずに寝転がって遊べます!
冬キャンプの魅力⑦寒さを活かしたスイーツ作り
アイスクリーム作り、プリン作りなど、寒さを活かしたスイーツ作りができるのも冬キャンプの楽しみのひとつ。
外気の寒さで簡単にスイーツの完成!ご飯の前に仕込んでおけば、食後のデザートが楽しめます。
お湯や牛乳で混ぜるだけの簡単プリンやアイスの素もあるのでおすすめ!絶対たのしい!おいしい!!
このように夏とは違った過ごし方ができ、冬ならではの楽しみ方がいっぱいです。
十分な装備をすれば、冬キャンプにはたくさんの魅力があるんです。キャンプ初心者の人でも、冬キャンプのポイントや注意点をおさえ、装備や準備をできれば大丈夫!楽しめますよ。
冬キャンプを快適に!気を付けたい・注意したいことチェックリスト【ライター失敗体験あり】
では、冬キャンプを十分に楽しむためにどのようなことに気をつけて注意しておくと良いのでしょうか。
冬キャンプは夏と違い、寒さや雪への対策や注意が必要です。
そこで、特に注意したいこと、気をつけたいことをまとめてみました。
チェックリストとして使ってくださいね。
☑冬用のテント(コットン・T/C素材)やシュラフ、コットなど底冷え対策の準備
☑ストーブや湯たんぽ・カイロなどの用意、毛布や衣類、防寒小物の準備
☑天気予報で降雪・降雨の確立や気温をチェックし天気に合った服装や装備を準備
☑キャンプ場に電源があるのか確認
☑炊事場はお湯がでるか確認
☑管理棟に暖を採る場所や休憩室、電子レンジがあるか確認
☑近くに温泉があるか確認
寒さに対して対策が薄かった時、電源や休憩室、温泉施設があれば少し安心ですね。
キャンプ場を選ぶときに設備をよくチェックしておきましょう。
また、冬用のテントの用意、ストーブや湯たんぽ・カイロなどの用意、毛布や衣類、防寒小物の用意も必要です。
【Arizineライターまみさんの失敗談】
筆者は秋から冬のキャンプで夏用のテントを使い大変な思いをしたことがあります。
それは、インナーがメッシュ、フライシートにスカートなしのテントで、凍えて震え眠れなかった経験です。
寒いというのは暑いときよりも辛く、体力が奪われますね。
北海道に暮らしていながら大失敗をしてしまいました。
冬キャンプをするときは、テントの素材や構造もよく考慮し、冬用のテントを用意することをおすすめします。
外が寒すぎて、朝起きたら荷物や食材が凍ってたなんて話も!
冬キャンプの寒さ対策は?快適に過ごすための方法
冬キャンプは夏に使うアイテムとはまったく違うと考えた方がいいです。
テントはスカートがついていて風をさえぎるもの、また、ツールームなどで前室で暖房を使って温かくできるものがおすすめ。
また、コットを使いエアマットなどを敷いた上にあたたかなシュラフをのせて眠るなど、地面からの冷えをダイレクトに受けない用意も必要です。
焚き火やコンパクトストーブ、カイロなどは手元や体の一部分しか温められないので、シュラフの足元に湯たんぽを入れておくのもおすすめ。暖かく眠れますよ。
なるほど!底冷え対策のためにもシートの上に直にマット&シュラフで寝るのではなく、コットで隙間を作ることが大事なんだね!
冬キャンプにおすすめな服装【12月~3月(気温5~-10度)】
冬キャンプの服装はレイヤリング(重ね着)をおすすめします。
アンダーウエアはヒートテックなどハイテク素材のものを着用しましょう。その上にTシャツ、フリース、ダウンと重ねます。
ボトムスもヒートテックなどあたたかで湿気を逃す素材のレギンスにパンツを重ね着すると温かですね。
あわせて手袋や帽子、ブーツや厚目の靴下も身につけましょう。
汗をかくと体が冷えるので、体温調節をしやすいレイヤリングは冬キャンプにぴったりの服装です。
スノーブーツは一足持っておくと安心♪
冬キャンプに必要な道具(ギア):必需品★★★
冬キャンプをするなら絶対に揃えておきたい必需品をご紹介します。
【1.冬用のテント】
テントはTC素材(ポリエステルとコットンの2種類の素材)やコットン素材のものがおすすめ。
ナイロンタイプのものよりも風を防ぎ、暖房などの火にも強い素材です。
また、インナーはメッシュだけのものではなくテント素材のもの、さらには裾にスカートのあるテントは風や冷気を防ぐのでおすすめです。
テントの中で薪ストーブを使いたいのなら、煙突を出せる専用のものを選びましょう。
■冬キャンプにおすすめのテント
冬キャンプは2ルームが断然おすすめ!
こちら写真のテントは筆者私物の「
」の2ルームテント。
有名ブランド品ではありませんが、前室が広くインナーもメッシュだけではなくしっかりとした素材で、スカートもあり温かく過ごせます。
全ての窓や入り口を閉め、前室で暖房を付ければあたたかです。
ストーブの使えるワンポールもオシャレで良いですね!
「ogawaピルツ15 T/C」は、換気のできるベンチレーションが5か所もある安心のテント。
ペグダウンは雪深いと大変かもしれませんが1本のポールで立ち上がるので設営がラクでしょう。
【2.シュラフ&毛布】
冬キャンプのシュラフはマミータイプが断然おすすめ。
体のラインに沿った形状は余計なすき間がなく冷気を寄せ付けないのであたたか。また、ダウン素材や綿が多めに入ったものが良いでしょう。
シュラフの中にもうひとつ薄手のインナーシュラフを入れるとさらにあたたか。フリース素材の毛布があるとさらに温かでしょう。筆者も必ずシュラフと毛布を持って行っています。
■冬キャンプにおすすめのシュラフ
冬キャンプには、シュラフと体の間に余計なすき間を作らないマミータイプがおすすめ。
マミータイプといえば「NANGA」のシュラフが有名ですね。温かなダウンがたっぷりのシュラフは”最高で最強”と言われ、温かさと撥水効果に優れた商品です。
冬キャンプのシュラフは暖かいナンガ一択だよって話をよく聞くよ!
【3.湯たんぽ・カイロ】
湯たんぽやカイロは膝に載せて毛布を掛けているだけでこたつのようにポカポカに!シュラフの足元へ入れておけば眠りにつくまで温かく過ごせます。
湯たんぽも様々なサイズ・素材のものがありますが一般的なもので十分でしょう。
シュラフの中に入れて温めるだけではなく、膝の上に載せて暖を採るにも使える湯たんぽ。冬キャンプには絶対持って行きたいアイテムです。
■冬キャンプにおすすめの湯たんぽ
マルカの湯たんぽは直火OKのタイプ。
中に水を入れ火にかけて温めることができるのでアウトドアシーンでも便利ですね!
大きなやかんでお湯を沸かし湯たんぽへ移す作業がないのでとっても楽でしょう。
【4.ストーブと一酸化炭素中毒警報機】
ストーブがあれば冬キャンプは怖いものなし!
薪ストーブはもちろん、反射式のポータブルストーブ、だるまストーブ、カセットガス缶タイプのストーブなど温かさや価格に応じて様々なものがあります。
密閉されたテントの中でストーブを点けるのは一酸化炭素中毒の恐れがあるのはご存知でしょうか。
昨今では一酸化炭素中毒によりキャンパーの事故も増えてきました。
必ず一酸化炭素チェッカーなど警報機を購入しストーブと合わせて使用しましょう。
■イワタニカセットガスストーブ「マイ暖」
ストーブがあれば冬キャンプは各段にレベルアップします。
薪ストーブが一番温かですが手入れや持ち運びが大変だし一酸化炭素中毒の危険性がありますよね。
そんなときはポータブルガスストーブや電源不要の石油ストーブ、手軽なカセットガス缶ストーブがおすすめ。
筆者の使っているストーブは「イワタニカセットガスストーブマイ暖」。
カセットガス缶1本で約3時間~4時間点火が可能です。小さいので足元や手元をあたためたり、テントの前室に置いてほんのりテント内をあたためるのに使用しています。
コスパよくなかなか温かいので冬キャンプには手放せないアイテム。冬キャン初心者にもおすすめ。
テント内での使用は推奨させていないから注意だよ!
■TACO STOVE(タコストーブ)※AD
ストーブには一酸化炭素の危険性があるのはご存知の方も多いと思います。
有野実苑オートキャンプ場では、テント内の薪ストーブや石油ストーブの使用は推奨していません。
それでも寒い時期のキャンプではしっかり暖を取りたいですよね。
実際に燃料をバイオエタノールにすれば、一酸化炭素が発生しないストーブも存在しますので今回ご紹介します。
明治時代からある鉄道ストーブから生まれた「TACO STOVE」です。
バイオエタノール燃料を使用することで、煙や煤を排出せず一酸化炭素の発生もないため、テント内での使用が可能になりました。
しかし、二酸化炭素は発生するため、1~2時間ごとの換気が必要です。
自宅でのストーブ使用と同じ感じだね!
このストーブは、明治中期から昭和40年頃まで国鉄の客車や車掌室で使われた石炭ストーブのデザインを復刻したもので、重量10kgまで軽量化したことにより持ち運びも簡単です。
屋内外問わず使用可能で、キャンプやアウトドアシーン、自宅でも暖房として機能します。
ただし、周辺に燃えやすいものを置かないでください。
一酸化炭素を出さないのは、燃料をバイオエタノールにした場合に限りです。
燃料を薪や炭にすると一酸化炭素が発生するためテント内では使用できません。
購入はECサイトからできるので、気になった方はぜひ公式サイトへ飛んでみてくださいね。
■一酸化炭素チェッカーは必須!
ストーブをテント内で使用するのなら必ず用意したいのが「一酸化炭素チェッカー」。一酸化炭素の数値を測り、一定以上になると警告音で換気を知らせてくれるものです。
キャンパーの中毒事故が増える秋から冬。ストーブを使用する際は必ずテントに吊り下げ、使用しましょう。
5.スコップ
キャンプ場によっては除雪をしていない所もあります。
除雪をしたりペグダウンのために雪を踏み固める、雪に埋まってしまったペグを掘り起こすなど、スコップは持っていたいアイテムですね。
アウトドアショップなどで販売している折りたたみ式のものなら携帯もラク。
【6.カセットガスコンロ】
冬キャンプは汁物や鍋になることが多いもの。
アウトドア用でなくても良いのでカセットガスコンロがあれば、テント内でも土鍋やダッチオーブンを使ってあたたかなお料理がいただけます。
換気には十分気を付けて使用しましょう。
【7.焚き火台】
一年中通しての必需品ギアといえる焚き火台!
焚き火を囲んでマシュマロを焼いたり、温かいコーヒーを飲みながら寝る前の湯たんぽに火をかけたりと、必須なアクティビティですね。
【冬キャンプにおすすめの焚き火台】
焚き火が楽しい冬キャンプ。おすすめの焚火台は焚き火とBBQ、鍋をかけるゴトクなど多機能なものをおすすめします。
こちらは「LOGOS ピラミッドTAKIBI」。一台4役の多機能な焚火台はスタイリッシュながら様々な用途があり、キャンプで時間の経過とともに変わる用途にしっかり寄り添ってくれる商品です。コンパクト収納ができ組立ては重ねるだけでカンタンに完成します。
【8.レジャーシートやグランドシート】
テントの下に敷くためのものも必要ですが、がっつりと積もった雪のフィールドならタープの下に敷きイスやテーブルを乗せます。
そうしなければ雪にどんどん埋まったりバランスが悪くなってしまうからなんですね。
冬は雪が整備されていないキャンプ場もあるので持っていて損はないでしょう。
冬キャンプに必要な道具(ギア):あると便利なもの★★☆
ほかにもあると便利&安心感や楽しさが増すアイテムはこちら!
・ホットカーペット
・テントシューズ
・スノーシュー
・ハンモック
・ケトル
・ゴム手袋
・長靴
【ホットカーペット】
地面からの冷えをシャットアウトし、快適に過ごせます。
電源設備がついたAC電源サイトがあるキャンプ場を探すか、ポータブル電源があれば使用可能です!
【テントシューズ】
テントの中で履くルームシューズのようなもの。足元の冷えを防ぎます。
【スノーシュー】
テントを設営する際に埋まらないように、また周辺の探索あそびにも!
【ハンモック】
森林サイトなどではハンモックがあると楽しい!
【ケトル】
常に火にかけておけばいつでも温かな飲みものがいただけます。
【ゴム手袋】
炊事場で水しか出ない時はゴム手袋があれば安心。
ないと調理や洗い物で手がかじかんで大変なことに!!北海道は夏の夜も寒いので必需品です。
【長靴】
カッコいいショートブーツもいいけれど長靴が最強。
あたたかく着脱が楽!
まとめ:冬キャンプは魅力がいっぱい!万全の対策をして快適に楽しもう
夏とは違った楽しみがいっぱいの冬キャンプについて、魅力とポイントをご紹介しました。
冬キャンプに必要なものを一度に揃えるのは大変ですが、意外と日常的に使っているものでも十分で、さほど費用は掛からないかもしれません。
冬の張り詰めた空気と美しい景色、澄んだ空、寒い中食べるあたたかな食事は、何にもかえがたいすばらしい時間です。
キャンプ経験が浅くても大丈夫。まずはデイキャンプからでもいいですね!
ぜひ今年は冬キャンプを始めてみませんか。
冬キャンプってめちゃくちゃ楽しそう!初心者でも準備さえしっかりしていれば快適に過ごせそうだね!